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2018徳間文庫大賞受賞。
就活、婚活、恋活、妊活、保活、離活、終活をテーマにしたミステリー短編集。
どんでん返しというか、叙述ミステリーに近い話が多かった。
・婚姻届を出すのを二年半待ってほしいという「二年半待て・兄の恋活を応援する妹の話「兄がストーカーになるまで」・離婚式を行なった夫婦「糸を切る」
が面白かった。
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女性の様々な○活を描いた短編集。
いずれも驚くような結末があるわけではなく、女性のしたたかさやピュアなところ、愚かさなどを描いた物語だ。それなりに面白くは読めても、男性視点で心に残るようなものではなかった。
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人生の様々な節目を感じる一冊。
後味悪いものばっかりじゃないけど、わりと女の嫌な面が浮き彫りになってる話が多い気がする。
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人生の分かれ道を舞台にした、大人のどんでん返しミステリー集。その中で妊活や婚活、終活など様々な年代の女性がヒロインとなる短編が7話入っている。その中でも私の印象に残ったのはダブルケア。舅姑実父と介護をして看取り今実母と孫の手伝いをする女性が若年性認知症に掛かったのではと家族に気付かれるお話。頭の中が混沌としているのに、誰かの世話をしたあとで、誰かの世話をすること。自分の仕事は自分以外の誰かの世話をすることだと脳味噌に刷り込まれていると作者に描写されるその女性がとてつもなく悲しい。
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婚姻届を出すのは待ってほしい──彼が結婚を決断しない理由は、思いもよらぬものだった(「二年半待て」)。このお味噌汁、変な味。忘れ物も多いし……まさか。手遅れになる前に私がなんとかしないと(「ダブルケア」)。死の目前、なぜか旧姓に戻していた祖母。“エンディングノート”からあぶりだされる驚きの真実とは(「お片づけ」)。人生の分かれ道を舞台にした、大人のどんでん返しミステリー。
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就活・婚活・恋活・妊活・保活・離活・終活という、昨今よく使われる言葉にまつわるあれこれである。どの物語にも、なにがしかの裏の事情があり、すんなりハッピーな気持ちで読み終えられるものはほとんどない。そしてそれこそが魅力でもあるのである。胸の奥底がぞわりとする一冊だった。
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女性たちの、就活、婚活、恋活、離活、終活、妊活、保活をテーマにした短編集だ。それぞれの登場人物たちの日常風景に差し込むさざ波や悪意など、筆者ならではの繊細な筆致で描いていく。
どんでん返しや切れ味するどいトリックを得意とする著者だから、期待値は高かったのだが、それを求める向きには満足度は低いだろう。
あれ?こんなもの?と首を傾げてしまう作品が多かった。
そもそも、テーマもよくわからないまま、素敵なイラストの表紙に魅せられ、ほとんどジャケ買いしていた私には、表紙に内容が伴っていないように思われた。
そもそも帯に書いてある「ミステリー」という文言は削除するべきだろう。
これはミステリと呼べる作品集ではないし、帯に惹きつけられた読者はかなりの確率で「騙された!帯に」と思うのではないだろうか。
最近、この手の大きく見せようとする嘘に近い帯が乱立している状況は、出版不況をさらに招いてしまうのではないかと心配してしまう。
とにもかくにも残念な読後感だ。
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うーん、読んでいて妙な苛立ちを覚えていたのは何だったのだろう。
おそらく本作の主人公たちが、抱えている不平不満に対して愚痴るだけで積極的に動こうとしなかったり、陰でこそこそ行動するような姿勢にイライラさせられたのかと。主人公に限らず、自分の価値観を押し付けるキャラが多く登場したことも、良くない印象に繋がっている気がします。
裏表紙にあるように、本作の本質はトリッキーなミステリなのかもしれませんが、そう思える作品はごく一部。肩透かし感と登場人物への嫌悪感が先立って、あまり気持ちの良くない読後感となってしまいました。
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◯活がテーマな短編小説
どんでん返しミステリーの煽りが肩透かしすぎて、全章、もしかして読み飛ばしたか?と不安になった
おもしろくないしどんでん返しもないし酷い
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おもしろかった。よくある最後どんでん返しが起こる物語なんだけど、気持ちいいスカッとするやつじゃなくて、本屋で帯に「親しき仲にも"悪意"あり」って見出しが付いてたんだけどまさにそういう感じ、なんか一味違う逆転劇。
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どんでん返しというほど大仰なものではないけどどういう結末になるんだろうと考えながらも気軽に読める短編集。
普通にまあまあ楽しめたけどえらい低評価でびっくり。
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【収録作品】彼女の生きる道/二年半待て/兄がストーカーになるまで/遠い心音/ダブルケア/糸を切る/お片づけ
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恋愛・結婚・離婚…その頃のちょっとした出来事、決断が人生を大きく変える、七話の短編集。彼女の生きる道(就活)、二年半待て(婚活)、兄がストーカーになるまで(恋活)、遠い心音(妊活)、ダブルケア(保活)、糸を切る(離活)、お片づけ(終活)。
語り手が変わると見方も変わるっていうの、実際はそうなんだけど、小説としてちょっとルール違反じゃないのって思いました。
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短編のようで関連があったり、構成が良くできていて面白かった。
就活、婚活、恋活、妊活、保活、離活、終活とテーマもはっきりしている。人生のステージで自分は今このテーマがピンとくるなど読み手によっては響き方も異なるだろう。登場する人物に自分が当てはまるのはこの人だな、と無意識にも考えてしまう。
読み終えてそういうことか、、と読み返してしまう。
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恋人、家族、友人・・・。親しき仲にも「悪意」あり。予想の斜め上をいく逆転劇!
このコピーに惹かれて読んだが、思いがけない悪意は感じられなかった。
★★に近い★★★
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題名に惹かれて読む。『二年半待て』何かはわからないけど、二年半なら待てそうな気がする。三年は長く感じる。それにしても、あらすじの『どんでん返しミステリー』というにはちょっと物足りない短編集であった。特に最初の『彼女の生きる道』なんて、続きがあるのかと思ったくらい拍子抜け。表題作の『二年半待て』も期待外れ。『兄がストーカーになるまで』『ダブルケア』の二つはどんでん返し、という条件はクリアしていると思うし、なかなか面白かった。しかし全体的にはちょっと今一つ感は拭えない。