紙の本
ビュッフェみたい
2017/08/08 22:41
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投稿者:ら君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビュッフェの食事みたい
いろいろなお話を楽しく読めました。
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2017.10.19
名前の通り、いろんな作家さんの短編集。吉田修一、辻村深月、山本幸久の三作が印象的だった。
あなたが「大人になった」と感じたのはいつですか?そのときのことを覚えていますか?ー内面から湧き出る衝動をもてあまし、人生のほろ苦さを味わいながらも大人未満のところにいる。そんな人々が集まる場所。この「短編学校」は、今あなたがいる、もしくは以前いたかもしれない、そんな場所です。(裏面より)
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10人の作家による大人未満から大人へ向かう時期にもがいている若者たち。
それぞれの苦境をそれぞれのもがき方で抜けようとしている彼ら。
もやもやとした物を抱えてどうして良いかわからなかった時期を思い出す。今がスッキリしているわけではないけれど、何だか懐かしい時期だった‥‥
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短編少女、少年と読んで面白く、
今年三部作の短編集の最終ということもありこの本を手に取りました。
今回は学校がテーマだと思い読んでいましたが、
学校というテーマは殆どなく子供から大人への階段を上っている
最中のことが中心で普通のもあればミステリーやSFという
ジャンルもあって色々と楽しめました。
前半の作品は割とストーリーも面白く濃厚な作りでしたが、
後半の作品はさらりと読めてしまって物足りさが少々残りました。
特に印象的だった作品は「913」、「エースナンバー」、
「ちょうどいい木切れ」、「少年前夜」。
「913」は高校の図書館からごく平凡な学校生活でも
始まるのかとも思いきや、金庫を開けて欲しいという先輩からの
依頼から探偵コンビができ、このやり取りも見所ですが、
そこから数字へのトリックや謎解きになっていき
独特な雰囲気の中で解決されていくのが面白かったです。
「エースナンバー」はこのテーマにも相応しい
学校での部活が舞台になっています。
単純な青春のスポーツだけではなく、その裏側に隠されていた
当時のエースとしての心境とそれを取り巻いている状況が
当時では思い知ることが出来なかったものが
後になってから本当のことが解明されていくという
何とも甘酢っぱい思いがしました。
けれどこうゆう裏側が隠れて見えないからこそスポーツの良さ、
スポーツ精神の良さがあるのだと思わされました。
「ちょうどいい木切れ」はタイトルからは
とても想像の出来ないものでした。
自分の背の高さがコンプレックスになっている主人公が
背の小さな人と出会ってしまうというそれだけの話ですが、
まるで得体の知れない物を追っていくかのような描写は
ドキドキはらはらとしてとてもスリリングでした。
なんだかくすりと笑えてしまうオチが何とも掴み所がない面白さでした。
「少年前夜」はとある田舎に住んでいる少年が
少女と付き合っているという普通の光景。
けれどこの少年にはとても暗い過去を背負っていて、
拭い去りたくても出来ないことが
またこの少年を苦しめています。
本当は心の中では寂しくて会いたくてたまらない母親なのに
それが普通の生き方ができなかったせいか、
それも上手受け入れること出来なかったので
とても切なく感じました。
ラストには明るい兆しが見えるような素振りもありましたが、
明確には描かれていないのでこの少年の生き方がとても気になります。
これをきっかけに全てを受け入れて一歩進めれば良いなと思いました。
まだ大人にはなりきれない、
粗削りな大人や未熟な大人ならではの
ことばかりなので青春のような甘酸っぱさやほろ苦さなどが
随所に出てきてそれがまた懐かしい気分になったりして
新たな思い出のページを捲っていたようでした。
いくつ歳を重ねてもまだまだいい大人にはなれないので、
こうやって初心を戻れるのも良いなと思いました。
���んだことのない作家さんが今回は多かったので
これをきっかけに他の作品も読んでみたくなりました。
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+++
個性あふれる作家陣が、大人への階段を上ろうとする人生の一瞬を鋭くとらえた短編作品集。内面から湧き出る衝動をもてあまし、人生のほろ苦さを味わいながらも大人未満のところにいる。そんな人々が集まる場所。人気作家勢揃いのアンソロジー。
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米澤穂信、本多孝好、中村航、関口尚、井上荒野、西加奈子、吉田修一、辻村深月、山本幸久、紺野緒雪、というバラエティ豊かな顔ぶれが、学校に通う年頃の少年少女のあれやこれやを、個性豊かに描いていて興味深い。考えてみると、高校時代というものは、考えることはあまりにも多いのに、それを容れる器が追いつかないという、たいそうもどかしい時代なのだと改めて思わされる。それ故に、そこを通り過ぎた大人から見ると、時にいささか滑稽に見えたりもするのだが、何であれ必死に生きているその世代の人たちが愛おしくなったりもする。感慨深い一冊だった。
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全ての短編が学校をテーマにしているわけではありませんでしたが、充実した内容で満足のアンソロジーでした。辻村さんの「サイリウム」だけ既読。吉田修一「少年前夜」は前後の物語があるならぜひ読みたいです。初読みの今野緒雪さんの「ねむり姫の星」が思いがけず面白く、コバルト出身の作家さんらしい可愛らしいSFでした。がっつり青春の学園物、スポーツ、SF…多岐にわたる豊かな世界がアンソロジーの醍醐味です。他にも「短編復活」「短編工場」があるらしい。読まねば!
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子供から大人になる時をテーマにしたアンソロジーらしい。
「913」は謎解きとどんでん返しが待っている私好みの作品でした。
初めての作家さんでしたが、今野緒雪さんの「ねむり姫の星」も私好みのSFで良かったです。
他に2冊短編アンソロジーがあるらしいので、そちらも読みたいです。
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2018/5 17冊目(通算87冊目)。「学校」(?)をテーマにした短編集。良かったのは、サスペンス風に話が進む米澤穂信氏の「913」、MOMENTの森野が出てくる番外編の「エースナンバー」、スポ根みたいな話でニヤニヤしてしまう関口尚氏の「カウンター・テコンダー」、アイドルファンの生態を良く調べてあるなと思う辻村深月氏の「サイリウム」、自分にも当てはまるなと思う山本幸久氏の「マニアの受難」、純粋なSFで最後の展開が気になる今野緒雪氏の「眠り姫の星」が面白かった。感想はこんなところです。
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もともと短編があまり好きではないので、まあそれなりに。米澤さんの「913」が中では好きな方。高校生にしては切れ過ぎな推理・行動力かなと思うが、このコンビは興味深い。「さよなら、ミネオ」は読む早々にネタが分かってしまった。
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10編の短編のアンソロジー。どの作品も面白かった。アンソロジーは普段読まない作家を読む良い機会なので、その点では十分満足です。どれもいいけど、一番気に入ったのは『ねむり姫の星』。童話のねむり姫をSF設定するというのがビックリだし面白かった。
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西加奈子さんの「ちょうどいい、木切れ」が、匂い系まではないけど妄想たくましく読ませていただきました。とても背が高い主人公♂が電車で遭遇した、サラリーマン(風)のとても小さい人♂との、ファーストコンタクト。主人公にやたら可愛いと思わせる小さい人が、どこか異世界の住人のようでファンタジー過ぎてだいぶ残念w(会話不可能)
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『短編少年』のシリーズ作品として読みました。
「学校」というタイトルではありますが、必ずしも「学校」が舞台となっている作品だけではありません。
どちらかというと、人とのかかわりの中で主人公が”生き方”を考えながら成長してゆく様子を描いた作品を集めている印象です。
10人の作家が短編を寄せていますが、個人的にはミステリ風の「913」(米澤穂信)や青春小説の「カウンター・テコンダー」(関口尚)、アイドルオタクとバンギャ(ヴィジュアル系のおっかけ)の姉を描いた「サイリウム」(辻村深月)、SF風恋愛小説の「ねむり姫の星」(今野緒雪)あたりが面白かったです。
他の6作品は全体的に「暗い」印象があったり、世界観がわかりにくかったりして、読んでいてあまり良い印象がなかった、というのが正直なところです。
いままで長編小説を読んだことが無かった作家の作品に触れることができた、という面では大きな収穫でした。
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旅のお供として。短編を集めたものだけど、ミステリだけじゃないから好きじゃない分野もいっぱい。意味が分かんないのもあるし。つーか、米澤穂信と本多孝好のしか面白くなかった。
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米澤穂信、中村航、井上荒野、西加奈子、辻村深月あたりが好きだった。いちばんは913。自分が図書館バイトなので、すぐに気づいてわくわくした。それにしても、学校とは…?みたいな内容のものがすごく多かったような気がする。想像と違った。ちなみにこの本の分類は913.6
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全部読んだわけでは無いけどそれぞれ個性があって良かった。
本田孝良の「エースナンバー」は、「moment 」3部作に出てくる森野のソフトボール部の話で、ファンとしてはアネゴの人間性をより深く知ることができてとても良かった。
「さよならミネオ」は最後に「え?」となった。良かった。