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戦後70年、戦争に巻き込まれることなく、今に至る日本。平和は、何もせずに得られるものなのか?はたまたアメリカに頼りきったままで良いのかどうか?拉致されても救出することもままならない日本。ミサイルが上空を通過しても、国連会議にかけることしかできない日本。一方、隣国中国の動きは、さらに強靭・強硬になってくるばかり。そして、韓国との関係も。
さて、どうする?どう考える?カエルの楽園。
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本を読んだら必ず付箋だらけにしてしまう私をしても、一枚も付箋を貼らせませんでした。でもそれは、内容が気に入らなかったというわけではなくて、「どこか一部を切り取って見ても全然意味は伝わらない」と言った方が近い。
物語の全部を読んで初めて著者の言いたいことが伝わる気がする。まさに寓話。
でも読んでいて常に不快感を感じていた。多方面に対して、示唆に富みすぎなんだと思う。
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カエルの国。見かけは楽園、その実は‥‥。住んでるカエルたちが楽しいならいいのかなぁ。私がその一員だったら??謝り倒して平和を得る、ごめんなさいで済むならすぐに謝っちゃうけど、それで済まないなら怒ったり手を出したりすることも必要だよね。日本の国が国として一つになるために戦があったように、地球が星として一つになるためには戦が避けられないかも。他の星からの侵略とかがあれば話して一つになれるかもしれないけどね。
それにしてもソクラテスくんはずーっと「分からない」ままだったね。
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カエルの楽園
正直に言って、面白くないわけではないが下品だと思った。これは、直前に百田尚樹の新書「戦争と平和」を読んだからということもあるかもしれないが、著者の政治信条が如実に透けて見えてしまい、小説としての、フィクションとしての良さが感じられなかった。作中に出てくる「ハンドレット」というカエルはまさしく百田自身の化身であるのは明らかで、自分の小説に自分を登場させてええかっこしいするのはなかなかサムい演出ではある。しかし、自分自身、百田尚樹の政治信条に関しては完全に反対なわけではないので、小説の様な状況はいずれ日本に起こりうるということは想定できる。結局のところ中止になってしまったが、自分の大学の学園祭に来て、講演することはそれなりに楽しみではあった。それはそれとして、「海賊と呼ばれた男」や「永遠の0」を読んで感動した自分としては、この小説には、小説という範疇としてみれば、少しばかり失望した。自分はジョージ・オーウェルの「動物農場」がオールタイムベストというほど好きではあるが、同時代人にとって動物農場はどのように映ったのかは気になる。時間というフィルターを通さずに読む現代風刺、歴史風刺は、この本で味わったからこそ、それは気になる。
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凶暴なウシガエルにより故郷を追われたツチガエルがたどり着いた場所は、3戒を守ることによって平和を維持していると思われる国。ただ、そこにもウシガエルが押し寄せることに。作者は寓話の形で何を伝えたかったのか考えていたが、日本の武器3原則及び憲法を揶揄したものとの事。平和ボケしていていいのか?の問題を提起している。
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先週(2017.9)上海への出張があり、その飛行機の中で大半を読みました。上海での滞在中も隣国での核実験に関するニュースがあるなか、仕事をしていました。
この本は昨年(2016)に単行本で出されたものですが、恥ずかしながら先日の日経での文庫本化の広告を見るまで知りませんでした。
他国が領土侵攻をしてきたらどう対応すべきか、そのために現在あるもの(米軍の駐留=日米安保条約、戦争放棄=憲法)をどうすべきか(維持するのか、変えるのか)を考える良い機会を与えてくれました。
難しい言葉で解説された本よりも、今のまま何もしなければ(しているようでも、現状を守ることに固執していれば)どうなってしまうのかを想定するのにとても良い題材でした。
数々の本を読んでみて分かったことですが、太平洋戦争で戦った米国との関係も、戦前は少なくとも民間レベル(経済面)ではとても良いもので多くの人が交流していたようです。現在の中国と日本との関係もそのような状態にあると思います、国の運命・行く末を決めてしまうのは、政治や外交です。日本の政治家達も頑張ってほしいと思いました。その点、安倍総理は頑張っているんだなと改めて感じました。
20179月10日作成
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政治に疎いが、現在の日本の立場が分かり易かった。
ただ、善悪関わらず強迫的な意思を感じてしまい、結局決めるのは自分だと思えた。
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もっと軽い話だと思って、薄いし(笑)
百田さんだしで間違いはないだろうと購入。
結構考えさせられる内容でした。
日本の本質を描いたと帯の裏に書いてあったわ。
今のこんな感じ アメリカとか・・・・・ね・・・・
の今だから特に怖いわ~と。
カエルでそんな話になってると思わないでしょ。
まぁ例えも、私カエル苦手なので・・チョイきもかったですけど(笑)
周りに流されないでしっかり自分で考えながら生きて行かないと
危ないなと思いました。
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日本人として何とも居心地の悪さを感じる作品だ。
日本の置かれている状況とりわけ安全保障に関わる状況が物語の中で巧みに描写されていて、これから日本人が成すべき事や考えを変えていかねばならない事が示唆されている。
この物語のアマガエルの様な世界的な見聞を持つ事やバランスのとれた情報、そして色々な角度から物事を考察していく力を持つ事の大切さを痛感させられる。
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こんなに衝撃的な本に出会ったのは久しぶり。今までの考え方を180度変えてしまった。
面白く、そして恐ろしい。
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読了。
表紙を見て、イギリスの児童文学のThe Wind in the Willowsみたいな本かなと思い手にとって読み始めたら、何が何がさらに風刺が効きすぎて、良い意味で期待を裏切られた。
政治的なことはさて置き、物語としても面白く最後は少し背筋がゾッとする。今だからこそ、この本は日本という国について考えるキッカケになると思う。今一度、平和について考える機会を与えてくれる本。
なにより解説を櫻井よしこ氏が多くの頁を執筆されている。百田氏が織りなす寓話の謎解きがここに書かれてあるわけですが、本文を読んで分からなかった人は解説を読んだ後、再度本文を読み直すとよい。気づかなかったことが見えてくるかもしれない。
おそるべし百田尚樹。
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百田尚樹 カエルの楽園(文庫)
昨年読んだハードカバーから物語としては2度目の読了。
一年の時が過ぎて、この本に書いてあることが日本で今現実に起こっています。
予言の書として気をつけなければ結末まで行くと…
この次読みたくなるのが、スイスの民間防衛で自分の身は自分で守る知識が欲しくなります。
今ならまだ間に合うかもしれません。
少数の大きな声や、大手マスコミの報道になんとなく流されてはいけません。
おかしいな?と思ったら放置せず、発信者の意図や誰が得をするか?
それが偏った一部の人だけにメリットがある内容であったり、理想的過ぎる内容だったり、平和や人権をやけに表に出して裏は暴力が横行する団体であったりします。
これらを判断するために知識を得る必要があります。
大手マスコミからは知識は得られません。
カエルの楽園の著者である百田尚樹さんの本は知識を得ることが出来る作品もあります。
この本に出会った多くの方が、危機意識を持ち、自らおかしい事におかしいと判断できる知識をどんどんつけて、この本の通りにならない未来を切り開いていけることを願ってます。
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風刺が強いので読む人は選びそう。
間違えて子どもとか読んだらたぶん泣く。
絶望色の強い結末だが、スチームボードとともに戦えば勝てたというのは楽観的にも見えた。
スチームボードが落とされる可能性も考えると、アマガエルサイドの選択はさらに難しいものになると思った。
まあ個人レベルならカエル同士分かり合えるんじゃないかなと個人的には思ってる
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童話の形をとったあきらかな寓話。
ここまで、わかりやすい形の寓話にするのであれば、そのまま書けば良いのに、と思ってしまいます。
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おおお…これは…すごい。バスで読みながら顔が半笑いになるのを止めるのが大変だった。ここまで寓話として書いていいのか。百田さんが心配になるレベルだ。
内容については、上司が単行本を読んだ際、盛大にネタバレしてくれたので分かっていたけど(笑)、読むとすごい。まさに今の日本。平和ボケというか…。
もしかしたら明日日本のどこかにミサイルが落ちるかもしれないという状況にあっても、どこか現実感がないし。
この本はあまり書店で見ないという声もあるけど、多くの人に読んでもらえたらな、と思う。