紙の本
なんでまた
2018/06/01 13:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
烏賊川市シリーズの短編集。どの話もどうにも納まりの悪いところで突然切るような終わりかたばかり。消化不良が重なってすっきりしない一冊になってしまった。
投稿元:
レビューを見る
東川篤哉の本籍地・烏賊川市シリーズ、待望の最新刊。傑作ユーモアミステリ!
関東随一の犯罪都市・烏賊川市では、連日、奇妙な事件が巻き起こります。でも大丈夫。この街では事件もたくさん起こるけど、探偵もたくさんいるのです。ひょっとしたら、探偵がいなければ事件も起こらないのかも……。
投稿元:
レビューを見る
烏賊川市シリーズ! 鵜飼さんが活躍するのを待ってましたよ!! 推協賞にノミネートされた作品も入ってたりと、今回はクオリティも安定した短編集ですね。お得意のコメディ部分のノリも、犯人の今後の破滅っぷりを彷彿とさせる所での絶妙な物語の引きも、私が一番お気に入りのさじ加減で。一編、一編読みながら「ああ、良いなぁ」と幸せな気分になりましたよ。
前回出たのは朱美さん視点の短編集でしたが、もう4年前になるのですね……次はまた4年後ですかね……。大変満足したんですが、烏賊川市はこのキャラクターの絶妙な駆け引きが生きる長編も読みたいですね……。
投稿元:
レビューを見る
烏賊川市シリーズの短編集です。おもしろくてすぐ読んじゃいました。今回は犯人目線の短編が多い気が…。相変わらずの鵜飼さんのゆるい感じが最高です。そして再びマイカちゃんが謎解きをしてくれます!最後にはなぜか志木刑事も活躍?してくれます。
投稿元:
レビューを見る
烏賊川市シリーズとしては4年ぶりの新刊である。長編はガチ本格だったこのシリーズも、短編集では他のシリーズ同様にユーモア重視である。本作もまた然りだが、それなりに読み応えはあったと言える。特に、ある1編のインパクトは…。
「倉持和哉の2つのアリバイ」。古今東西、ミステリに描かれたアリバイ工作は数多い。さすがに、そんな手垢がついたバレバレの工作は、しないよなあ…と思ったら、ミステリ慣れした読者の裏をかくオチだった。ある意味、探偵は仕事をしたな。
「ゆるキャラはなぜ殺される」。ゆるキャラコンテスト直前に、1体(?)が死亡。即刻中止にしないのはおかしいだろうがっ! というのはともかく、真相を推理する面々。なるほど、説明は合理的だが…これで終わりっておかしいだろうがっ!
「博士とロボットの不在証明」。タイトルから想像できる通りのアリバイ工作。それがばれた原因は、まさかの…。ネタばれかもしれないが、ロボットに始まり、ロボットに終わるとだけ書いておきましょう。その光景を想像すると、あまりにもシュールだ。
「とある密室の始まりと終わり」。密室ものの要素はあるものの、メインはそこではない。バラバラ殺人は本格のお約束の1つだが、こんなシチュエーションは初めて読んだ。グロいはずなのに、何だよこのおかしさ。ユーモアとしてはぎりぎりか。
「被害者によく似た男」。これまた、タイトルから想像できる通りのアリバイ工作。ばっちりうまくいったはずが…。万全を期したはずが、裏目に出たとだけ書いておきましょう。男心ってやつは。最近は気にしない人が多いと聞くけれど。
近年はキャラ重視路線が続く東川篤哉作品だが、シチュエーションの意外性で勝負しており、その点では大いに楽しめたし、大いに苦笑した。「とある密室の始まりと終わり」の強烈なインパクトだけでも、読んだ甲斐があった。
それにしても、ブレイク後の東川作品は、すべて短編集なのである。ブレイク前は長編ばかりだったのに。短編集の方が、読者が手に取りやすいのは確かだけれど、烏賊川市シリーズの長編を書く予定は、もうないのだろうか。
投稿元:
レビューを見る
相変わらず、作者のギャグのような事件が面白い。全ての殺人事件が、探偵が居たことにより、アッサリ暴露されてしまう。まさに、探偵さえいなければ…なのだ。(笑)
投稿元:
レビューを見る
東川篤哉は多作でうれしいですね。数あるシリーズの中でこの烏賊川市シリーズが一番好きかも。安定の面白さ。戸村流平くんの出番が少なかったのが残念!
投稿元:
レビューを見る
烏賊川市を舞台としたユーモアミステリ短編集。ゆるくておふざけ要素満載のように見えて、ミステリとしてはしっかり。読み口は軽くて謎も軽い……と思っていたら、裏をかかれます。
お気に入りは「とある密室の始まりと終わり」。これ、読んでいる最中にとんでもない展開になってしまうので(笑)。これには度肝を抜かれました。めちゃめちゃユーモラスで大笑いできるんだけど……怖い、というかある意味犯人可哀想。ものすごく可哀想。
「被害者によく似た男」もありがちな話かと思いきや、予想外の展開に驚かされました。そしてこれまた、犯人可哀想(笑)。
投稿元:
レビューを見る
殺人事件の多い烏賊川市。残酷な殺人事件のはずがゆるいキャラばかりでゆるゆる犯行がばれたりする。最後に出てくる普通の殺人て言葉が逆に笑える。
投稿元:
レビューを見る
謎解きはディナーの後で・の東川さん~烏賊川市は東京近郊の有数の犯罪都市で探偵の鵜飼杜夫は周りの素人に助けられてようやく家業が成り立っている。妻の叔父から預かっている洋食屋が左前になり、川の汚れた水を風呂に溜め、溺死させてガールズバーをやりたい男のアリバイ作りに利用され掛かったが、酔っ払いながらも何度も覚えていろと言われて、時計が止まった時刻に不在であったことを証言する。イカフェスのゆるキャラコンテストでハリセンボンの着ぐるみを着た男性が喫煙スペースでアイスピックを胸に突き刺されて死んだが、謎を解いたのは剣先マイカだった。別荘地に夕食と麻雀に誘われたビルオーナーの朱美は午前三時までで勝ち続け、負けたロボット開発者の秋葉原博士が借金をしている富豪・深沢氏を絞殺し、ロボットを深沢氏に見立ててアリバイを作るのに一役買ったが、死体を動かすと死体の形に白い粉が現れる。午後7時以前に被害者が抵抗した際に、小麦粉を撒いたのをタイマーでセットされた時刻にルンバが動いたのだ。その時刻にアリバイがないのは、秋葉原博士のみ。40歳の息子の嫁の浮気調査をした鵜飼と助手の流平は息子の一軒家が電灯を付けているにも拘わらず呼びかけにも応えずどの窓もあいていないことを訝しく思い、台所の小窓を格子越しに開けると、俎上に血のついたナイフ、慌ててリビングの窓を破ると、ダイニングは血の海で、柴犬のホタテが興奮して行った風呂場の湯船にはバラバラ死体。夫かと思った遺体は間男のもので同じ湯船に潜んでいたのだ。不遇の腹違いの弟は一つ違い富豪の兄を殺そうという女の計画に乗った。女の計画は、被害者の計画殺人に対する返り討ち殺人を正当防衛とすることで無罪となることだった。瓜二つの腹違いの兄弟の違いは弟の頭頂部の髪が薄くなっていることだったが~ずいぶん緩さに磨きが掛かった。プロフィールの近著に書いてある『かがやき荘アラサー探偵局』のシリーズなのだろうか?最後は刑事以外の探偵も関係者も出てこない・ってどういうこと?
投稿元:
レビューを見る
読み慣れてくると短編もおもろいなぁと思えてきた。
ただ、短編全般に言えることではあるけども、トリックなどにちょっと無理がないわけでもなく。またいつもの登場人物がそろわないこともあり、残念に思ってしまったり。
それでもなお、このユーモアは他の追随を許さないのではないかと思えるほど、くすっとしてしまうポイントが多い。笑わされるたびにちょっと悔しく思ったりする(笑)
投稿元:
レビューを見る
烏賊川シリーズの連作短編集。
このシリーズは奇抜な設定で面白くさせているのでは無く、比較的オーソドックスなユーモアミステリになっているので、安定した人気が続いているのだろう。さらりと伏線があったりして巧い。
シリーズ探偵もいるのだが、主役になって謎を解いたり、脇役になって間違った推理を披露したり、全く出てこなかったり、果ては犯人のアリバイ作りに利用されたりしている。この辺のいい加減さも楽しい。
私も著者の数あるシリーズの中で一番好きだな。
投稿元:
レビューを見る
【所在・貸出状況を見る】 https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/207066
投稿元:
レビューを見る
相変わらずのユーモアミステリー。ここ最近の東川作品の中でも、もっとも笑える。ゆるキャラの話が面白かった。ミステリーとしても秀逸。トリックはわかったけど、犯人分からなかったなあ。最後にどんでんがえるよ。
投稿元:
レビューを見る
烏賊川市シリーズ8作目。
「倉持和哉の二つのアリバイ」が面白かった。スターボックス、チャーリーズコーヒー、アクセクシヨール…パチもんばかりの『烏賊川市系』に笑った。その烏賊川市系が謎解きに一躍買いましたね!東川さんのこのふざけたネーミングセンス、好きだわぁ。
「とある密室の始まりと終わり」かなり陰惨な場面のはずなのに、ゆるい(笑)流平君は相変わらずアホの子でかわいいな。
今回カープネタがなかった気がする…?