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hontoレビュー

愛の渇き

愛の渇き みんなのレビュー

  • 三島 由紀夫 (著)
  • 税込価格:5394pt
  • 出版社:新潮社
  • 発売日:1952/04/02
  • 発送可能日:1~3日

文庫

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みんなのレビュー56件

みんなの評価3.8

評価内訳

56 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

「三島由紀夫氏の作品の中でも、最もまとまったものの一つ」と解説の吉田健一氏。「小説とは、人間の滅び方を書いていくものだ」と思わないでもない私としても、これは見事な滅び方だと感心。

2001/08/18 23:03

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:中村びわ(JPIC読書アドバイザー) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 三島由紀夫がまだ思想や行動の人としてはあらず、小説家として押しも押されもせぬところへ立ちたいという野心に燃えていたころの初期の作品である。『仮面の告白』に続く長編小説で、悦子という未亡人の歪んだ幸福の追求が描かれている。

 補助輪を外した自転車を後ろで支えてあげているようなものが子どもの本だとすると、小説というものは、ある社会における個人の滅び方を描いたものだという気が私にはしてならない。
 生きることの意義を否定するニヒリズムでは決してなくて、滅びを書いてこそ、それに抗う生も書けるのではないかと思える。
 小説には、人間の滅び方を書いておいてほしい、小説に求めることはそれだと言った方が無理はないけれど、上のような考えにとらわれている。

 悦子というヒロインは、不思議な女性である。「良心に従って選択を重ねていった結果が幸福というものに通じていく」という考えがない。彼女が幸福であろうとして選択していくことの事ごとくが、常識的な見地からすれば逆説的なのだ。
「そんな選択をして、どうなる?」と制したくなるような意思決定の上に、彼女の生活は成り立っている。

 悦子が嫉妬に駆られるよう外出しがちだった夫が、突然腸チフスにかかった。夫の看病が彼女には嬉しい。高熱で脳をおかされ避病院に送られ、失禁や吐瀉が続く夫の異臭のなか、恍惚として看病を続けて失神までする。

 夫を見送った悦子は、避病院のような環境へ再び自分を投げ込む。舅が第二の人生を送る豊中市の農園に身を寄せ、舅と床を共にすることで農園で採れた質のいい食材を独占するという特権を得る。
 が、しかし、彼女は、園丁の三郎という若者の肉体、素朴な物言いや態度に恋をする。
 彼女の恋は、インテリで甲斐性のない義兄夫婦、戦地から戻らない義弟の妻(子どもたちも同居)など賄いを別にする同居者たちや、そして舅にも知られているのであるが、まだ恋や愛の何たるかも知らない三郎本人だけが、悦子の思いに気づいていないのである。

 気持ちより先に肉体が触れ合ったということで、三郎は女中の美代と関係を持つ。それを知った悦子は、ふたりの間に立ち入って次々に常軌を逸した行動をとっていく…。
 三郎を夜中の畑へ呼び出し、相手をその気にさせたところでの拒絶、それに続く事件には、ここまでいくのかと呆れた。

 無限に続いていきそうな退屈な日常を堰きとめることで「生きている」という実感を得る…という主旨のことが解説に書かれている。それを読んで初めて、戦後民主主義の平和にうつつをぬかしている日本社会を切りつけようとした、のちの三島の行為に水脈がつながっていることに気づく。
 
 カバーあらすじに<神なき人間の逆説的な幸福の探求>が主題だとあるが、逆説的な形でしか現れなかった三島の幸福感が、幸福に対する想像力しか発達していない悦子という女の生き様に投影されていて、物悲しかった。
 

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紙の本

嫉妬の感情を克明に描写

2019/10/30 21:35

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぼうさんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

戦後間もない昭和25年に書き下ろされた長編小説。
メインは、悦子という名の未亡人による、亡き夫や三郎という若き園丁に対する嫉妬の感情を克明に描き出すことと思う。
そのうえで、戦後の上流階級にまつわる様々な人間模様を描き出している。

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紙の本

愛の渇き

2002/01/28 16:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ポンタ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 実際に起きた事件をもとにした小説。
 未亡人である悦子を中心として、田舎の家族が捩じれてゆく。悦子は義夫の次男と結婚したが、良人は死亡し、そして、彼女は田舎の大家族の中へと引き取られていった。そして、そこで長男家族や、三男たちとの交わりが田舎の叙情的な風景とともに描かれてゆく。ラストは素晴らしい。

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2005/05/07 12:05

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2005/11/27 06:29

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2005/10/03 19:45

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2007/05/16 03:52

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2005/09/12 02:02

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2005/10/24 22:06

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2012/03/06 13:02

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2007/05/25 23:38

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2012/06/01 14:55

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2013/02/02 10:54

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2007/08/29 20:49

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2008/12/19 01:13

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