投稿元:
レビューを見る
日本国内のクラシック・イベントに密着。同業のピアニストのステージを、克明にとらえた音楽祭見聞録。自ら出演した舞台裏も活写する。〈解説〉篠田節子
投稿元:
レビューを見る
著者自身がピアニストとして、完璧なピアニストであるポリーニ、別府の愉快な仲間たちとのアルゲリッチ、深みのある思索的な演奏が定評の世界的ピアニスト・内田光子、聴覚障害のあるフジコ・ヘミングなどを取り上げる。一流の演奏家たちのミスタッチも見逃さない厳しいトーンでの解説が的を得て、非常に音楽の深みに触れることができた。「蜜蜂と遠雷」の世界を同様に説得力あふれる筆致で描いてくれている。女性作曲家の曲を集めた音楽祭というのも実にユニーク!興味深い。メンデルスゾーンの姉ファニーには弟が嫉妬したほどだという弦楽四重奏曲は一度ぜひ聴いてみたいもの。
投稿元:
レビューを見る
頂き物の本 読了
内容(「BOOK」データベースより)
別府アルゲリッチ音楽祭、ポリーニ・プロジェクト、ラ・フォル・ジュルネ…。日本国内のクラシック・イベントに密着。同業のピアニストたちのステージを内と外から克明にとらえた、渾身の音楽祭見聞録。演奏の一瞬一瞬がよみがえる、スリリングなレポート。
著者の価値観・音楽観がきっちりみえて面白かったです。
初めての著作でしたので、他の本も読んでみたくなりました。
なにより、松本記念でジャズの講座があったのが驚きでした。ジャズの公開レッスンがあるならば見てみたいなとおもったりしました。
投稿元:
レビューを見る
ピアニストから見た演奏会にまつわるエッセイ。
ある時は演奏者で、ある時は観客で、と立場がかわると見方も聞き方も変わる。変わるけれど、変わらない部分もあってそれが新鮮。
とはいえ、半ば仕事でコンサートを聞いているのだろうに、いつでも楽しんでいるのがすごい。
本当に音楽が、ピアノが好きなんだな、っていうのが伝わってくる。
ああ、そうか。
これは、青柳いづみこという無垢を楽しむ本なのか、と思い至る。
素敵だった。