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紙の本
日本について考える
2017/09/18 08:55
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投稿者:怪人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の治水に関する思想・哲学を歴史的に紐解き、説いている。日本の伝統的な治水哲学の原点に帰り、これからの大災害地代に備えるべきと論ずる。小難しい話も出てくるので多少閉口する部分もあるが、治水とは何かについてよくまとめられている。
著者がこれまで取り組んできた風土工学を視座に環境防災学を構築し、河川・ダム事業に関わる日本の治水思想史を体系化し、示している。過去の事例を取り上げ、総括した上で、
5.日本の治水の系譜
6.河川技術の混迷の時代
7.原点回帰が求められている
8.科学技術と治水
に著者の考え方が整理されている。
明治初期に来日した外国人技術者の指導による治山治水はそれまでの日本の治山治水思想の継承を毀し、デメリットの方が多かったと断ずる。その後の西洋流の自然観による克服の治水論が今日まで進んできてしまった。日本の伝統治水を知、敬、馴の治水とし、これに戻るべきだという。
水災害が頻発する今日、日本の治水を考える際の好適書といえる。
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