紙の本
戦雲近づく
2020/09/11 23:51
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投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
南宋と金の講和成立後、両者にとっての当面の敵は梁山泊だけとなり、戦端を開くまでじわじわと時が過ぎていくなか、南方の小梁山の建設が着々と進んでいた。新たなんだ岳家軍も勢力を大きくしていた。
そんなときに、粱紅玉率いる南宋交易隊が難破したのを張朔が救出するが、その事実を強引にねじ曲げて開戦の引き金を引いた韓世忠には怒りしか湧いてこない。ただ卑劣なだけだ。
ついに仕掛けた南宋に、梁山泊がどう反撃ふるか、今後が楽しみである。
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岳飛伝 8
2018/05/03 14:44
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投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
南宋の水軍が徐々に出来上がってきました。梁山泊との闘いは必然ですね。東南アジアの秦容と、岳飛、金軍、南宋軍と水軍、そして梁山泊、役者がそろってきました。誰と誰が戦うのは全く予想できません。和睦とその決裂も頻繁にでてくるのでしょう。
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とうとう、金国と南宋が手を組んで梁山泊と岳飛をつぶそうと手を組んだ。既に南宋水軍が梁山泊の交易船を襲う。
さて大きな戦いが今から始まりそう。面白くなってきました。南では秦容の国がどんどん大きくなって村から町へなってます。そこも新たに戦場になるか。
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自分的に、シリーズ初の満点以外を献上。別に今回が特別に質が低かった訳ではなく、本当に満点か?ってところで自問自答した結果。ここまでを踏襲する展開で、ここ最近感じていた、エピソード毎の粒の小ささは相変わらず。最初の面子が魅力的過ぎたのかな。バスケのドリームチームみたいなもんか。あと、これは本編とは関係ないんだけど、最後の解説、ネタバレしてしもとるやん。ええんか、これ?史実との照合は気になるところだから、それについて書いてあったのは良かったけど、勢い余って今後の展開にまで口が滑ってしまってる。ちょっと気になってしまいましたんで。
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「おまえや梁山泊の力で、なんとか俺は立った。これからも立ち続けているつもりだ。おまえには、迷惑な話だろうが」
「南宋を、南から牽制している形だ。岳家軍の存在は、小さくない」
「まだ小さいさ」
「そうだな。中華を統一するには、砂の一粒にもなっておるまい」
「中華の統一か」
「梁山泊は、それを認めるぞ。あそこは水みたいなものだ。おまえは器を作ればいいのだ。金国も南宋も、そうなることを恐れている」
「俺は」
「独立不羈。それはわかっている。それでいいのだ。器がよければ、水はその中にきれいに収まる」
「金国はともかく、それは南宋でもできることではないのか」
「できんさ。秦檜という男は、南宋を器にし、同時に水にしようともしている」
梁山泊は器など考えていない、ということなのか。(128p)
梁興という「商人」の言葉でももって、初めて、梁山泊と岳飛との連合の展望が開けた瞬間だった。結局、第三者の眼が必要だったのだ。この遥かなる「理想」を言葉にするには。今気がついたが、梁興という名前には、梁山泊を興すという意味があった。
南で、戦争の端緒が開かれ、東で、海戦の端緒が開かれる。
「侯真殿。戦になれば、そうたやすく勝敗は決しない、と私は思うのです。何度か決戦をしても、それは決戦になり得ない。戦が起きる地域が広すぎるのです。しかし私は、その広さが梁山泊を利する、と考えてはいるのです」(308p)
宣凱は、恐ろしいほど鋭く情勢判断をしている。呉用やましてや楊令のような鋭さを、わざと外しながら、王貴や張朔と共に、梁山泊を動かす。世代交代とは、こんな風にやるのか。羨ましい。
嵐の前の静けさ。深慮遠謀の巻であった。
2017年7月2日読了
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南の地で岳家軍が再興され、南方を手に入れて国力を強化したい南宋と衝突する。
秦容も守りを固めるため調練を始める。
南方での動きが多かったが、南宋水軍の動き、金の物流支配への動きもあり、これから話が大きく動き出す予感のする巻だ。
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梁山泊水軍と韓世忠水軍が危険水域に入り、南宋と金の講和がなったところで小梁山に拠る秦容と岳飛が邂逅し、次の戦への導火線に火がついたところで、次巻へと続くというじれったい展開です。
『水滸伝』での、四神獣ごとに山場が来る展開が懐かしいです。
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嵐の前の静けさという感じの八巻。
小梁山の規模が拡大していくなか、南宋と金が手を結ぶ。全面対決の気配が漂う。
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秦容の甘藷作りがどんどん広がり、ついには10万人が住めるほどの村(村!?)にまで話が広がる。
いちいちスケールが大きいところが中国だなあ。
金国と南宋はついに手を結び、戦争の気配は濃厚になってくる。
梁山泊も少しずつ戦いの準備を始め、ついに韓世忠率いる南宋水軍が王貴の船団に攻撃を仕掛ける。
人が集まると争いが起きるとは言うものの、梁山泊や小梁山のように自給自足ができ、他を羨まないような生き方をもっと広められないものかと思う。
岳飛と秦容が対南宋ということで手を結ぶ。
しかし、農作業や村づくりを主としながら交代で調練をする秦容のめざすものと、あくまで軍隊であることにこだわる岳飛のめざすものは決定的に違う。
連携できるが合流はできないというのは、そういうことだ。
物語の流れて行く先が見えてきたような気がする。
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いよいよ梁山泊・岳家軍vs金・南宋が勃発の気配。
張朔と梁紅玉。
まんまという感じですね~。
闇の軍団も動き始め。
梁山泊と岳飛の連合。
ついに!!
楽しみです。
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南宋が南への侵略を本格化した。
それに抗うために岳家軍と秦容軍(小梁山)が連合する。
金と南宋が梁山泊を潰すべく同盟を結ぶ。
梁山泊では二国との戦が近いことを肌で感じていた。
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あちこちで事態が動く8巻目。
若干、退屈してた南の方も面白くなってきました。
ただ、いただけないのは「あとがき」。
歴史系フリーライターの人が書かれていますが、先の展開を匂わせてしまったりと、かなり興を削がれました。