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紙の本
改憲、護憲論争に必須の一冊。
2017/08/11 12:31
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:浦辺 登 - この投稿者のレビュー一覧を見る
北朝鮮がミサイルを発射する。日本の排他的経済水域に落下した、しない。そんなニュースが流れる。その後、決まって、日本政府の首脳はアメリカの要人と対応したと報道される。テレビのワイドショーでは、お笑いタレントまで混在しての「他人事」のコメント合戦。まるで、テレビゲームの攻略解説を聞いているが如く。
肝心の防衛省は?防衛大臣は?統合幕僚長は?現場の自衛隊はいかに対応しているのか。対応したのか。マスコミは何ら、国民の関心に応えようとしない。できない。
「大丈夫です、日本の陸海空の自衛隊は迎撃態勢が万全ですから、安心してください」
日本国民は、この総理大臣の発言を期待しているのである。
さらには、統合幕僚長の確たる補足説明があると、良いのに、なあ。
本書には、日本の防衛問題が明記され、その対処が提起されている。物事は、最悪の事態を想定しておくべきだが、東日本大震災での「想定外」という言葉が責任回避の定説となった。ただただ、制服組も背広組も、何事も起きないことを前提に陸海空の自衛隊を見ている。これが、国民の税金で賄われている官庁組織だから何事も起きないが、民間企業であればどうだろうか。とっくの昔に、内閣総理大臣も防衛大臣も、防衛事務次官も統合幕僚長も解任されている。それも、無能の烙印を押されてである。民間企業ならば、変化に対応できない、リスクを想定できないトップは株主から不要と宣告される。
本書を読み進みながら、ゾッとしたのは、防衛省背広組の腐敗。さらには、防衛大学校の学生の資質の問題。制服組も官僚でしかない。
それもこれも、振り返れば、戦後の占領軍統治の洗脳工作から日本人が覚醒していないからだ。憲法改正、護憲と騒ぐより、国家国民の生命財産を守る国防という観点から憲法論議を進めれば、話は早いと強く感じた。
本書を読んで背筋がぞっとしない輩は、よほどの鈍感といえる。
侵略者を攻撃できない軍隊は軍隊ではない。その根本に気がつかないのは、アメリカの植民地の民に安住しているからではないのか、日本人は。
北朝鮮のミサイルが日本のどこかに落ちて、無辜の民が大量に死ななければ自衛隊の存在意義、目的も理解できないのか。著者の歯ぎしりが聞こえてきそうな一冊。
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