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現実社会の出来事=主に芸能人、著名人、(元)時の人の死がリアルタイムに流れていて、そこに複数の登場人物が絡みつつ話は進行していく。構造的な構成が面白い。ただ、何気に怖さというか、底冷えする苦しさが増していくので、気軽にさらっと読むのが吉。
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長嶋さんの作品にしてはわりと重い感じのした1冊。芸能人の死、事故死、身近な人の死、などどこかに「死」が見え隠れする日常の中で、その死を色んな登場人物がそれぞれの受け止め方をする。死だからと悲しむだけではなく、そんな人もいたねと思ってみたり、そこから派生したことに思いを馳せたり。タイトルが「もう生まれたくない」なのだが、誰が生まれたくないのか最後まで気になったけれど、どの人にも当てはまるような気がして、ちょっと空しさと侘しさを感じさせる日常の物語だった。
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ジョブズが亡くなった頃、丁度パソコンが壊れて、iPodから音楽を戻すことが出来て大変助かったのです。
あと、ニホンカモシカはリアルシシ神様である。紬に同意!
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ーーー誰かが死ぬというだけで、劇的だ。
誰もがいつか死ぬことを認識している。でもそれが次の瞬間だと知ることだけは、できない。ーーー
著者が得意とする群像劇だが、今作はテーマが「死」。
2011年から2014年までを舞台に、有名人も、登場人物も幾人か死ぬ。死ぬことがメインではない。生活があって、それぞれの物語があって、そのなかで誰かが不意に亡くなったり、亡くなったことを思い出したりする。
わたしたちが日ごろニュースで知る「死」の温度と、作中のそれがとても似ていて、あらためて物語にされることで、やっぱり「死」はどこか他人行儀で、よくわからない存在であるとおもった。
タイトルの「もう生まれたくない」
なんとも過激なタイトルだとおもう
もう生まれたくない、なんて、一見ドえらいマイナス思考のタイトルなんだけど、どうもそうはおもえない
生に対して後ろ向きな登場人物が見受けられないからだ
生まれたくないからには一個の人生を全うするってことなのかな
タイトルの意味だけでも延々考え続けられそうだ
誰かにとって「だれ?」とおもうひとの「死」も
誰かにとって、あした生きられないくらいの「死」だったりする
「死」は平等にやさしくてつめたい
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A大学内の診療室の受付、同大学の総務部職員と掃除婦・非常勤講師・学生等の日常にリアルでの死亡事件・事故を絡めて進行する小説。
えっ?こんな事件あった?と思わず検索してみたものもある。確かに実際にあった、砂浜の落とし穴事故死。
なんだか簡略しすぎというか、省きすぎで状況がつかめない。いつTELを切ったのか、いつ席に着いたのか、学生食堂で食べているのか飲んでいるのか。かと思えばネットカフェでコーヒーが漏れるからと紙コップを2個重ねる、とさも大発明かのように(またその文章の必要性もないのに)書かれている。何度も前の文章を読み返すためリズムが崩れ『長嶋有』を味わえない。うーーん なんだかなぁ
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死は生の対極ではなく一部として存在する、とあったのは村上春樹「ノルウェーの森」。まさにそんな感じ。紙一重なんだな。
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買ってよかったな。ある意味読み始めたばかりです。これから何度も読むことになるよ。
つい長嶋有を信用しちゃう言葉→「心って、人にみられないことが本当に便利だな」「勝手でいいんだ」「リーブミーと言わずともアローン」「嘘だけど、気持ちだけが本当」
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(2018/3/26読了)
長嶋さんらしいっちゃらしいんだけど、面白さはあまり無かったなぁ。星2.5…3とは違うから、2にする。
誰かの死と、登場人物のわずかな重なりで続いていく物語。狭い世界なので、登場人物もだんだんと限られていく。誰かの死と、登場人物の心の闇とで暗くなりがちだけど、一定の温度で日常が流れていくのは、長嶋さんならでは。
巻末には、作中に登場する死者と死因が書かれている。実在してないのは
春菜の夫と布田先生だけかな?
(内容)
マンモス大学に勤める、にわかナースの春菜、ゲームオタクのシングルマザー・美里、謎めいた美人清掃員の神子。震災の年の夏、偶然の訃報でつながった彼女たちの運命が動き始める―。誰もが死とともにある日常を通して、生の光を伝える傑作長篇小説。
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いつ死ぬか、何が理由で亡くなるのかなんて誰にもわからない。
それなら、あれをしておけばよかったと後悔しないように日々の暮らしを充実させたい。
いつでもOK。やりきったわ、あたしと言いたいもんだ。
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震災から数年の間の、実際にあった人の死のニュースを受けて、派生した物語。知らないニュースも多かった。時々、震災の爪痕を感じる描写があったが、どんな意味だったのだろう。あの時の気持ちを思い出して、お腹がスッとなるが、どんなエッセンスになっていたのか。
人って簡単に死んでしまうんだなあと思ったり、人の死に対する温度差やその重さについて考えた。
もう生まれたくないっていうのは、死にたくないってことなのかな。死にたくないなー。
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作中で登場人物が死者について語ること、思うこと。(これまであまり意識したことのなかった)自分の日常が切り取られているかのように感じた。
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大学。映画。家族。
日常に訪れるいろんな「死」が数人の登場人物たちにいろんな温度でクロスしていく。
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図書館で借りた本。
過去のいろいろな人の「死」が、登場人物たちの日常にどうかかわり、何を思うのか。正直、読み取る力不足のため、なにが言いたかったのか、わからないままに読了。
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A大学を舞台にした群像劇。
それぞれの登場人物を繋ぐのは、著名人の訃報。
出てきた訃報や事件のニュースは、ほぼほぼ覚えていましたが、自分がその頃何していたかは今ひとつ思い出せませんでした。それ程訃報は多く、さらっと流してしまっていたのかも。
タイトルは、著者のインタビューから「もう生まれたくないから、今を精一杯生きていくんだ」という様な意味だとか。
精一杯生きている、と言うような強い思いを持つ人たちはあまりいなかったように思いますが、そのゆるりと穏やかな人たちが心地いい本でした。
その中で唯一激しい行動を起こしたエレーナには驚かされましたが。
飛行機の中での紙風船のシーン。
映像が目に浮かび、すごく好き。
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ダヴィンチで紹介されていたので図書館で借りてみた。
様々な人の死。を軸に話は展開する。
めちゃくや面白い。という事ではないのだが
何だか気になって最後まで読んでしまった。