投稿元:
レビューを見る
少し寂しい結末。
犯人だと思っていた人が、全然はずれた。
誰が犯人でも、動機には全く行き当たらなくて、そんなことで人って殺人を犯してしまうものなのね…と悲しくなった。
でも、書かれていない未来は幸せになってほしいです。
投稿元:
レビューを見る
父子の確執、医療事故、医大教授選、遺伝病、村八分など、もりだくさんで一気読み。医大の教授選って昭和のドラマっぽい。医大の教授って他の学部と比べてそんなに凄いの?利権とか?
投稿元:
レビューを見る
著者初読み。
「慟哭の医療ミステリー」と帯書きにあり、題名(螺旋…)の所以が終盤に明らかにされて、納得。
自らも立ち会った、父の手術中の死に疑問を抱いた主人公が、教授選も絡んだ謎に挑む。
関係者が次々と殺され、ますます深まる謎。
主人公の必死の探求に、やがて明らかにされる真実は、「驚愕のどんでん返し」の惹句の通り。父子の相克が執拗に綴られるのは、これのためだったのか・・・
投稿元:
レビューを見る
最初は読みにくさを感じまし田。
結末も正直言って、それでいいのかと感じました。
途中の流れはよかったけど、最後は少し急いで終わらせた感じでした。
投稿元:
レビューを見る
同じ筆者の「仮面病棟」が面白かったので、読んでみましたが、見事なプロットでした。最後まで犯人と動機と手段が読み切れませんでした。
あまり書くとネタバレになるので避けますが、病気による差別って今でもあるんでしょうね・・・・人間ってのは本当に残酷な生き物です。
投稿元:
レビューを見る
う~ん面白かった。
最後の最後まで医療要素を忘れず医療ミステリーを貫いた。
ラストがちょっと駆け足気味だったけれども。
ハラハラのサスペンス要素だけじゃなく、妹の恋愛要素を差し込んできたのが、物語の抑揚になっていてとても良い。
オチもGood。
ただコロンボ風刑事にもうちょっと活躍させても良かったんじゃないかと思わなくもない。
面白かった。
投稿元:
レビューを見る
医療ミステリーとしては、様々な人間模様が画かれていて、最後まで楽しんで読めた。
泣ける場面もあり、確執と愛情の交差する展開。
投稿元:
レビューを見る
仮面病棟、時限病棟と読んでいたのでこれも勿論。
前2つの作品では完全無欠のヒーローのような、悪い部分の無い綺麗な主人公が熱く、やや陳腐な面もあったけど、今回はそんなに気にならなかった。そして前2つにも劣らない、一気読みしてしまえるようなスピード感は変わらず。深く考えてしまうようなエンディングも良かった。
投稿元:
レビューを見る
やたらと医療の現場感がリアルだと思ったら、著者の知念さんは医者なのですね。
さらっと読める量感なのに、しっかりお腹も膨らみます。
途中で挟まれる とある章が、その後の歪さを装飾していて、ミステリー感をダラけさせる事もない。伏線も好きな感じ。
しかし、最後の彼の態度は、犯人への罰だったのか。それとも、彼なりの気遣いだったのか。
投稿元:
レビューを見る
これは、この作家さんの作品の中では一番重いかも。
なんせ、犯人達が殺人(及び迂遠なやり方による自殺)に手を染めるのが、「自分達、ひいては自分達の息子・娘がハンチントン病家系であることを隠すため」ですから。しかしまぁ、なにも、よりによってこんなやり方で秘密を隠そうとしなくても。。。
私は「1/2ダンス」を元に主人公が勘付くタイミングで「あぁ……そういうこと……」ってわかりました。主人公はお父さんからの遺伝によるハンチントン病遺伝子を持つ、ということも最後の方で明らかになり、主人公本人が「父親から遺伝子を受け継いだ自分はもういつ発症してもおかしくない」旨、語っている。これもうね、つらいよね、としか言いようがないです。
というか犯罪に手を染めてしまった主人公の両親、自分がハンチントン病であることをこういう形で知ってしまった主人公、結婚したけれども、自身がハンチントン病を遺伝しているかどうかは(自身がハンチントン病家系であることも含め)何も知らず、もしかしたら告知を受けることになるかもしれない主人公の妹、この家族4人皆、つらい立場には違いない。主人公のお父さんは、自分の母親がハンチントン病を急激に発症したことで「狐憑き」と苛烈に差別された過去なんかもありますしね。
ちなみに旧タイトル『ブラッドライン』には「血統」の意、改題されての現タイトル『螺旋の手術室』の「螺旋」とは、まんま「遺伝子の二重らせん」を指すんでしょうね。『ブラッドライン』はダブルミーニングにもなってるのかな?意味はよくわからないけど「血管に入れるための管」か何かそんなのを指すような(医学は専門外だから言い方がいい加減で申し訳ない) つまりタイトルに「これは遺伝病がテーマのお話です」という示唆が含まれているということか。
投稿元:
レビューを見る
うーん(^^;) 途中まではかなりのスリル感ですが、ラストに近くなって、ちょっと無理がでてしまった感じかな〜(^^;) おもしろい、ですが、、
投稿元:
レビューを見る
そこまでして岡崎家と結婚させたいかな?
そうでなくてもあんな差別的なお姑さんがいるのに…。
隠しておいたところで、万が一真奈美もそうで発症したら
身近なお姑さんから差別され
真也が子供の頃に受けたような思いをすることになるんじゃないかな。
真也は、あの姑に、自分の故郷のあの人たちと似ていると思ったわけだよね?
それに自分が真奈美なら、「あのこと」はちゃんと教えてほしいけどな。
知った上で子供を産むかや結婚するかを決めたいと思うけど。
投稿元:
レビューを見る
「大幅改稿して文庫化」とはいえベースは4年前の作品だからなのか現在の著者の特徴である医療知識トリックは薄めなのが逆に新鮮。教授選をめぐる殺人事件や事件関係者の過去調査など王道の探偵モノっぽいし、何より肝はトリックではなく動機。親子関係を3層重ねた構造で明らかにされる動機が切ない。
投稿元:
レビューを見る
「驚愕のどんでん返し」という帯に惹かれて購入。どんでん返し度合いはそこまで強くなかったけど、作品としては疾走感もあり面白かった。
投稿元:
レビューを見る
ミステリーは好きでよく読むけれど、医療ミステリーはほぼ初めて読む気がする(いや、初めてだな)
冒頭、手術のシーンから物語が始まるが、血とかに弱い私はチカラが抜けたのと医療用語も出てきた為に、そっと本を閉じそうになった。
それでも我慢して読んでいくと、ミステリー要素が出てきて面白くなった。主人公の冴木裕也の父の死をきっかけに起こる、連続殺人。それを追う裕也の話と平行する、妹の真奈美の妊娠と結婚の話。
真奈美の婚約者の母親が出てくるシーンが、冬彦さんのお母さん(平成初期に流行したドラマの)思い出して、仕方なかった。
一連の事件の真相が明るみになってくるくだりで、突然の金田一耕助シリーズか!?並みの村の俗習なんかが出てきて、あれ、突然そっち行っちゃった。どうした?!状態になったけれど最後のところで、あぁ、そう繋がったのか。と納得。
医療ミステリーだけれども、病気による偏見や差別などの社会派な内容も盛り込まれていたので、興味深かった。ただ、ラストがちょっと長いかなぁ〜という感じがした。