電子書籍
日本にもこういう会社ある
2019/04/21 20:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ルイージ - この投稿者のレビュー一覧を見る
いわゆる意識高い系っていう連中が集まって作った会社や組織が概ねこういう感じ。日本の場合、ベンチャーキャピタルとかIPOを目指すとかいうことにはあまり馴染みが無いが、そのぶん古い会社でも、ひとたび中の人になってしまうと世間一般の感覚と大幅にズレてしまうことが多いようにも思える。実際にそういう会社を目撃したこともあるので、本書に書かれていることは全くの他人事とは思えない。そしてその会社は、しばらくしたらひっそりと廃業していた。
投稿元:
レビューを見る
シリコンバレーを賑わすスタートアップ企業の実情とは?怖い。怖すぎる。エピローグなんてドラマも映画も超えるホラー。IT企業に勤める人間として自分も溺れないように気を引き締めなければと背筋が伸びた。著者は有名なベテラン記者で嘘は書いてないだろうけれど片方の視点なのでそこは差し引いて。
投稿元:
レビューを見る
概要: ニューズウィークをクビになった50代記者がハブスポットというシリコンバレーのスタートアップに入ってもめる話。シリコンバレーの状況は完全なバブル; 企業文化はカルト的; 幹部は若くて経験不足で会社は混乱状態; 利益が出なくとも売上が拡大し派手に宣伝をすれば投資資金は入り続ける; 若い社員をキラキラした精神論で煽って搾取している; アンドリーセン・ホロウィッツのインサイダー的投資行動; 社内での人間関係の軋轢の愚痴たくさん
感想: シリコンバレーのIT文化を全面的に皮肉っている。正しい部分もあると思うけど、自分がそういう文化の中でうまくいかなかった恨みをぶつけてる側面も大きそう。テック文化は異様だというのはある程度正しいと思うが、この人は最初から周りをバカにして入って行っているので、それでは当然うまくいかないだろうと思う。一つのものの見方としては非常に面白いが、主人公がひどい目にあっているのと自己正当化が激しいのとで、読んでいてあまり気分のよい内容ではない。
投稿元:
レビューを見る
色々な登場人物の考えを想像しながらそれが引き起こす結果を追体験できるのは非常に学びが多かったです。
この作者が意味不明の存在として描いているHubspotは、良い企業だと思います。
とはいえ文化形成が行き過ぎて価値観が一般社会とずれてしまい、自己評価が過剰になってしまったり中途採用と価値観が合わなくなっていったのでしょう。
著者を上手く使うことができなかったことを始めとして様々な問題が起きているのは事実であり、そこをどうすれば防げたのかは色々考えさせられました。
投稿元:
レビューを見る
とても面白かった。
著者のように優秀な人でも若いスタートアップ企業は活かすことが出来ないんですね。
会社の風土って重要ですね。
投稿元:
レビューを見る
スタートアップに対する皮肉屋による痛烈に批判。
ハブスポットは日本でもそれなりに評価されているので、なお怖い。が、ダンおじさんだったからここまでバトルになったフシもあり、両成敗な面もある。いずれにせよ、スタートアップのいい面ばかり取り沙汰される昨今、内部からの考察に基づいた批判は傾聴に値する。
あと、そもそも単純に読み物として面白い。ある意味、そういう本なんだろう。
投稿元:
レビューを見る
ちょっと気まぐれで読んでみたら案外おもしろかった。
いちジャーナリスト目線で、スタートアップの現状が赤裸々に書かれていて、「そういうものなのか〜」という気づきがあったかな。
まぁ、「オンラインサービスの利用者は顧客にあらず、広告主が顧客で、利用者は商品!」というメッセージは的を射ているんだろうなと思う。
現に、すんごい赤字のままIPOを果たしたりするのが現実なわけで。。。