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この本を読んで、仕事(WEBメディアの編集)にやり切れなさを感じてしまう理由がわかって、私がおかしいわけじゃないんだなと思った。
あと、「移住=人の奪い合いでは?」という視点は、ある場所のことを発信するなら、そこに移住しなければいけない、という思い込みを捨て去るのに役立った。
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【所在・貸出状況を見る】 https://sistlb.sist.ac.jp/opac/volume/207183
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秋田出身の友人が、ずっとこの著者の藤本さんのことについて書いていて、気になっていたのですが、
つい先日の、この本にも登場する柿次郎さんがジモコロ上で行った藤本さんのインタビューを読んでその日に手にとって読み始めました。
なんとなく、webメディアにおいての『編集』というキーワードについて考えることがあり、その悩みが少し晴れやかになった。
手がけられたら、Re:Sや秋田のフリーペーパーのんびりについて考えてた編集方針、手法がかかれています。
メディアにかかわるひとにはおすすめの一冊です。
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2018.3.3読了。すっっっごく良かった。地方に住んでいて、何かをやりたい!って野心がある人なら非常に励まされるような内容。
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あたらしい物事を世の中に提案するときは、あたらしい言葉が必要
名付けて共有させる
こんなものがあったらいのに、を目の前に用意する
メディア ☓ 編集 = ビジョン
雪の芽舎☓人間が造るのではなく、授かる酒作り=普通酒ではなく、純米酒がスタンダードな世の中
八戸の町☓八戸ブックセンターの設立=本との出会いにあふれた文化度の高いまち
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地元を元気にしたいという思いはあるものの、どう動けばいいのか…
この本をきっかけに、自分が変わらねばと思いました
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編集とは、狭義の編集ではなく、広義の編集である。
ということで、町おこしや地域おこしに繋がる話が出てきて、とても興味深く読めました。
魔法、とか、勇者とかにたとえられることで最初つかみづらく、少し分かりにくかった部分がありましたが、
都会や地域への考え方を変えるひとつのきっかけになりました。
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本書は「編集とは魔法である」といっていますが、この本の中で語られている「編集」は、いわゆるプロデュースとかマネジメント的な意味ですね。
本のタイトルに興味を持って読みましがたが、全く期待はずれ。編集という意味をなんだか誤解されていると思ってしまいました。
残念な1冊でした。ゴメンナサイ。
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編集力とは「メディアを活用して状況を変化させるチカラ」
つまり編集というのは手段であって目的ではないということです。(p.27)
自分がクラス地域や、友だち、家族など、自分を形づくる外側の世界から自分の内側へどんどん想いを深めていった先にはじめて本当のオリジナリティが確立されるのだと思うし、さらに突き詰めていくことで、人間としての普遍的な問いや、またその解にまでふれられる瞬間があって、そのほうがよっぽどグローバルだと僕は思います。(pp.90-91)
以前、アラーキーこと、写真家の荒木経惟さんに、フィルムカメラのよさについてインタビューしたとき、
「デジタル持って旅に出てさ、消しながら、消しながら撮るだろ?それでさ、素晴らしい夕焼けに出会って、憑いたようになって何枚もシャッターを切るじゃない。それを後から見てさ、選んで消すとするだろ。だけど同時に、そのときに自分は同じ光景に向かって何枚も何枚もシャッターを押したんだ、っていう出来事も消しちゃうわけ。そのときの夕焼けはすごく綺麗で、自分はその光景に向かってずっとシャッターを押し続けていたかったし、ずっと同じものを見続けていたかった。フィルムだと、あとで現像したものを見たときに、そういう気持ちも残るわけ」と話してくれました。(pp.148-149)
そういう一人ひとりの中に同居している反対と賛成を、強引にどちらかに導いてしまうことのほうがよっぽど不誠実だということを三枝さんは話してくれたんです。
物事の真実はたいていこのグレーゾーンにあって、だからこそ僕たちはそこにきちんと対峙していかなきゃいけません。白黒言い切る安易さに逃げることのない誠実さが編集には必要です。(pp.150-151)
僕が取材現場で大切にしていることは、現場で100パーセント持って帰るってことなんですが、これは、あとからもう一度電話で聞けばいいやとか、あとでネットで調べて補足すればいいやとか、そういう考えで取材にのぞまないことです。そこに少しでも甘えがあると、現場の緊張感が一気に薄れてしまいます。(p.169)
そもそも編集者として、後藤さんが僕に伝えてくれたことの本意は、どちらかというとそういうことで、《あまり遠くを見せすぎない》ということだったんだと思います。ただただあたらしいもの。奇抜なもの。アバンギャルドなもの。そういったものに、人々は反応しません。ほどよく少し先を行くものに、行くものに、人々は惹かれるんです。(p.199)
「とりあえず短期的にPV稼ぎればいいや」という狭い視野ではなく、「未来の僕たちへの贈り物」になるような素敵なメディアに育てていってくださいね。(p.208)
とある風景写真の巨匠にインタビューしたときの話なんですが、「ベタ焼き(フィルムカメラで撮った写真をそのまますべて印画紙に焼き付けた一覧)を見れば、これはいつどこで撮った写真で、たしかにこのときは南からとても強い風が吹いていて、そこにちょうど西から陽が射してきて……って、ワンカットワンカット、その状況を克明に思い出せたけど、デジタルを使いはじめてからは、あれ?この写真、俺撮ったけ?っ��思うことがある」と言われたんですね。
これは言うなれば、「シャッターの重み」の話です。
もちろん、デジタルカメラになってシャッターの押しごたえが変わったわけではなく、フィルムがわかりやすく有言であることや、シャッターを押した瞬間にフィルムに像が焼き付けられるゆえに失敗してもすぐ削除できないことなどから、ただシャッターを押すという行為に、いかに緊張が伴ったかという、そういう意味の重みの話。(pp.212-213)
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前々から読みたい、読まなきゃと思っていた本。
ちょうど良いタイミングが急遽訪れたので、アマゾンで注文して取り寄せる。
普段、急いでいないときは、本の購入でアマゾンを利用することはほとんどないんだけど、やっぱり早いな〜、1日2日でポストに届く。
本書は、編集者であり、秋田県発行のフリーマガジン「のんびり」や、雑誌「Re:S」の編集などで知られる藤本智士さんによる、「編集」についての実践書。
藤本さんは1974年生まれで、これだけ若い方が「編集」について書かれることって、とても珍しいんじゃないかなあ。
だから、というべきか、内容も、いわゆる書籍や雑誌の編集術についてではなく、それらも含んだ広義の編集について。
具体的には、ローカルメディアを用いて自らのビジョンを実現させること、地域における様々な課題を解決する手段として「編集」を用いることが提案されています。
ビジョンを描く、実現させる、とはどういうことか、紹介されている事例も興味深いのですが、一番食い入るように読んだのが、著者本人の「のんびり」や「Re:S」制作時のエピソード。
ページや文字数を決めずに取材を進め、現場で得たものを直接誌面に反映する。
……うーーーん、こうして書いてなぞることは簡単だけれど、自分だったら怖くなってしまう気がする。
それだけ、その現場の中から確かなものを見出せるという自信とも言えるし、見つけた確かな物しか誌面にしない覚悟、ともとれる。
どちらにしても、それを様々な制約のある現実の中で実行し、形にしているのが、すごい。
すごい、という言葉じゃ足りないくらい、ものすごいと思う。
読み終わった後、大きな帯を外した後に現れるカバーが、RPGに出てくる魔法使いの本みたいで可愛いなあと眺めていたのですが、そこではっとする気づきが。
そっか、この本自体も、この本を手にした一人ひとりの読者が編集者=魔法使いとなって、それぞれのビジョンを描いて現実に働きかけていく、という物語を描いているんだなあ、と。
(わかりにくくてすみません、気になる方はぜひ読んでみて〜。)
編集の魔法を、この本を読むことで、自分自身も体験させてもらっているのだな、と感じられた一冊でした。
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◯この、あって然るべき謙虚さが消えてしまうのが目標の怖さです。(30p)
◯必要なものは現場で100パーセント持って帰るんだという気持ちと、そこから生まれるほどよい緊張感が、よい現場を作り、よい取材を生みます。(171p)
◯蔦谷さんの仕事から、この、<整理し、まとめ、ふれられるものにする>という、あまりにストレートな魔法の偉大さを知る僕は、できるだけ誠実にその仕事に取り組みました。(192p)
◯もっともインパクトがある瞬間っていうのは、こんなものがあったらいいなって思っていたものが、目の前にあったときや(196p)
★新しい価値観を提案するのだが、世の中に受け入れられないと独善になってしまう。半歩先という塩梅が絶妙だと思う。