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小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂。必死に捜す結衣子たちの前に、二年後、姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。喜ぶ家族の中で、しかし自分だけが、大学生になった今も微かな違和感を抱き続けている。―お姉ちゃん、あなたは本物なの?辿り着いた真実に足元から頽れる衝撃の姉妹ミステリー。
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この題名は、どういう意味だろう?誰でもが、そんな疑問を持ちながらこの本を手に取ったことだろう。
そして、このアンデルセンの童話のフレーズは、物語の中でたびたび登場し、進行上重要な役割を果たしている。
それにしても、登場人物の心理の襞を微に入り細に入り詳述する著者の手練手管には、相変わらず翻弄されてしまう。
語り手となる結衣子とともに、読者もざわざわとした気持ちのまま、真相は?と、頁を捲らざるを得ない。
「本ものって、なんですか」。
最終頁のこの言葉は、あらゆる局面で、それぞれの立場で、全ての人への問いかけとなるだろう。
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現在と過去が入り交ざった展開。万佑子ちゃんと同一人物のはずの姉。現在と過去のお姉ちゃんがなかなか重ならず、その謎が気になりどんどん読めてしまう。そして、あっと言う間に読み終わる。
だけど、読み終えてなんだか残念。
妹が「エンドウ豆の上に寝たお姫さま」というアンデルセン童話の話のように、姉に小さな違和感を感じ、そこから真実に近づいていく。
着目点は面白いのだけど、無理矢理感しかない。親の気持ち、姉の気持ち、戻ったあとの姉の気持ち、名乗り出た犯人の気持ち、全てが理解できない。なぜ妹に真実を告げなかったのか。
不自然すぎる展開に理解できない登場人物たちの行動。ドキドキハラハラするわけでもない結末にガッカリ。
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2017.7.21
湊かなえだいすきですが、
これは、違うなって思った。
面白くないなっておもう湊かなえ作品は大抵ドラマ用に書かれたもの。だったけど、
これは面白くないっていうか、違うなって感じ。いまいち
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ただひたすら結衣子がかわいそうでした。特に母親。お母さん、これは酷すぎる。奈美子さんのところに2人して残ったのも頷けます。だってこんな家族の元に戻りたいとは思いませんから。
湊作品だと思うとどうしても身構えてしまい、裏の裏の裏の…を思い描いてしまいます。どうも単純に楽しめなくなってきた気がします。2年後に戻ってきたお姉ちゃんは本物か否か、湊作品なら本物のお姉ちゃんであろうけど、結衣子が感じる違和感の発信源は誰か、キーマンは誰かを探すことに必死になってしまいました。冬実おばさんとなっちゃんあたり怪しいなと思ってました。まともそうな人ほど怪しく思えてくる法則です。あたしは一人っ子なので、もっと純粋に姉と妹という関係を描いた作品ということを楽しめば良かったと後悔してます。特に万佑子と結衣子の姉妹の他にも何組か出てきてますしね。もし春花・冬実姉妹の番外編とかあったらドロドロして面白そうだな。
しかし表紙のジュエルキャンディ懐かしいですね。一気に食べなきゃいけないからあんまり好きじゃなかったけど。
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う~ん…という感じ><
面白くない訳では無いけど、続きが気になるわけでもないし結末も長々と伏線?を張ってた割には衝撃に欠けてて、イマイチ
でも万佑子と遥、お母さんサイドの話も読んでみたいな~とは思った
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それは、針の穴のように小さな違和感。
自分の体、神経という神経を一部に集め集中しなければ気づかない、けれど確かに存在する違和感。
姉と父と母。
「家族」とは、一体なんなのか。
「家族」という概念を真正面から突き破る問題作。
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妹の感じる違和感、なんとも言えない気持ち悪さを一緒に感じながら読んだ。実は妹自身が実の娘ではないのかも?なんて考えたりした。連れ去られたほうの姉はどんなことを考えてたのか気になる。
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姉が行方不明になり帰ってきた経緯を妹の視点で描いた小説です。
どんでん返し、というのとは違うけど自分が信じてるものを疑ってしまいます。
それくらいラストは単純なようで複雑。
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家族とは何か、血縁関係とは何かを改めて考えさせられました。少し重い内容でしたが、あっという間に読み終えました。
湊かなえ先生の作品はやはり面白いです。
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誘拐されて2年後に見つかった少女は本当に自分の姉なのか?あぁそういうことだったのかとラストでわかる。
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うーむ、わかっていながら読んでしまったが、
やっぱりスッキリしない。
スッキリさせないことを目的にしているのだから
これでいいのかな?
思ったほどエグい内容ではありませんでしたが、
これくらいの真実はおばあちゃんと妹には教えてあげようよ!
と突っ込みたくなりました。
テーマは、人はどこまで人に隠し続けることができるか、
ということなんでしょうか。
「豆の上で眠る」という居心地悪い感じ、これをずっと続けられるか…
ということでしょうね。
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2年の間の空白ののち帰ってきた姉は本物なのか?
本物とは何かをテーマにされ、謎めいたタイトルは子供の頃読んだアンデルセン童話のもの。本物のお姫様を探すためのもの。
ただただ結衣子が可哀想だった。何で隠し通そうとするんだろう。歪が出てきて当たり前なのに。
湊さんだけあってちゃんとモヤモヤした。
先へ先へ読み進みたくなるのはいつもの事だけど、真実が出てくるまでがまぁ長い。
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最初に主人公と共に抱いた違和感から、そのうち自分だけの違和感になって、最後に真実が明かされたものの、なんかすっきりしなかった。
結局最後まで知らなかったのは主人公だけ?どこから両親は把握していたの?知っていてずっと演技をしていたってこと?だとしたらそこまでする?
という感じで、たぶんもう一回読んだらわかることがあるかもしれないけど、もう一回読もうという気持ちは今は湧かないかな…。
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悪くはないと思うけれども、特別面白いというわけでもない。ミステリーとしては相当練りこんだ感じがするので、謎解きとして読むのが正解なんだろうと思う。