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【学生を追い詰める「高利貸し」の正体】いまや大学生の2・6人に1人が利用する奨学金。だが返済に追い詰められる例が急増中。日本の未来を食い潰すシステムの暗部に迫る!
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<目次>
まえがき 奨学金でローン地獄に突き落とされる若者たち
第1章 奨学金返済の実態
第2章 過酷な取り立ての実態
第3章 「延滞金地獄」のパターン分析
第4章 世界に逆行する日本の教育費政策
第5章 若者を奴隷化する日本の奨学金政策
第6章 「新しい奨学金」の利用法と注意点
第7章 必読!返せなくなったときの対処法
<内容>
読んでいて哀しくなった。結局高度成長期の金の亡者たちが、教育の世界(と福祉の世界が高度成長期は金にならないジャンルで、そういう意味で自由にできた)をしゃぶりつくしてできている「奨学金」という名の、サラ金。サラ金よりも悪いのは、就職も決まっていない(近年はここがブラック化)のに、20年のローンを組んでしまい(ちなみに、大学などの上級学校もうまく行くのか誰もわからない。ここにもブラックバイトが仕込まれている)、人生の半分は借金地獄に浸かるしかないこと。何か間違っている。彼らは上の年代の年金から福祉費から、みんな支えなくてはいけないのに、入り口で藪から棒に、細い棒を渡されて(この棒は一度手にすると手から離れない仕組みになっている)、「これでずっと歩いていけるよ」と詐欺に遭っている訳で、それなのにこの仕打ち…。おそらくシステムを作った人たちは、人生を甘受するのだろうが、彼らが老人になった時、「日本」は残っているのだろうか…。そんな悲しい夢を見た本でした。
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高等教育向けの奨学金に関しては、ここ数年、複数の新書などが出されていますが、この本は
・裁判所に出向き、どのような訴訟が起こされているのかを調査し紹介している
・奨学金返済が難しくなる理由を、相談事例から分類している
あたりが他の本より読みやすいのかなと思いました。
現在の奨学金の仕組み自体が問題だと感じる事例もあれば、「これは借り手のモラルの問題ではないか?」と感じる事例もあり、という感じでした。
(むしろ、出されている事例は後者の方が多い気も)
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奨学金そのものはブラックではないにせよ、返済地獄が待っていることは間違いなく、中間層の経済的な没落の進展、正規社員としての就職率の悪化、若者の貧困化などが招来する結果が悲惨な現実を招いている。日本学生支援機構の名前の下に、日本政府、金融機関、ブラック企業が若者を搾取している構造を深刻に炙り出している。この面でも日本の高負担・低支援の実態が。給付型の奨学金がそれほど多く出せるとは思えず、深刻な実態。
1972年頃の「学費値上げ反対闘争」はここまで展望していた正しい学生の闘いだったと思う。
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ブラック企業とかの取材をしている作者が、今度は奨学金に切り込む。
ただ、ほんとうにこのような対応をしているのか、ちょっと違和感を持った、というのも一応民法に則ってやってるんだから、代筆された保証人に保証債務履行請求をかけている、というのは・・・。
取材しつつ、弁護士とかの相談会を紹介していただいていることと思いますが。
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POSSEをはじめとする支援団体の活動を応援したいと思うとともに、企業として奨学金の返済に努める学生や従業員に対する支援のあり方を考えていきたい。
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ブラック奨学金。今野晴貴先生の著書。学費問題、奨学金問題は深刻な社会問題。学習意欲がある子供たち、優秀な子供たちは、生まれ育った環境が裕福かどうかにかかわらず支援されるべき存在。そうでなくては、高学歴を手に入れられるのは裕福な家庭に育った幸運な子供たちだけになってしまう。お金がなくても才能や努力次第で高学歴を手に入れられる社会であってほしい。
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旧育英会の奨学金って、返済しきれなくなる人が多いとか自己破産するところまで行ってしまう人もいるとかよく聞きますけど、そこらへんのサラ金より性質が悪いものなんですね……
私が進学する時は、親は奨学金を申請してほしそうでしたけど、実家の収入がそこそこあるのを知っていたので、「経済的に厳しい」と言って申請するのが嘘を吐くみたいで気持ち悪かったので、申請しませんでした。大学を4年で卒業することができなかったし、卒業後は職を転々とすることになったので、奨学金申請しなくて正解だったな、親の言うこと聞いてなくて良かった、と思っています(親は大変だったかもしれませんが、結局、現在に至る借金はありませんし、借りる必要はなかったんだと思う)。
「借りといて返さない奴が悪い」「返さなければならないのはわかっていたはずだ。『返せない』などと言うのは甘え」的な自己責任論がヤフコメ辺りだとよく見られるので、なんだか嫌ですね……
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元の日本育英会である日本学生支援機構(JASSO)の過酷な取り立ての様子を書いた本。取り立てが本当に過酷でサラ金以上といっても過言ではない。借りずに済むなら借りない方が絶対に良い。
借りたことで学生の頃にブラックバイトをすることになったり、返済が重荷のため就職先がブラック会社になってもやめたくてもやめられないことになったり、日本の未来を担う若者を搾取する構造になっている。
JASSOの構造改革と給付型奨学金の国による充実化が急がれる。
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夜が明けるの参考文献に載ってて気になったので読んだ本
奨学金とは無縁の人生を歩んできたので知らないことだらけだった
ただひたすら親に申し訳ない気持ちになる
知らないこともっと勉強していこう