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インタビューを専門に行う木村俊介さんによる、『インタビュー』を読んだ。インタビューという営為に内在する意味を、自らのこれまでの経験を思索しながらたどっていく。『仕事論』や『物語論』を引きつつ、相対化ではなく絶対化に結論を導いていく。
いまの世の中において、広告や虚飾の度合いが少ない言葉に出会えるだけで、それこそが貴重な体験のうちのひとつと捉えられもすると私は思う。p146
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インタビューというものについて、
深く考えたことがなかったので、
よいきっかけにはなった。
誰にもできそうなことだと
軽く見られがちなその“弱さ”こそが、
インタビュアーにとっては重要だという見解が、
興味深いと思った。
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真っ直ぐ進まず、グルグル回るような書き方。
全体が、「創造」「想像」のための思考過程を掘り下げていくためのものになっている。
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インタビューは人と人が出会うことの意味が凝縮された空間だと思った。
量産型の答えではなく取材対象者の本音を引き出すには、インタビュアーも本音でぶつかっていくことが必要。
一文が長く、着地点の見えづらい文章だった。でも、それによって著者の頭の中を覗かせてもらった感覚なる。
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今の私には半分も理解できていない、しかしとても共感する部分、自分の血肉としたい言葉があった。時を置いて何度も読みたい。
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まるでプルーストのように、歩きながら立ち止まりながら、ぐるぐると巡ってゆく。
たしかなことなどなにもないのかもしれない。
だからこそ、聞くことのなかになにかがあるのかもしれない。
ひとつの答えがあるかのような、型にはまった職業的なインタビューやライティングは嫌だなあと思ったり、インタビューは好きだけれどその事を仕事にできるのか?と考えていたときによんだ。
取材者になるかどうかということは、どういう生き方をするか、ということを選ぶことなんだと思えた。
人生は短い。だけど、本当に大切なことは時間をかけて、えんえんとやっていくなかで、微かに手触りを感じられるかどうか、ぐらいのことなのかもしれない。
何度も読み返したい。