紙の本
阿南の心の闇が晴れた
2023/03/19 15:57
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投稿者:きのこごはん - この投稿者のレビュー一覧を見る
甘熟トマトの冷製スープ、ピッツァ・マルゲリータを作ってる場面は美味しそうだったし、豆知識も読んでて面白かった。
阿南の心深い闇も晴れてよかった。
ただやっぱり前作同様登場人物のクセが強くて話に馴染めなかった。
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「完熟トマトの冷製スープ」
若き日にスペインで食べた幻のガスパチョ。
自分から対話することを辞めていたのに、相手を勝手に疑い信頼を裏切る行為をするのは間違っているのでは。
何でも許してくれると思い続けていると何時か痛い目を見るんだろうな。
「ピッツァ・マルゲリータ」
何処にも存在しない異常に美味いピッツァ。
直接伝えるのでは無く撒き餌で釣るとは、彼は中々に策士だな。
気持ちを伝えず後悔するよりか、きっぱりと告げた方が心残りにはならないだろうな。
「牛肉の赤ワイン煮込み」
SNSで明かされた彼の好物は牛肉赤ワイン煮込み。
力で勝る相手に知識で戦うというのは良い事だが、利用して良い物と悪い物があるな。
シナリオ通りのストーリーを演じる為には、虚言だけじゃ何時かボロが出るのだろうな。
「救済」
忘れることの出来ない記憶に救済を。
心の何処かで少しでも相手に負の感情を抱いたことがあったら、非現実的な解釈をしてしまうのかもしれないな。
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【移動式スペインバルが結ぶ、ささやかな出会いの物語。】
大都会東京の片隅に、ふと気まぐれに姿をあらわす移動式のスペイン風カフェ兼居酒屋“ウツツノバル”。
とある理由で大手メーカーを脱サラした店主は、手間暇かけた料理と美味しいお酒の数々で、眠らない街の胃袋を満たしている。
そして、思いがけず客が持ち寄る不思議な相談に、店主と風変わりな相棒は、ちょっとしたおせっかいと、気の利いた“逸品”で応えようとするのだが――。
ヒット作『栗丸堂』の著者が贈るささやかな出会いの物語。
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プロレスの話が盛り上がってしまったのが違和感。料理はどれも美味しそう。凝ったものや、客の希望の料理作ったり、採算とれてるのか気になる。
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フラメンコの話と、元同僚の話と、プロレスラーの話。阿南の件はあっさり解決。ひょっとしてこのシリーズこれで終わりなの? 前二つは美味しそうだなと思ったけど、プロレスの話はなんかちょっと違うかなー。
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シリーズ二作目。前作があまり合わなかったので手に取るのを躊躇しましたが、手に取って良かったです。貝原は一作目のラストから着実に落ち着き、周りの人をおいしい料理とふんわりとした優しさで包み着実にいい方に一歩を踏み出させます。一方押しかけてきた形だった幼馴染の阿南。辛い過去を背負っていそうで心配でしたが、意外とさらっと謎はラストに明かされました。彼はきっとこれで一つ荷物を下ろしたのでしょうね。これで終わりでもいいと思いますが、彼らが落ち着いてバルを切り回していく様子をもっと見たいような気もします。
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ガスパチョのエスプーマ。食べてみたい。
ウツツノバルにも少しずつ常連さんができてきた。彼らにもそれぞれ悩みはある。
終盤で急に佐鳥の怪しい姿が出てきて、この巻で完結するのか不安になるような阿南の過去が発覚!?これで阿南は悪夢から解放されるのだろうか。そして微妙に佐鳥の言っていた「義父」というのが気になるんだけれど?