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本ものって、何ですかー。
この物語は、最期のこの一言に尽きると思う。
八日目の蝉とか、そして父になるとか、似た話はあるなぁとは思ったけれど。。
本ものの家族って?
本ものの絆って?
血の繋がり?過ごした時間?
色々考えさせれます。
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万祐子ちゃんの失踪事件を、妹結衣子ちゃんの視点で描いた作品。
緊張感を生み出すタッチはお見事です。
両親が何故結衣子ちゃんを騙すような選択をしたのか、よくわからない。
万祐子ちゃんや遥ちゃん、母や父の視点でこの小説が描かれていたら、また全然違った作品になっていたでしょう。
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全く惹かれないタイトルから湊かなえワールド全開のダークシリアスな作品。力作。
湊かなえの作品の見所はやはり「who」でも「how」でもなく、読後に読者をよくわからない暗闇に突き落とす点ではなかろうか。
気持ちのいい、楽しい物語ではない。
賛否両論も分かれて然り。自分は、傑作だと思う。
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小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪。その2年後、万佑子は記憶喪失となって戻ってくる。しかし、万佑子は、本当に万佑子なのか、はたまた別人なのか。妹の結衣子は、ずーっとその疑問を抱きながら、大学生となる。果たして、その真相とは?
アンデルセン童話のなかでも、あまり有名ではない「エンドウ豆の上に寝たお姫さま」というお話が、ストーリーの重要なポイントとなる。
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誰が悪かったのかについて考えてみた。
お父さんと、お母さんは赤ちゃんのすり替えに気付いた時点で万祐子と遥が傷つかない様にすり替えの事実を隠蔽した事が結果的に結衣子を傷つける事になった事に気が使いでいる。
お母さん、なっちゃんの言うことを信じて結果的に結衣子に猫探し(万祐子)探しをさせる事により結衣子の人間関係を悪くさせた事と心に傷を負わせた。
岸田弘恵、諸悪の根源、赤ちゃんをすりかえる事で姉を救おうとするが、だからと言って他人の人生を狂わせて良い訳ではない。
なっちゃん、意味の無い嘘を付いた事、結果的に主人公の母親を迷走させる。立派なことを言う人間にこそ気を付けろ!
遥(万祐子ちゃん)、しいて言うなら育ての親が心配していないかを真剣に考えるべき。
姉、悪くない。但し、いつかは自分から結衣子に真相を伝えるべきだった。
みんな誰かを守る為にとった行動が誰かを傷つけている。
湊かなえ作品に良くある『正しいと思う行動のジレンマ』結果的に主人公の結衣子がそのしわ寄せを食っている様な気がする。しかし良く考えてみるとこう言う仮説が成り立つ。
DNA鑑定の結果で本来は姉を疑うのを止めるのが普通だと思う。しかし結衣子が疑い続けた本当の理由は、誘拐事件のあったあの時、体の弱い万祐子ちゃんを一人で帰らせてしまった自分を悔いるのと、自分のその咎を正当化する為に、帰って来た疑わしき姉を疑い続けている様な気もする。それとこの家族はまた結衣子に心配をかけまいとして母の重篤な病気を偽り、結果的に結衣子を傷つけようとしている。
正直が100%正しい訳では無いが嘘を付くと言うことは誰かを守るためとはいえそれは罪なことだと認識する必要があるのでは無いかと改めて思う。
大人達の行動が子供達を酷く傷つけている。特にお母さんは酷い、読んでいて母性の主人公を思い出した。
結衣子の姉の万祐子は小学校三年生の時に誘拐された。その2年後無事に保護された万祐子は妹の結衣子から見ると別な人の様な気がする。
大学生になった結衣子は実家への帰省の際に過去の誘拐事件について考える。
最後に題名を見た時に最近の湊かなえさんの作品から考えて、またコーヒーの話かと思いました。
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妹は元々姉に対して劣等感を持っていて、
姉が失踪している期間はそれが無くなるかと思えば、
かえって姉に対しての思いが強くなり
苦しい関係はいつになっても拭いきれなくて読んでいくうちの
妹の結衣子が可愛そうに思えてきました。
姉妹というのは仲が良いと人が羨ましがるほどなのに、
この姉妹のように仲が悪い場合だと
こんな風なケースになるのかなと思ってしまいました。
異性の兄弟の微妙な心境というもの垣間見れた気がします。
姉が時には妹だけでなく祖母の目から見ても
今までの姉とは明かに違うという思いがしたのは
何かあるのかと思い、真相が徐々に暴かれるまでは
ワクワクして読んでいました。
けれど真相に辿り着くまでにはかなり長かったのでもどかしかったです。
それにしてもこの母親の育て方は同じ姉妹なのに
扱い方に差がありすぎたり、
周囲の対して気にし過ぎたり、言わゆる世間体というのを気にしすぎで
こんな母親の下にいるのは心が歪んでしまいそうです。
そんな思いも妹に影響があるように思えていたたまれなかったです。
そんな時にふと寄り添うように祖母さんがいてくれたのが
少し救いだったようにも感じられました。
真相を明かすことになってからは
特に劇的なラストということではなかったですが、
結局はある人の親のエゴでこんな苦しい思いをさせられ、
人生を翻弄させられてしまったのかと思うと
妹だけでなく子供たちにとっていい迷惑だったと思ってしまいます。
「本ものってなんですか?」
という疑問がありますが、
果たして本物は今まで時間を重ねてきたモノなのか、
それとも科学的に証明されたモノなのか
これは永遠の謎になりそうな気がしました。
こうやって疑問を投げかけておいて、
いつまでもそれを気にさせておくというのが
またこの作品のタイトルのモチーフにもなっている
「えんどう豆の上にねたおひめさま」のような
状態にしているのかと思ってしまい
ラストまで気が抜けなく楽しました。
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んー。中盤まで長すぎ。
グダグダ同じような内容。
眠気との勝負だった。
本物の家族の在り方。
最後の終わり方も微妙でした。
The 作り過ぎ作品!
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小学校一年生の時、結衣子の二歳上の姉・万佑子が失踪した。スーパーに残された帽子、不審な白い車の目撃証言、そして変質者の噂。必死に捜す結衣子たちの前に、二年後、姉を名乗る見知らぬ少女が帰ってきた。喜ぶ家族の中で、しかし自分だけが、大学生になった今も微かな違和感を抱き続けている。―お姉ちゃん、あなたは本物なの?辿り着いた真実に足元から頽れる衝撃の姉妹ミステリー。
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この題名は、どういう意味だろう?誰でもが、そんな疑問を持ちながらこの本を手に取ったことだろう。
そして、このアンデルセンの童話のフレーズは、物語の中でたびたび登場し、進行上重要な役割を果たしている。
それにしても、登場人物の心理の襞を微に入り細に入り詳述する著者の手練手管には、相変わらず翻弄されてしまう。
語り手となる結衣子とともに、読者もざわざわとした気持ちのまま、真相は?と、頁を捲らざるを得ない。
「本ものって、なんですか」。
最終頁のこの言葉は、あらゆる局面で、それぞれの立場で、全ての人への問いかけとなるだろう。
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現在と過去が入り交ざった展開。万佑子ちゃんと同一人物のはずの姉。現在と過去のお姉ちゃんがなかなか重ならず、その謎が気になりどんどん読めてしまう。そして、あっと言う間に読み終わる。
だけど、読み終えてなんだか残念。
妹が「エンドウ豆の上に寝たお姫さま」というアンデルセン童話の話のように、姉に小さな違和感を感じ、そこから真実に近づいていく。
着目点は面白いのだけど、無理矢理感しかない。親の気持ち、姉の気持ち、戻ったあとの姉の気持ち、名乗り出た犯人の気持ち、全てが理解できない。なぜ妹に真実を告げなかったのか。
不自然すぎる展開に理解できない登場人物たちの行動。ドキドキハラハラするわけでもない結末にガッカリ。
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2017.7.21
湊かなえだいすきですが、
これは、違うなって思った。
面白くないなっておもう湊かなえ作品は大抵ドラマ用に書かれたもの。だったけど、
これは面白くないっていうか、違うなって感じ。いまいち
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ただひたすら結衣子がかわいそうでした。特に母親。お母さん、これは酷すぎる。奈美子さんのところに2人して残ったのも頷けます。だってこんな家族の元に戻りたいとは思いませんから。
湊作品だと思うとどうしても身構えてしまい、裏の裏の裏の…を思い描いてしまいます。どうも単純に楽しめなくなってきた気がします。2年後に戻ってきたお姉ちゃんは本物か否か、湊作品なら本物のお姉ちゃんであろうけど、結衣子が感じる違和感の発信源は誰か、キーマンは誰かを探すことに必死になってしまいました。冬実おばさんとなっちゃんあたり怪しいなと思ってました。まともそうな人ほど怪しく思えてくる法則です。あたしは一人っ子なので、もっと純粋に姉と妹という関係を描いた作品ということを楽しめば良かったと後悔してます。特に万佑子と結衣子の姉妹の他にも何組か出てきてますしね。もし春花・冬実姉妹の番外編とかあったらドロドロして面白そうだな。
しかし表紙のジュエルキャンディ懐かしいですね。一気に食べなきゃいけないからあんまり好きじゃなかったけど。
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う~ん…という感じ><
面白くない訳では無いけど、続きが気になるわけでもないし結末も長々と伏線?を張ってた割には衝撃に欠けてて、イマイチ
でも万佑子と遥、お母さんサイドの話も読んでみたいな~とは思った
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それは、針の穴のように小さな違和感。
自分の体、神経という神経を一部に集め集中しなければ気づかない、けれど確かに存在する違和感。
姉と父と母。
「家族」とは、一体なんなのか。
「家族」という概念を真正面から突き破る問題作。
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妹の感じる違和感、なんとも言えない気持ち悪さを一緒に感じながら読んだ。実は妹自身が実の娘ではないのかも?なんて考えたりした。連れ去られたほうの姉はどんなことを考えてたのか気になる。