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監督が弱者の流儀のどこかの一節を紹介してくれたことがきっかけで、ずっと読もうと積ん読していた本。
人は皆、弱者である。
弱者であると自覚できることが、成功へのスタートラインとなる。
弱者だから謙虚さを忘れず、努力を続けることができる。
だから最後に勝てる。
ということが、本書の最も伝えたいことであると思う。
しかし、具体的にどんな努力をすればいいかは
書かれておらず、心構えや考え方が記されている。
そのため、読み物としては物足りなさを感じる。
下記は本書の中で共感している考え方だったり、
大切にしたいと思った心構えの引用である。
・全ての人は何かしらの可能性を持っている。
・弱い者が強い者に勝つ。それが野球というスポーツの面白さなのだ。
・弱者が勝つためには何が必要なのか。いくつも求められるものはあるが、その中でひとつ私が強調したいのは、「感じる力」である。
・「信は万物の基を成す」という言葉がある。「信」すなわち、信頼、信用は全ての礎ということだ。「信」なくしていいリーダーは成り立たない。その「信」を形成するのは、やはり純粋な監督としての力量だ。そして、そこに確固たる結果がついてくれば、自然と監督としての「格」が出てくる。
・選手を成長させるポイントは何か。私は、「責任感」だと思っている。
・努力には即効性がない
・「結果は自信をつけるもの」
・要は「結果」は自分がコントロールすることができない、後からついてくるもの、と割り切る覚悟が必要なのだ。
・そこでおのずと大事になってくるのが、その結果に至るまでの「プロセス」ということになる。簡単に言うと「今できることを正しくやる」ということだ。「結果だけを追い求める」のと「努力の先に相応の結果がついてくる」と意識を持つのでは、その「結果」の後に自分の中に残るものが違ってくる。
私はよく「プロセス重視」と口にするが、そもそも正しいプロセスを踏むことなく、好結果にたどり着けると思っていない。
・このプロセスを大事にする指導法に「徹底させる」ということがある。
正しい道を示してあげて「徹底させる」というプロセスを踏ませることで「結果」はついてくる。
・監督の仕事を試合中の「采配」だと思っている人が多いようだ。だが、それは違う。監督の仕事は「準備」である。
・人の「成長と評価」には三つの段階がある。
それは、「無視」「賞賛」「非難」である。
・私は勝負に対する考え方を選手に対して伝えていくことに注力していた。思考と行動は直結しているというのが、私の持論でもあるので、とにかくミーティングに重きを置いていた。
監督やコーチの仕事は、この「考え方」のエキスを注入することにある。
・「人間的な成長なくして技術的進歩なし」
・「謙虚」に「自信」を持つことで、必ず人は成長できる。
選手にミーティングで説明する
A4用紙40ページほどの「ノムラの考え」は、
ぜひ一度選手の立場で説明されながら読んでみたい。
以上
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謙虚に生きる大事さ、リーダーのあるべき姿がよく書かれてる。けど、いまの中間管理職までなのかな、こういう考えも。
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☆ノムさんの考えを知るために。
①「男の子だから高校ぐらい出してやらないと将来苦労するだけだ。俺は大学に行かないで高校を出て就職するから」p23
☆いいお兄さんに恵まれたね。
②私は素振りをする時には、「音」を意識していた。普通に振っているいるだけではいい音は出ない。「ブンッ!!」とキレのある音が出る時は、いいスイングができた時。だから、まずはその音を出すように意識しながらスイングを繰り返す。
一度いい音が出たら、次はそれを続けられるように。二回いい音が続けて出たら終わりにしようと思ってやっていると、最初はうまくいかないで時間がかかる。しばらくすると、二回続けて「ブンッ!!」と振れるようになる。それが面白くなってきて、三回連続、四回連続と追い求めるようになる。その積み重ねが、私の基礎になって長い現役生活を支えてくれた。
☆いかに基礎練習を意味あるものにするのか。主体的にやるって、こういうことなんだろうなあ。
③トップに立つと、誰も直言してくれる人がいなくなってしまうのだ。
皆、距離をとるようになる。皆、気を遣いはじめる。時には持ち上げられる。
☆だからこそ、自分でいろいろ言われるところへ足を運ばないといけないんだよね、本当は。言葉で言えば、「謙虚」ってことなんだろう。
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まず、驚くべきは圧倒的読みやすさ。
言いたいことが遠回りせずに、すぱっと述べられています。
その中には、自分の教訓となるものもあると思います。