紙の本
アンソロジーのテーマ
2017/09/19 22:45
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投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著名作家による猫をテーマとしたアンソロジーである。昨今ペットブームであることは分かっているのだが、猫ブームだとは知らなかった。そこに乗っかったのがこの種のアンソロジーであろう。湊かなえ、柚月裕子、北村薫などの著名作家の作品を集めたものだ。
総論を言えば、自分が関心のないテーマのアンソロジーは、やはりあまり面白くないというのが結論であろうか。本書のために執筆を依頼したものとも思えないので、猫に関する発表済みの小説を探してきたと考えられる。したがって、バリエーションには富んではいるが、無理もある。
柚月裕子に期待したのだが、短過ぎて期待に応えるほどではなかった。以前何かのアンソロジーでは、検事シリーズの一部が掲載されていたので、同種の面白さを期待したのだが、そうは問屋が卸さなかったようだ。
アンソロジーのテーマは、何となく付されているのではないということを考えるべきであった。
紙の本
猫好きには、ぜひ読んでほしい
2021/12/02 22:58
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投稿者:みつる - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編集なので、さっと読めました。
個人的には、有栖川有栖さんの「エア・キャット」の
オチと、
柚木裕子さんの「泣く猫」の、
泣いてくれる相手がいたんだから。
というセリフ、
東山彰良さんの「黒い白猫」の
「ほかの猫に白猫だとバレないように」
という、刺青を嫌うニン姐さんがした行為が
印象的でした。
紙の本
アンソロジー
2020/10/30 15:19
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投稿者:MILKy - この投稿者のレビュー一覧を見る
7人7篇の猫にまつわる短編集。個人的にはそんなに~かな。中でも柚木裕子、有栖川有栖、井上荒野、加納朋子はそこそこ楽しめた。多分、私の感覚が皆さまと異なっていて、北村薫はいつも馴染まず、、東山彰良もしっくり来ず。末期における感慨は必ずしも年齢に比例しない、か。その中身、濃度が大切ってことかな。世の中には自分でもどうにもならない生き方しかできない人間もいる、と。加納朋子さんの、出生をガチャに例えるのはちょっと自虐的
20200817
紙の本
ニャ~オ
2018/05/22 06:26
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投稿者:ぽんぽこ仮面 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙が示すように、ちょっとミステリアスなお話が並んでます。一風ひねった感じの北村薫さんのが特に印象に残りました。
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猫好きにはたまらない!と期待を込めた分、ちょっと物足りなさが否めませんでした。
好きな作家と、初読みの作家といろいろで、やっぱり好みもあり、アンソロジーは私には不向きなのかしら。ななめ読みした気がする。。
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【収録作品】「マロンの話」湊かなえ/「エア・キャット」有栖川有栖/「泣く猫」柚月裕子/「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」北村薫/「凶暴な気分」井上荒野/「黒い白猫」東山彰良/「三べんまわってニャンと鳴く」加納朋子/「猫と本を巡る旅 オールタイム猫小説傑作選」澤田瞳子 文庫オリジナルとあるが、初出は「オール讀物」2017年4月号とのこと。
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「マロンの話」は湊かなえ(おばやん)の飼い猫マロンへの優しい目線に溢れる作品で読後感がいい。猫を通して自分の過去と向き合う話でもある。
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猫をテーマにしたアンソロジー。
「マロンの話」湊かなえ
「エア・キャット」有栖川有栖
「泣く猫」柚月裕子
「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」北村薫
「凶暴な気分」井上荒野
「黒い白猫」東山彰良
「三べんまわってニャンと鳴く」加納朋子
仁木悦子「猫は知っていた」のようなタイトルなのに、ミステリーではなくて、肩透かし。
平和な話が多かった。
・井上荒野「凶暴な気分」愛人として高級マンションで暮らす主人公の部屋に猫が迷い込んでくる。これが一番面白かった。
・東山彰良「黒い白猫」黒い白猫とは? 台北を舞台にした刺青の話。奥深い。
(図書館)
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【猫を愛する豪華執筆陣による猫小説アンソロジー】猫を飼うふりを続けていた男の謎。同じマンションの住人の猫を密かに飼う女…七人の名手が書き下ろした猫の物語! 猫好き必読です。
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マロンの話:湊かなえ/エア・キャット:有栖川有栖/泣く猫:柚月裕子/「100万回生きたねこ」は絶望の書か:北村薫/凶暴な気分:井上荒野/黒い白猫:東山彰良/三べんまわってニャンと鳴く:加納明子/オールタイム猫小説傑作選:澤田瞳子
猫だらけ、フフフ 幸せ。くせのある猫たちでいっぱい ♪
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猫にまつわるアンソロジー
好きな作家さんが多かったので読んでみた。
湊さんはきっとご自身の事よね。何だか心配になっちゃった。
加納朋子さんが可愛らしくて良かったな。
全体的に猫充するにはちょっと物足りないかもしれない。
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ジャケットの猫の目にやられた猫アンソロジー。
短編が7作並んでいるけど、気に入ったのは柚月裕子さんの「泣く猫」だな。猫が脇でいい仕事をする。
あと、「100万回生きたねこ」が感動の書なのか、絶望の書なのかは深いテーマだ。
最後の猫小説傑作選も、また読まなきゃいけない本を増やしてくれる。
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有栖川有栖「エア・キャット」の日常の謎感が好き。
柚月裕子さんの作品は私は嫌い。
加納朋子「三べんまわってニャンと鳴く」のためにこの本を買ったようなものだが、買って正解だった。というかもっと早く買うべきだった。スマホゲーにはまる草食ですらない草系社会人が語り。楽しく始まりハッとして落ち込んで持ち上げて納める。綺麗な短編。感情移入してしまいツライけど、"それを誰かのせいにするつもりは毛頭ない。"(P202L3)
作品の並び方が実によくできていると思う。「マロンの話」「泣く猫」「狂暴な気分」「三べんまわってニャンと鳴く」はこの並びで読むから響くのだと思う。母と子と猫の組み合わせでの語り手変遷。
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有栖川有栖先生が好きなのと猫が好きなので衝動買い。複数の作家さんのん短編がまとめられた本。まったく前情報もなく読んだため火村先生シリーズの短編だとは知らなかった。
短編集+ページ数もそんなにないためサクサク読めた。このような短編集は知らなかった作者さんの作風を気軽に知ることが出来るため良いと思った。
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『愛をこめて書き下ろす猫の小説』アンソロジー。
らしいのだが、うーんイマイチ。
あまり猫への愛が感じられなかった。わたし(猫飼い)的には。
最後の猫小説傑作選もいらない。