紙の本
短編集。
2020/12/13 21:09
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
それぞれに魅力的な短編がまとまっているので、読み応えあり。ファンとしてうれしい一冊です。難しすぎて、若干理解できないところもありますが、それもまた楽しい。
電子書籍
秀作ぞろい
2019/08/03 21:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
藤井さんの作品は連続ものの短編集が好きだけれど、これもまた魅力的。テクニカルな部分はさすがについていけないけれど、雰囲気だけ楽しめる。第二内戦とか公正的戦闘規範、常夏の夜みたいなのがわかりやすいけれど、コラボレーションみたいなのもいい。
投稿元:
レビューを見る
藤井さんがいてよかったとしみじみと思いつつ、読了を惜しみながら読み終わってしまった。「第二内戦」と「軌道の環」が好み。
投稿元:
レビューを見る
身につけたITスキルがレガシーになって取り残されていく感覚はよくわかる。ましてや量子コンピューターなんてものが主流になったらなおさらだろう。しかしそれほどは遠い未来ではないのかもしれない。この本を読んで、そんな感じがした。
投稿元:
レビューを見る
PGやSEの職歴はあってもコボルにC止まりなので気分は5番さん。
でもちゃんと理解できなくても読むのは止められないっていう楽しさがある。
投稿元:
レビューを見る
悪くない、悪くないんだがいかんせん地味なんだよね。
表題作は、ドローンによる無差別攻撃から闘争を戦場に閉じ込めることで公正さを確保するという考え方は面白かった。でも、自分の中の小さなミリオタを満足させてくれるようなくすぐりがなかったし、もっと風景描写を入れたら場面的な奥行きが出ると思うんだが、うーん。地味。。。メカニズムが人間の何かを変えるというのを見たい気がする。
常夏のなんちゃらというのは、それが味わえてすごくよかった。
投稿元:
レビューを見る
半分くらいの作品はどこかで読んだことがあった。内容を覚えている物もあり、今回はもう少し深く味わえた。巻末の解説を読んで、本書が著者の初の短編集だと知った。今までになかったことに驚いた。それぞれの作品が、それぞれの面白味がある。若干IT分野に偏っているが、その事で私はより作品を身近に感じた。個人的に面白かったのは、「コラボレーション」「第二内戦」の2作品。
投稿元:
レビューを見る
表題作は2年前に伊藤計劃トリビュートで読んでいたのだがすっかり忘れており、改めてドローンによる戦闘を満喫。ORGAN(Operator Re-localized Gun-and-firearms Activation Node)(局所化された操作者による銃・火器行使単位)が出てきて思い出した!。他の作品も面白かったが、第2内戦や常夏の夜の量子コンピュータの使い方も何となく納得。セールスマン巡回問題を解くことが運送問題・エネルギー問題・通信インフラ問題を解決するそうな。勉強します。
投稿元:
レビューを見る
初の短編集。長編ほどの盛り上がりはないけれど、作風として通じるものはある。それぞれの短編は、まったく違う世界を描いているが、すべて近未来にありそうな世界。バラ色ではなく、少し灰色。でも希望がないわけじゃない。コンピュータが問題解決の糸口となる話も多い。個人的には、銃規制の問題からアメリカ合衆国が分裂した世界を描く「第二内線」が、ちょうど現在の世界情勢と重なるところが多く興味深かった。
投稿元:
レビューを見る
藤井太洋氏の小説は、現在進行形のSFとも言えるもの。現在のほんの少し先を描いてみせるから、とても興味深い。
今回も、現在既に実現している技術で考えられる、ほんの少し先の未来を描いてくれてて、次作が楽しみな作家さんだ。
投稿元:
レビューを見る
そうそう、これこれ!
現在の延長線上にあるちょっとした未来と、新技術がもたらす社会変化をポジティブに描いてくれる、藤井太洋ワールドが炸裂です。
未来に希望が持てる作品です。
投稿元:
レビューを見る
5篇収録の短編集。どれも、めっちゃ面白かった!
一つ目の「コラボレーション」を読んだ段階で、当たりを確信できた。この著者を追っていくしかないな!(確信
テクノロジーを悪とせず、テクノロジーの生み出す変化を好意的に捉えているのが相性の良い理由なのかな?(良かった理由は、まだよくわかってない
投稿元:
レビューを見る
藤井太洋の送る技術特異点とその先の近未来を描いたSF短編集。量子コンピューターによる量子アルゴリズムとフリーズ・クランチ法という未来予測。クォイン・トスというゲームが彩るセブ島での一騒動を描いた「常夏の夜」が個人的に一番面白かった。近未来的なガジェットがてんこ盛りでありながら、ディストピアめいた悲観的な視野は一度もなく、量子ネイティブへの期待という人類の希望が詰まっている。因果逆転した記事を参考に、暴走するクラブマンからの攻撃をかいくぐる姿は良質なハリウッド映画を見たときのような興奮を味わうことができる。
表題作である「公正的戦闘規範」もドローンにより人類不在になりつつある戦争に公正さを取り戻すという意欲作である。ORGANというオペレーターが直接戦場に立ち、火器や無人機を操作するというのが非常に面白く、殺意を戦場に閉じ込め、その戦う姿に物語を付随させるという結論には膝を打ってしまった。大切なのは誰が血を流し戦っているかであり、そこに物語があるか否かである。戦争の概念が変われば戦場は薄く広がっていき、テロが激化するため、あえて戦争を戦場に固定してしまい、裏を返せばORGANさえ倒せばそれが勝利条件になるため、戦争そのものがわかりやすくなる。この視点は非常に斬新であり、感銘を受けてしまった。人類同士の争いを超えた、人類vs無人機の戦争でもあるのだ。
「第二内戦」はアメリカが二つに分断された話なのだが、アメリカの歴史や開拓者精神、自警団的な発想を考えれば一番ありそうな未来に思えた。古き良き時代のアメリカを取り戻し、マッチョ思考に彩られた白人だけが住む国。FSA「アメリカ自由領邦」という国名がとても良い。
どの短編も、幕引きは常に人類の新たな挑戦と希望に満ち溢れている。本来の技術革新はこうしたワクワク感に溢れているものであり、SFといえばディストピアというイメージを持っている人にこの本書を読んでほしい。
投稿元:
レビューを見る
他よりも取り扱う技術が新しいからなのか、求めるリアリティの水準が合っているからなのか、相変わらず藤井太洋の描くSFは面白い。
物語がこれから膨らみ、盛り上がっていきそうなところで終わってしまう短編であることだけが残念。
200215
投稿元:
レビューを見る
SF短篇が5つ。カバーは表題作の山場、近未来の中国での対テロ戦です。テロリストを倒すのは未来兵器なのですが、戦闘への人の関わり方を考えたお話しです。戦闘能力を持ったドローンが大量生産されたら怖いですね。