紙の本
最終版?
2017/08/04 00:42
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
茨城県の取手に2年前に開店した駅中店の店長・彩加だが、早くも本部から店が無くなるとの通告を受ける。彩加の先輩・亜紀の夫で出版社の編集に携わる伸光は、NHKからアニメ化の話が持ち込まれるものの、制作プロとの軋轢で大苦労。今回は、この2人を中心に話が進むが、前半が重い。後半は例によって、一気に読ませる展開だけに惜しい。また、シリーズ初期の登場人物が現れるなど、これで打ち止めかとも思わせられるが、どうなのだろう。実際、ややだらけ気味の部分が無くはない。
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もう第6弾か。
5作目で駅ナカ店舗の店長に奮起した彩加が、今度は閉店という問題に直面する。本屋さんって、小さい頃から働いてみたかったし、このシリーズを読んで書店員さんにより一層尊敬し憧れを抱いているのだけど、実店舗が閉店していく現代の問題は避けられないのかな。
でも助けてくれるのはやっぱり人なんだな。彩加と関わる登場人物がとても温かい。
1冊目からの登場人物もちらほら出てきて、楽しい。
まだ続くかな?
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なんだか辻村深月の作品の「ハケンアニメ」やチヨダコーキを連想してしまった。
メディアミックスとは、大変なものなのだと納得。
小説も漫画もアニメもそれぞれ作り手の思いがこもるのだなーと思いつつも、個人的にはメディアミックスはイマイチ。
小説がアニメになり登場人物がうごきだし、世界観を絵で観れるのは喜ばしいけど、漫画やそれに派生する別漫画などは、どうにも受け入れにくいと思ってしまうので、本作を読んでも必要以上にメディア化されるのもいかがなものかと思ってしまった。そこまで商業的にならなくても的な。
売れなければ続編なども作られないから難しいとこであるのどろうけど、売り方がなーと。
そして書店の閉店も今作の題材。
前にも閉店は題材にされてるのだけど、今回のはお店が小規模なので、また違う要素があり、彩香の決断も素敵だった。
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2017.11.20
メディアミックスってこんなに難しいんだー
それぞれの思いもあるし、利益も上げないといけないし、なかなか大変。シリーズが進むにつれて新鮮さはなくなってきたけど、各登場人物たちがどんどん変化していってる!まだ続くかなー?
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前回に引き続き、駅ナカ店とラノベが今回もメイン。
ラノベはアニメ化が決まり、どんどん作品が大きくなっている。一方作家である田中も作家としてだけではなく、書店のアルバイトを通じて人間としても成長していて頼もしい限りだ。
彩加の方は、駅ナカ店を閉店するまで色々な葛藤がある中、新しい道を見つける。次回はそこがメインになりそう。
もう出ないと思っていた西岡理子がチラッと出ててきたので安心した。又、西岡理子を主役で書いて欲しいな。
彩加が本を読まない学生を憂いて言ったセリフが心に残った。
「何度も何度も味わって、友達みたいにずっとそばにいて欲しいって思う本が一冊もない人生って、寂しくないかな」
2017.7.23…28
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今回のテーマは書店の閉店とメディアミックス。他の作品ですが、私の大好きな小説がメディアミックスしたとき作者は「観ない権利もあります」とファンに呼びかけました。関係者は自分の作品を愛して映画化するのだから、批評ではなく批判するなら観ない選択もあると。幸いにも映画・コミックとも好評で私はどはまりしました。この本を読んで、メディアミックスの大変さを知ることができました。本の森取手店いいお店だったのに残念。お店のスタッフみんないい子でよかった。田中君の成長にも目を見張りました。沼津に行く彩加の今後も楽しみ。太田さんとビジネスパートナーに徹するのか、恋愛になるのか。二人で素敵なパン屋兼書店兼ブックカフェを作ってもらいたい。
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今回は「鋼と銀」のアニメ化と「本の森」閉店がテーマなのかな?
前者については、その前章にあたるパートと思われる「ジェッツ!」ノベライズの話と合わせて、他部所や他社と仕事をするときの難しさを思い出させてくれます。自分も、同じようなことで苦労させられたことがあるので、渦中の伸光には共感と同情の念を抱きながら読み進められました。
後者に関しては、閉店話は1巻でもあったのでちょっとそれとダブったりもしました。けれど、テーマは同じでも働く人が違えば全く違うドラマがそこにあって、決して二番煎じ的な残念感はなかったです。
ただ、前作が個人的にかなりのスマッシュヒットだっただけに、それと比較すると全体的にやや物足りない感があるように思いました。
彩加が沼津で店を開く話がこの先に展開されそうなエピソードがありましたが、7巻があるとしたらその話になるのか、はたまた新たな登場人物が中心になるのか、ちょっと楽しみですが……そもそも7巻、出るんでしょうかね?
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あちらとこちらで二つの話が同時進行。今回も本好きの同士たちにわくわく。いつもいろいろな展開が楽しい。
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待ち望んでいた『書店ガール』の6冊目。
今回は何と、前作で開店したばかりの取手店が閉店するという話!?
どういう結末になるのか、一気読みになりそう(笑)
確かに、10数年で3割の書店がなくなるというのは、ほかの業種では考えられない深刻で異常な事態。
書店員が主人公の話ならば、避けて通れないテーマともいえる。
さらに、閉店問題と並行し、小説のアニメ化における原作者、出版社、アニメ制作会社それぞれ相互間の問題も取り上げられる。
一般読者には知りえない、本に纏わる業界情報小説ともなっていて、書店の憂うべき現状を描いたこのシリーズ、次はどういうテーマで書かれるか、今から楽しみである。
また、閉店予定の取手店に、シリーズ1・2で主役だったあの西岡理子が顔を出す。シリーズ愛読者には、嬉しい場面がある。
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不覚。
最後のページで
涙がこみ上げて来てしまった。
いろいろな想いが自分の中でも
ぐるぐる巡る。感情移入しすぎだ。
でも…本が好きな人たちばかりが
これだけ情熱を燃やしているのを見ると
もうとまらなかった。。
まだまだ続いてほしい、このシリーズ。
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書店ガールの中でも主人公が変化していって、私の好きな亜紀ちゃんはほとんど出てこなくなったけど、夫のお仕事を応援する妻として、とてもすてきだと思った。絢加の人に言えない秘密の中で、1人で苦しむこと大変さには共感し尽くさないものがある。組織の中での仕事を続けていくのかどうか決断するタイミングはこういう時に来るのか。そのときには家庭の事情も絡んでくる。書店ガールは本当に働く女の物語だなぁ。解説を読んで、本屋さんの減少は大きな問題だとわかった。私は本が大好きで、お金が許せばたくさん買いたいと思ってしまうけど、世の中そういう人ばかりではない。本の楽しさにまだ気づいていないだけなら、1人でも多くの人に知ってほしい。そして、書店員さんにイキイキお仕事してもらいたい。ブクログでレビューを書くことも、何かの助けになれば。もう少し発信する力を持てたら、とも思う。
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内容(「BOOK」データベースより)
彩加が取手の駅中書店の店長になってから一年半、ようやく仕事が軌道に乗り始めたと感じていたところ、本社から突然の閉店を告げられる。一方、編集者の伸光は担当作品『鋼と銀の雨が降る』のアニメ化が決定して喜ぶものの、思わぬトラブル続きとなり…。逆境の中で、自分が働く意味、進むべき道について、悩む二人が見出した答えとは。書店を舞台としたお仕事エンタテインメント第六弾。文庫書き下ろし。
見ていないけれども詰まらなそうなドラマで大分株を落としたような気がする書店ガール。所がこの本結構シビアな本で、ほんわかした表紙に騙されずに是非手に取って頂きたい。毎回登場人物やテーマが変わりその度に読み所が変わって、マンネリに陥る事を回避できています。
初期の頃は最後にフェアをみんなで成功させたりして結構カタルシスがあったのですが、近作はシビア度が増して結構切ないです。店長も編集長も楽じゃないですね。
僕の憧れの職業は本屋さんです。これは今でも変わらないです。でも現実的に出来るかと言われたら無理ですね。時間も不規則だし賃金は安いし。それでもそれ以上のものがあるんでしょうね。一度体験してみたいものです。
閉店の話しではうっかり涙が出てしまいました。
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2018/1 17冊目(通算17冊目)。作品を読んで2つの感想を持った。まず、最近の作品のメディアミックス化には色々な手間がかかったり、利害が絡んだりして大変だということが分かる。アニメを見たりコミックを読んだりして、自分が作品に抱いたイメージと乖離していることで作品を批判することは簡単だが、作る側にとっては誰もが血のにじむような努力をしていることなのだと認識してほしいなとも思う。あと、「世界はあなたのためにはない」。この言葉は、中古ショップで働いていた時のことを思い出させられた。その会社は、「明日から違うことをやってください」という辞令を急に言ってくる会社だったし、自分の興味のある好きな分野からいきなり前触れもなく(噂は伝わってくるので異動の予感は察することはできたけど)外され、違うことを仕事にしなければいけない辛さは、今までの自分の頑張りを否定されたみたいでとてもつらい気分になってくる。そういった経験から、彩加の境遇に共感した。ただ、ふと視点を変えてみると仕事は仕事、会社という組織の中で働く上では切り替えは必要なのかなとも異動を重ねるたびに思えるようになってきた。本当に自分の「好きな事」を仕事で続けていきたいなら、独立してやっていくという手も一つの選択肢だと思う。そんな決断をした彩加は逆に凄いなとも思った。そろそろネタ切れという感もあるが、シリーズの続きが出てきたら読んでいきたいと思う。感想はこんなところです。
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彩加が取手の駅中書店の店長になってから一年半、ようやく仕事が軌道に乗り始めたと感じていたところ、本社から突然の閉店を告げられる。一方、編集者の伸光は担当作品『鋼と銀の雨が降る』のアニメ化が決定して喜ぶものの、思わぬトラブル続きとなり……。逆境の中で、自分が働く意味、進むべき道について、悩む二人が見出した答えとは。書店を舞台としたお仕事エンタテインメント第六弾。
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今回の主役は、取手のエキナカ書店、本の森の店長の彩加と、東京の疾風文庫の編集長・小幡である。片や、やっと軌道に乗ってきた書店の閉店を告げられ、片や、小説のアニメ化に伴う駆け引きに悩まされ、それぞれがこの先進むべき道を手探りするなかで、周囲との関わりに助けられ、一歩ずつ進んでいく物語である。たくさんの理不尽と、本音と建て前、大人の事情や思いやるからこその葛藤。それぞれの心の動きが、それはもう溢れるほどに伝わってきて、読んでいるこちらまで苦しくなってくる。あっちもこっちも切ないが、助けてくれる人も必ずそばにいて、なんとか拓けていくのである。新しい一歩を踏み出そうと思わせてくれる一冊である。
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書店ガールシリーズも第6弾になりましたね!
取手駅の駅ナカ店の店長となった宮崎彩加。
厳しい経営状況の中、3年で軌道に乗せるという本部の指令を達成すべく、彩加なりの書店づくりに励んでいたのだが、突然本部から閉店を言い渡される。
それも4か月後!
なんて非常な~!!
取手店のバイトである田中。
実は作家の原滉一。
彼の『鋼と銀の森に雨が降る』が大ヒットし、アニメ化が決定。
が、問題は山積。
担当編集者である小幡伸光は作家を守るため、『鋼と銀』を守るため、アニメ制作者たちとの軋轢に悩み…
碧野圭さんの本と出会ったのが『書店ガール1』。
第1弾より、第2弾、そして第3弾と、シリーズを重ねるごとにどんどん『書店ガールの』魅力にはまっていきました。
第6弾ももちろん面白かった!