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ロケットを理解したい時に、おすすめの本です。実際には現在はSFのようには未だそんなに遠くには行けないのですが。
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170708 中央図書館
普通の民生用機器とはまったく異なるロケットとロケットエンジンの技術について、アウトラインをわかりやすく解説している。無類に面白い。かつ開発技術者が覚悟しておくべきポイントが満載。失敗談も非常にリアル。
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ロケット工学の本。専門家でもなんでもないので数式や設計のポイントは流して呼んだが、教養として興味深いと思った部分。
・地表から地球低軌道(LEO)に達するまでに特異的大エネルギーが必要。一旦LEOに達すれば、そこから静止軌道(GEO)・月・火星や深宇宙等に行くには地表〜LEOほどのエネルギーは必要ない(スウィングバイ等も使える)。位置エネルギー井戸の底にいるような状況。
・大型液体燃料ロケットの場合、ロケットは垂直に打ち上げられるが、やがて水平に向きを変えて飛ぶ。※垂直にずっと上昇し続ければいつか地球に落ちてくる(第2宇宙速度を突破しない限り)。大気が薄くなる200kmまで最短経路で上昇してから水平方向に向きを変え、大気抵抗や空力加熱をほぼ無視できるところで必要速度(最低でも第一宇宙速度)まで加速する。
・比較的小型の固体燃料ロケットの場合、斜め発射すると自然に軌道が倒れるような打ち上げが可能。大型液体
燃料ロケットの場合、機体強度や機体支持・組立上、斜め発射は困難。
・ロケットエンジンは他の種類のエンジンて比べて桁違いに大きなエネルギーを扱う。しかしエンジンそのものは軽量化の必要性から扱うエネルギーに対して非常に軽く脆弱な構造となっている。
発生馬力:エンジン質量の比(単位質量当たりの出力馬力)
一般的な自動車のエンジン 1:1
F1用自動車エンジン、航空用ジェットエンジン 5:1
ロケットエンジンのターボポンプのみ 200:1
ロケットエンジン単体 1700:1