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全編いつもの気味悪さ、不気味な雰囲気が漂うホラーミステリー。元俳優のマネージャー保住と元ボクサー瀬尾を中心に物語が展開。面白くなくはないが、読み終わって、誰が主人公で何がテーマだったのかと問われると「?」。まさかそこが不可触領域なのか?
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読み心地のあまりよくない(といっても、それが味わいの一つだと感じるので、面白くないという意味ではありません)ミステリ。暗く不穏な雰囲気とじわじわとした嫌な感覚がいっぱいです。
「アンタッチャブル」と呼ばれた元ボクサーが巻き込まれる犯罪。一方では元俳優のマネージャーがたくらむ犯罪。一見無関係に思える二つのパートがどのように結びつき、どのように事件に関係していくのか。引き込まれればぐいぐい読めます。読後もなんだかもやっとした感じが残るのですが。それもまた読み味、かな。
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保住忠文と瀬尾健一が次第に絡んでくる過程が楽しめた.認知症の疑いがある往年のスター北森重三と暮らす保住だが,遺棄することを試す.元ボクシングチャンピオンの瀬尾は富田のトレーナーとして働き,「五十番」の出前持ちもやっている.悪賢いのが長崎だ.多くの人が殺される物語だが,瀬尾も長崎にうまく取り込まれる.足羽友が重要な役割を果たすが,かわいそうな境遇だ.捜査をする重隆つかさが登場するが,もう少し表に出て幅を利かせて欲しかった.それにしても,長崎のような人物には会いたくないなと感じた.