紙の本
読者よ、どうか正解されたい
2017/07/16 03:01
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投稿者:みーま - この投稿者のレビュー一覧を見る
『正解するカド』のノベライズを任された作家は内容に悩むあまり精神を病みつつあった。次第にザシュニナの幻覚まで見えはじめ……
という紹介文でわかるとおり、「正解するカド」の単なる小説化ではありません。
とにかくすごいです! 面白いです!
期待以上というか、期待の斜め上です。
さすがは”あの”「正解するカド」のノベライズ!ただものではありません。
でも中身は言えません。すごーく言いたいけど、絶対言えません。
アニメの「正解するカド」に毎週くぎ付けになりながらも
後半の超展開についていけず
最終回がおわってモヤモヤしていらっしゃる方には
特にお勧めします。
ちなみに、野崎まど氏の他の小説は読んでなくても大丈夫ですが、
「正解するカド」は最終回まで見てから読んだ方がいいと思います。
あと、余計なお世話かもしれませんが
電子化されてから読もうと待っていらっしゃる人がいましたら、
そこはあきらめて、早めに文庫本でお読みになることをお勧めします。
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正解するカドを観てないと楽しめない作品です。
フィクションと分かっていながらも「あれ?これはノンフィクション?いや、フィクションだ」と頭が混乱してきました。これは構成力ですかね?
本の仕掛けも、言葉の仕掛けも面白くて楽しめます。
破るようにもう一冊買おうかな♪
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こういうのもノベライズって言うんだ?ノベライズの意味を検索してしまったよ。ここまで自由に発想していいんだ。これは「正解するカド」を視てから読むべきだと思う。そして『野崎まど再読の旅』に出たくなった。
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著者は野﨑まどを継ぐ者か!という評が喜ばれるか否か分からないが(少なくとも筋金入りのファンだが)、そう言いたくなる本の仕掛けが面白かった。そしてこれを書く苦労を思うと胸が痛い。
アニメ「正解するカド」のノベライズではあるが、アニメとは全く違うアプローチであり、ある種のメタフィクションでもあり、しかしなるほど、同じ世界観上の物語で、話のまとまりは良い。「同作のノベライズを引き受けた著者の苦悩」という珍奇な設定がそのままSFになっていくのが面白い。
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TVアニメ「正解するカド」の答え合わせのようなノベライズだった。アニメの結末で生じた心の傷は無かったことには出来ないが、それならそれでアニメもファーストコンタクトものに見せかけたメタフィクションだという結末に落としてほしかった。このノベライズはアニメの結末とも繋がるし、縦読み的なものも含まれていて、ページを破ろうかと本気で悩んでしまった。アニメありきのノベライズだし親殺しがなあなあになってまどさんと乾杯しているし万人に受け入れられない小説ではある。
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アニメも見たこと無いし、野崎まどもあまり馴染みの無い作家なのに「誤解するカド-ファーストコンタクトSF傑作選」を読んでみた勢いでこれも買っちゃいました。
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終盤の畳みかけがスピード感と野崎まど作品へのリスペクトに満ちていて気持ちが良い。それだけに、序盤から中盤のもたつきはここで脱落する人多いんじゃないかと思うほどで、惜しい。
小っちゃい泡坂妻夫のアレ的な仕掛けも。
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序盤や作中ところどころ、メタ小説のノリで野崎まどと本作の著者について触れられたりするのだが、内輪ウケのような感じがしてうーん、という感じだった(わたしは読んだことがなくまったく知らない)。物語の仕掛けにも途中で気づいてしまった。発想と労力には拍手を送る。
読んでいて楽しいか、読後感が良いか、というと、やはり、うーん。
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この物語は、アニメのノベライズとして読みたい物だろうか?いや、ない。
「正解するカド・アンソロジー」なんてのがあれば、載るかもてきな?
そう思って、よくよく見れば「『スピンアウト』ノベライズ」ってある。
自分の観察力が無いというだけのことだ。
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賛否両論のレビューが溢れたアニメ『正解するカド』、のノベライズではない、公式二次創作のような不思議な作品。
途中に狂ったギミックが仕込んであり、そこだけでも☆5をつけるに値しますがが、あの『正解するカド』を落とし込んだ小説としてこれ以上のものがない、という意味で最高の作品だったと思います。
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原作もののノベライズ、というかスピンオフというか。方針としては正しいのかもしれないけれど、原作を見ていないと何が何だか分からない、というのは1つの作品として良いものなのか。自分は、原作アニメは見ていたのだけれど、リアルタイムだったので7年前か。さすがに記憶が薄れて、何だか良く思い出せない。
この作者なら、オリジナルの作品を読みたいなと思ってしまった。