紙の本
良く調べて書かれているが、見づらさが難点。
2018/08/09 17:16
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
きっちりと歩いて確認したのだろうな、と感じる文章がそこここにある。
読んでいてとても面白く、歩いてみたくなるのだが、地図が見づらいのが難点。
本体の紙質を選んで少し古い感じを出しているのだろうが、雰囲気はあってよいが道を確認する際のわかりやすさがかなり落ちてしまった。写真も「現在の様子」の写真まで「古い写真」のように見えてしまい、残念。そこが良いと感じられた方には申し訳ないが。
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<目次>
第1章 古代からの道
第2章 中世からの道
<内容>
古道の研究家の荻窪さんの最新刊。カシミールをベースに様々な古地図も参照して、わかりやすい説明を加わり、歩きたい本となっている。本の中にもあったが、庚申塔や道標、古寺や古社は古道めぐりのポイントとなる。私が気になっているのは「公民館」や地域の「集会所」。これは割と古い道沿い(ただし、本書の範囲から言うと埒外かもしれないが…)にあると感じた。
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3D地図を利用して、古東海道や鎌倉街道を推定してゆく過程が面白い。
阿佐ヶ谷〜練馬城までの鎌倉街道比定など、身近な道もあり、自分の知識と比較しながら読むのも楽しい本でした。
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古代官道や、いざ鎌倉!の鎌倉街道、参拝道など、
江戸時代以前の道を探訪すると、遥か昔に誘う景色が
見えてくる。東京に残る時代の道を巡ってみよう。
・はじめに
・本書で扱う東京の古道エリア
第1章 古代からの道
古道ルート1 高輪の古代東海道
古道ルート2 洗足池から大井への古代の尾根道
古道ルート3 浅草から先の古代東海道
古道ルート4 立石への古代東海道
古道ルート5 府中周辺の古道
第2章 中世からの道 鎌倉街道伝承を探る
古道ルート 6渋谷城を抜ける 鎌倉街道
古道ルート 7 二子玉川から世田谷城への鎌倉街道
古道ルート 8 阿佐ヶ谷から練馬城へ北上する鎌倉街道
古道ルート 9 千住の古街道
古道ルート 10 王子から赤羽へ鎌倉街道を辿る
幅広くて真っ直ぐな古代官道。
自然に沿って尾根道中心の中世の街道。
品川道や古甲州街道、大山街道など。
川の間削、開発等で途切れたりもしているけれど、
カシミールの3D地図で提示されると、納得してしまう。
更に過去と現代の地図。道の周辺に残る歴史の痕跡を発見。
道標や庚申塔、馬頭観音や一里塚、思わぬ古い寺社の存在。
地名に潜む土地の歴史。多くてびっくりの古墳の数々。
品川に鹿嶋神社がある理由。北千住に氷川神社が多い理由。
品川、大井が古代からの要所だったこと。
立石の由来の石がある公園。としまえんは練馬城址。
行った場所でも知らなかったことが多く、驚かされました。