紙の本
本屋さんの可能性を見せてくれる一冊。
2017/12/27 11:57
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京の本屋さんのガイドブックなのですが、切り口が新鮮で
楽しめました。東京1,350万人、東京圏3,600万人と
言われる巨大市場があるからこそ、様々な試みが
なされているのですね。
個性あふれる形態で成立している本屋さんの紹介です。
出版不況、本屋数の減少が叫ばれる昨今です。
そこにしかないお店というプレミア感は、街の本屋さんの
目指す形の一つでしょう。
もしくは体力勝負の大規模店で、多くのお客さんを
呼びこむ形もありです。
普通の本屋さんはじり貧なので、極論ですが前述の
二つの要素が残っていくキーワードなのではと思います。
実はこれ、いろいろなお店に当てはまると思うのです。
思いつくところでは酒屋さん。大規模で安く売るか、
希少なお酒を特約店契約で確保して専門店として売るか。
服なんかもそうですね。安く安くと、中国製からベトナム製・
バングラ製と向かっているご時世です。それに対するのは
一品勝負のハンドメイド店。
どっちつかずのお店は、おそらくネット通販に押されちゃうのでは
と思います。ネットは自分で直接確かめられません。
だから性能のはっきりした電化製品などは売れやすいです。
本も、無難で趣味の分かるものや、ベストセラーなどは
ネットの影響があるかもです。
もしくは不況の影響をもろに受けているのかもしれません。
本はなくても生きていけるという、無駄遣い的な部分がありますし。
しかし個性の強い本、例えば見なければ判断できない本、
ネットでは取扱いが少ない本などは実店舗有利でしょう。
そもそも本は、何が書いてあるかをドキドキしながら読むものですし。
先が読める本ほどつまらないものもないですしね。
そんな本の特性を考え、どうやったら楽しく出会えるかを突きつめた
本屋さんたちがたくさん紹介されています。
取次ぎ中心の中規模店はありません。
個性派ぞろいなので、東京以外の人も間違いなく楽しめます。
そこでしか出会えない空間が演出されていて、本の魅力の
本質にそったものではないでしょうか。本屋さんに限らず、
自分のお店を何とかしたいという人にとっても、大きなヒントが
散りばめられています。
東京に行った時のことです。東京駅丸の内にある丸善。
マンガコーナーには、マンガ家さん直筆イラストがある
小さな色紙がいっぱい飾られていて、プレミア感に興奮しました。
うらやましかったですね。
知らない作家さんが多かったのですが、そんなことは関係なく
オーラを感じました。
専門分野で勝負する本屋さん。そんな気持ちが、
この本で紹介されるお店から感じ取ることができます。
ブックカフェ形式の本屋。レストランとのコラボ本屋。
アンティーク家具と本屋。あらゆる可能性が模索されています。
本そのものが心の栄養だから、実用から少し離れた心のうるおい
みたいなものとの相性がいいのでしょうね。
雑貨やギャラリーとの組み合わせもあります。
なかでも超個性派店はネコ本屋です。
店主の長女の発案で、ショップインショップで始まったネコ店長の
お店は、徹底的にネコ本のみです。ネコカフェの本屋版ですね。
これは反則だろうと思ってしまいました。
いろいろな刺激に満ちていて、なんだか癒される一冊でした。
紙の本
読みごたえたっぷりでわかりやすい!
2017/07/19 17:46
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ほにゃ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋さんを紹介する本はたくさんありますが、なかでもこの本は情報量がたくさんで、ちゃんと整理されているなと感じました。扱っているのが古本なのか新刊なのか、イベントもあるのかカフェもあるのか、といったことがアイコンですぐにわかったり、お店の写真やデータが店舗ごとに載っていたり。ブックカバーや店舗のない本屋などのコラムもあったりして、とても楽しめる1冊です。
紙の本
このコロナ禍で
2021/02/08 06:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京まで行くことさえ規制される日が来るとは…しかし、まさかこのままということはないと信じている。
東京に行っても一日きりなこと(しかも夜行バスで0泊ということも)多いので、一度ゆっくりブラブラしたいな。
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20180620読了。この本を登録した日から見ると、一年近く経ってますね(苦笑)買ってしばらくしてから読み始める癖はなかなか治りませんね。この本より先に読んだ『東京こだわりブックショップ地図』とはまた違ったお店が紹介されていたり、同じお店がまた別の視点から紹介されていたりして、大変面白かったです!収録店舗数130軒は凄い!
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パラパラと眺める分には良いです。
ただ、地域別でありジャンルに分かれているわけではないので、読んでいるうちに「この本を読んでいる目的って何なんだっけ??」と思い始めてしまいました。
そういう読み方するなと言われればそれまでですがw
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(9/8)の朝日新聞で書店「双子のライオン堂」の店主・竹田信弥さんのインタビューが載っていました。
「本当によい本は、業界がどうなっても残る。本当によい本屋もどんな事があっても残る。100年続けることで、本屋がどんなに大切か実証したいです」という店主の熱い思いに心動かされ、書店で働く者(注・バイト)として是非ともその本屋さんに行ってみたいと思い、本書を片手に本屋さん巡りの旅に出かけました。
まずは、本の街・神保町に行ってきました。
最初に行ったのは「矢口書店」さん。
ここはドラマの台本等も置いてあることでシナリオを勉強する者にとっては、夢のような古書店です。
実際の映画やドラマの台本等を手にとって没頭した…いのですが、この店の規模に店員さんが三人座ってらっしゃって、圧が凄い。
神保町の古書店を舐めてました。
結局、二冊購入し、次の本屋さんへ。
次に向かったのは「にゃんこ堂」さん。
とにかく猫の書籍だらけの店内。
店主の方が気さくな方で、この店を始めた時、猫の本を置いたら立ち止まって貰えたので猫の本を入れているうちに猫の本だらけになった。とのお話を聞かせて頂きました。
可愛らしい猫の本にまみれ、棚を見たら買いたくなるのが人間の欲望で、つい予算以上の購入を!
「にゃんこ堂」さん!恐るべし!
そして本書には載ってませんが、大崎「ブックポート」さんへ、とある本がどうしても欲しくて立ち寄りました。
最後の締めに冒頭で述べたとおり、作家が”100年後も残したい本”を売る赤坂・「双子のライオン堂」さんへ行きました。
え?
ドアが本!
本の中に入っていくの!!
そして「髪をとかして、履き物の泥を落とし」
店内に上がると「来た客を西洋料理として食ってしまう」
というのは、「注文の多い料理店」でしたw
履き物を脱ぎスリッパに履き替え、店内には所狭しと書籍の数々が。
店主の竹田さんがいない時間という事は知っていたのですが、いらっしゃった店の方と店が移転した事や入口のドアを作る時の苦労話など楽しく教えてくれました。
そして書店で勤めていながら、今まで読めなかった書肆侃侃房、
(しょしかんかんぼう)と読むんですね!
素敵な本との出会いがありました。
皆様も本書を手に本屋さん巡りの旅はいかがですか?
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東京の本屋さんの紹介。1ページに1店舗か2店舗掲載。タイトルにあるように「街の本屋さん」という気軽に行ける、小さいお店が多い。
時間があれば、紹介されているすべての本屋さんにも行ってみたいが。中々その時間がとれない。
この感覚、何かに似ているなとお思ったら、おいしいラーメン屋さん特集などの本を読んだ時と同じ。
ラーメンというシンプルな食事に色々な工夫をしている名店に対して、そう来たかー。食べてみたいなと思う気持ち。同じ本を売るでも色々なアプローチがあって、行ってみたいなーと思ってしまう気持ち。
そんな感触で読める紹介本です。
最近は新刊書店がつぶれまくっている中、生き残っている本屋、新しく生まれる本屋は、独自の芯を持っている本屋さんが多いのかも知れない。
本屋さんにいったら、思ってもいなかった刺激を得れるという、そんな場所が私の理想的だが、この本に紹介されている本屋はそんな本屋さん達だ。
割と最近できた本屋さんも多い。そんな魅力的な書店が次々に生まれていることが嬉しい。
地域毎に紹介されている。
荻窪、西荻窪、谷中・阿佐ヶ谷・中野というあたりの本屋さんにはなじみがなく面白かった。
実家の近くの清住白河に古本屋が増えていることも知らなかった。(いつの間におしゃれタウンになってしまったのですね。しみじみ。)
行ったことがあるのは、東京堂書店、書泉グランデ、青山ブックセンター、蔦谷書店と、我ながら有名な商業書店だらけだなと。個人がやっているような本屋さんも開拓したいと感じた。
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最近では、閉店する書店が多いなか、こんな個性的な本屋さんが、近くにある人が本当に羨ましいです。
いつかこの本の本屋さん巡りをしてみたいです。末永くがんばってほしいです。
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東京に住んでいる本好きな人は絶対に持っていた方がいい本です。こんな面白そうな本屋さんがたくさんあったんだ!といった発見ばかりです。次の休みはどの本屋さんに行ってみようかなぁ♪と眺めるだけでわくわくします。
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タイトル通り「わざわざ行きたくなる」ような本屋さんがたくさん!
特に神保町の「にゃんこ堂」はぜひ行ってみたい!!
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冒頭、荻窪・西荻エリアから始まる。
そこを見開いて、「買おう!」と即決(笑)
120店が紹介されているとか。うち、20店は訪問済み。だが、日頃の行動範囲の吉祥寺、西荻・荻窪など中央線沿線のエリアでも、まだ知らない店がポロポロ載っている(近くの三鷹駅界隈が攻略不足!)
知っている店でも、店名の謂れなどのトリビアネタも楽しく、本屋愛に溢れた編集内容になっている。
近所のTitle@青梅街道が載ってるってことは2016年初以降の内容。でも、カタコト(らいちょうブックス)が載ってないなど2017年以降の情報はなさそう。
本屋さんも栄枯盛衰の激しい分野。どこが生き残り、淘汰された後、その界隈にまた別の書店が出来るなど、その趨勢も垣間見れる、なかなか興味深い一冊。
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写真食堂めぐたま http://megutama.com
恵比寿 山種美術館手前
ヘイデンブックス https://haden-books.business.site/
根津美術館北
アール座読書館
高円寺南口 長仙寺南
BIBLIOPHILIC & bookunion新宿
紀伊国屋となり
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”BOOKSHOP LOVER 和氣正幸さんの書店巡りの旅が一冊の本に!
東京って、個性的で魅力あふれる本屋さんが多いなぁとあらためて…。
全編カラーで写真もたっぷり。東京の本屋さんガイドとしての永久保存版!
<きっかけ>
BLT店頭でみかけたので購入”
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2017年発行の、都内にあるいくつかのか書店のガイドブック。ページ数の関係で店によっては、写真が少ないところとありますが、行ってみたいと感じる写真と文体がよいです。また、最後のページに本屋についての本の紹介があるので書店について興味をもった人にはピッタリの本。
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東京に住んでた時に買ったのに、東京に住んでいるうちに読まなかったことを後悔。
東京には素敵な本屋さんがたくさんあるなあ。
いつかは行こうと思っていけなかった有名店の他にも、この本で知っていきたくなった本屋さんがずいぶんありました。
例えば『写真集食堂めぐたま』
5000冊もの写真集に囲まれながら(店内閲覧可)、添加物を使わない”おうちごはん”を食べることができる本屋さん。
いやもう、食堂メインで伺いたい。←邪道
例えば『BUNDAN COFFEE & BEER』
駒場にある日本近代文学館の中にある店。
新刊本も古本も、そして雑貨も扱っている。
日本近代文学は、今後読むべきカテゴリーとして温存してある。
待ってろ、文豪!
で、ここのカフェには、文豪の名前が冠された珈琲、文学作品の中に登場するランチやデザートがあるんだって。←結局食欲か
子どもがまだ小さかった頃、吉祥寺にある子どもの本の専門店に行ったことがあるけれど、この本にはそことは違う絵本専門店が紹介されていました。
『MAIN TENT』というお店。
写真を見ただけで、楽しそう。
子どもがしゃがんでも絵本探しができるようなレイアウト。いいね。
元気な町の本屋さんと言えば、中井にある『伊野尾書店』
本屋でプロレスをしたり焼き肉を食べたり野宿をしたりって、どういうこと?
モットーは「やり過ぎくらいがちょうどいい」らしいです。
絶対行きたい谷中の『ひるねこBOOKS』
猫、北欧、絵本、どれも大好き。