紙の本
さなぎの中身は謎だらけ!
2022/08/15 18:32
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投稿者:amisha - この投稿者のレビュー一覧を見る
むしにきょうみをもったこどもたちに、むずかしいないようを、これほど簡潔にやさしいことばで語った本はないのではないかとおもわれる。もちろん、大人にも読んでほしい。今は亡き大谷剛先生監修の一冊。
紙の本
サナギの「どうして?」を進化のなかで考える。
2018/09/16 14:45
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
固い殻の中にいてほとんど動かないサナギ。でもその前は柔らかな幼虫で、殻を破ったらまた全然違う姿になる。こんなサナギってなに?の疑問から昆虫ってどんなもの?そして生き物はどうやってできてきたの?にどんどん考えが広がっていく。
昆虫を観察したり飼ってみて感じた疑問を進化の話につなげて生き物の世界を考えさせてくれる絵本です。かなり想像の部分もあると思いますが、こういう「お話」から真実に迫ることもあるかもしれません。
正確で骨太の絵は本書の魅力を倍増していると思います。進化の途中でできた(かもしれない)幼虫のカラフルさも、とても楽しい。
子供向けの本ですが、大人の想像も広げてくれました。
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生物の進化の歴史の中で昆虫の進化がどう行われたか分かりやすくユーモラスな解説で頭に入る。不完全変態、完全変態を成し遂げる昆虫ってすごい!アゲハチョウを見る目も次のシーズンから変わるでしょう。
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庭の木にジャコウアゲハのサナギがついていたので、サナギについてもっと知りたくなって図書館で探していたら、この本と出会った。
ページをめくってビックリ。
約5億4000万年前の古生代カンブリア紀の生き物の話から始まる。
なんだ?これは?と思いながら、どんどん引き込まれる。そんなところまで繋がっていくんだ!すごいなぁ!と。
この本に出会えてよかった。
昆虫の進化という新しい視点で、生物の進化を見ることの面白さ。あっという間に読んでしまった。
そして、繰り返し、何度も見ている。面白い。
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生物誕生からの大きな進化の流れの中で、サナギという形態をもつ完全変態の昆虫がどのように発生したのかが、子どもでも分かるようにかなりかみくだいて分かりやすく説明されている。
不完全変態の昆虫と完全変態の昆虫で、進化上どちらが先に登場したかという、今まで気にもしたことがなかったことに触れられていて、目から鱗が落ちる思いだった。
植物が裸子植物から被子植物に進化することにも昆虫の存在が大きな影響を与えていたというのも面白かった。
とはいえ、いきなり完全な形のサナギが発生したわけではないだろうし、不完全変態と完全変態の中間のような昆虫はいたのだろうかなど、興味は尽きない。
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完全変態と不完全変態に興味持ち読みました。
さなぎになるわけ卵の数、羽生えたわけなど
地球上の生命の誕生から遡って絵本でわかりやすく説明してくれています。
息子は一年生ですが内容は高学年の内容ではないでしょうか
面白かったです
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「サナギのなぞを古生代までさかのぼり、進化論的に解き明かしたいまだかつてない“サナギ”エンターテインメント科学読み物です!成虫と幼虫の間の状態、「サナギ」。みんなが知っているサナギという形態の奥には、何億年にもわたる昆虫の生存戦略の物語があります。その物語はとても神秘的で生命の豊かさに満ちています。―昆虫はなぜサナギになるのか。サナギの中はどうなっているのか。そもそもサナギはどのようにして生まれたのか。サナギのなぞを古生代までさかのぼり、進化論的に解き明かした、いまだかつてない“サナギ”エンターテインメント科学読み物です!」
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著者は美大を出ていて、監修を動物行動学、昆虫学の専門家がしている昆虫の本。数ページは写真を使っているがそれ以外は絵が描かれている。それもほとんどのページは全面を使っている。科学本なので、正確な描写に違いないが温かみがあり、背景の絵や生き物の描き方が芸術的である。
文章もわかりやすく絵の効果もありとても親しみ易く分かりやすく読み易い。
昆虫の完全変態、不完全変態の説明に始まり、それが地球の生命誕生の話へと繋がっていく。壮大な話なのだけど、読んでいると違和感なく昆虫、大きくは生き物の進化の過程を辿っていける。
10年前、児童にサナギの中ではドロドロになっていると教えてもらったときの衝撃を思い出した。ドロドロの絵を見て改めてすごすぎると思った。
児童は科学本は写真の本が好きで良いと思っているフシがあるが、絵の図鑑や科学絵本の素晴らしさを伝えたい。