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カラダ,健康にまつわる素人的疑問に8つに体系立てて医師の視点から概観する.医師としての哲学の骨子が一本通っているので読み物としても面白いが,それ以上に医学的好奇心を刺激される.人の体なんて判っていないことばかり.
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ようこそ、ミステリアスな医療の世界へ――。
本講座では、モ-ツァルト、レクター博士、手塚治虫、ドストエフスキー、芥川龍之介、ゴッホ、デビットボウイなど、文学や映画、芸術を切り口に人体の不思議を紐解いてゆきます。
レクター博士に脳ミソを喰われても痛くないってホント? モーツァルトの耳はヘン? 「医療商人」にダマされない方法とは?
面白くて眠れなくなるカラダのトリビアが満載です!
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医師であり、作家でもある著者だが、外科や麻酔科の経験もあり、外務省の医務官として海外赴任したこともあり、高齢者の在宅医療にも携わり、大学で講座を持つなど、医学に関する様々なキャリアをお持ちである。そんな実体験を踏まえて、身体のしくみや成り立ちから、医療や健康志向に関する「あるある」といったものまで、多岐にわたって触れられているので、小説ではなくいわば実用書なのだが、飽きることなく愉しめる。ある意味、雑学講座のようでありながら、実際に自分が直面した時の判断に役立ちそうな気もするのである。興味深い一冊だった。
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久坂部羊先生、いつも有難く読んでます。「カラダはすごい!」(2017.5)拝読しました。「あなたはすごい!」です(^-^) 「身体の仕組みと機能を知ると、偏見や嫉妬、恐怖や劣等感みたいなネガティブな感情も、霧散するのではないでしょうか。」はい、小さなことに思えました(^-^) 「そして、健康は確かに重要ですが、それよりも大事なのはどう生きるかでしょう。」、はいっ(^-^)
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豆知識のような小粒の情報ばかりでやや退屈してきますが、時折「自分の精子を三日間観察した」などという著者の狂気が垣間見え、中々侮れません。
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医学というと難しい印象を持つが、医師兼作家の著者が身体の仕組みを解説。巷で流行っている健康に関する話題が、実はそういうことでもないんだよ、ということも解説。
幸い今のところ自分は健康体でかつ健康オタクでもないので本書にお世話になる内容は少ない。一番勉強になったのはアルコールを飲むとトイレに行きたくなるわけ。アルコールには利尿作用があるのではなくて、抗利尿ホルモンの動きを抑える働きがあるということ。言い方を変えれば、本来身体には脱水になるのを防ぐために抗利尿ホルモンがあるが、アルコールを摂取すると身体が「アルコールはよくない」と反応して抗利尿ホルモンにブレーキをかけて、ア利尿を促すもの。
最近自分がトイレが早くなっているのはアルコール耐性が弱くなっているのと身体がまだ正常に機能してると言ってよい(のかも)。
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本書は二〇一二年十一月に刊行された『モーツァルトとレクター博士の医学講座』(講談社)を改題し、加筆修正したものです。
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本書の説明文には、「健康診断を毎年受けると短命に? 牛乳を飲みすぎると骨折する?」などと書いてあったので、ライトな雑学的な内容だと思って読んでみたが、エンタメ度はあまり高くなく、割としっかりとした真面目な内容であった。
宣伝やニセの健康情報に騙されない様にというスタンスで書かれているので好感が持てた。
個人的に読んで良かったと思うのはモーツァルトの左耳の異形の話である。モーツァルトの息子、フランツが、モーツァルトの弟子であるジュスマイヤーの子供ではないかという噂話があるが、フランツはモーツァルトと同じ異形の耳だったことから、モーツァルトの子供と判明したことが書かれていた。モーツァルトの関連本は何十冊も読んでいるが、これは初耳だったので、知ることができて良かった。