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高い評価の役に立ったレビュー
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2020/04/01 12:14
更なる飛躍
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
スキージャンプの優勝をかけた熾烈な争いと、絡み合うそれぞれの思惑がスリリングです。科学とスポーツの密接な関係や、ドーピング問題もいち早く取り上げられていました。
低い評価の役に立ったレビュー
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2020/01/20 23:46
天才を見事に描いてはいるのだが…
投稿者:テトラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回の謎は大きく分けて三つある。
まずは通常のミステリに倣い、楡井殺害に関する謎。どうやって楡井に毒を飲ませたのか?犯行の動機は?
二番目は峰岸を犯人だと告発する者の正体。これは犯人側峰岸が探る謎だ。どうして告発者は自分が犯人である事を見破ったのか?
そして最後は題名にもあるように、本編のモチーフであるスキージャンプに関する謎。日星自動車の杉江翔は一体どのようなトレーニングをして飛躍的にジャンプ能力を伸ばしているのか?
東野氏のミステリの優れたところはこういったモチーフが非常に魅力的な謎を伴っているところにある。今回はジャンプを高感度カメラによる連続飛形モデルの加速度経時変化の力学解析、それを基にした水平方向、鉛直方向の加速度推移グラフといった科学的データを実際に提示して謎の解明を行う。かなり実践的な領域まで踏み込んでいるのが大きい。
今回読んだのは角川文庫版で、どうやら新潮文庫版から一部改訂されたらしい。どの部分が改訂されたのかは読み比べてみないと解らないが、恐らくこの科学的分析は原版でもあったのだろうと思われる。
本作にて作者が云うように、一流のスポーツ選手というのは完璧無比なる強さを求める。それが故にドーピングなんかに手を出すのだが、彼ら・彼女らは確かに「バレなければやってもいい」、「みんなやっている事だ」といった割り切りがあるのだろう。競争心が歪んだ形で欲望に変異していくのだ。それはもはやスポーツが一個人の理想の追求や求道精神だけに納まらない莫大な利益を生む一大産業となっているからだ。
世の中、要領のいい奴はいる。私などコツコツやるタイプだから、労力をかけずに上手くやる人間や、人の結果をそのまま転用して自分の成果とする人間に対して確かに悔しい思いがする。「何なんだ、あいつは」と確かに思う。
しかし殺意とこれとは別だ。それは私が犯人のようにある物事に人生を賭けていないかもしれないが、それでも他人は他人、俺は俺だと云い聞かせる自分がいるように思う。そこがどうしても共感できなかった。犯人が恐れたのは自分の人生の意味の喪失であり、片やこの私は普通、人生に意味などない、自分に迷いや悩みが生じたときこそ、人は人生に意味を求めるという観点に立っているから、これは当然の結果だろう。この共感の度合いこそが作品に抱く思いの強さに比例するから、本作はしたがって星3ツなのだ。
最後に本作にて語られる楡井の人物像について。この不世出のジャンプの天才が天性の陽気さを放つ人物として語られる。周りにかけられるプレッシャーをそれとも気付かず笑い飛ばす、一種天然ともいえる陽気さ、そして常に話している内容は論理的でなく、イメージ先行型で、周囲の人は理解が出来ない。しかしここにこそ私は東野氏の上手さを感じた。
元巨人の長嶋茂雄氏が高橋由伸氏が入団したての頃、バッティングの指導をしたエピソードを思い出した。長嶋氏の指導は身振りを交えて次のようなコメントしたという。
「バッと来た球をバッと打つんだ」
そして高橋氏はそれが解ると云ったらしい。
天才には詳しい説明など要らないのだ。天性の感覚で感知するイメージを伝えるだけで天才同士は通じるのだ。そしてその感覚は私も解る。いや私が天才だといっているわけではない。あるレベルにいる物が体験するゾーンという物がどんなものにも存在する。それは決して説明のできる物ではない。感じるものなのだ。
そんな部分も含めてこの本はかなり色んな要素が込められている。
紙の本
面白い
2024/04/23 23:02
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投稿者:のん - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間の汚い部分が上手く書かれていて良かったです。今これを読むとスポーツの進化を目の当たりにしているみたいで面白かった。東野圭吾さんの作品もっと読んでみたいです。
紙の本
結末に
2022/05/22 12:49
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投稿者:喜劇から - この投稿者のレビュー一覧を見る
最後の最後で一気に府に落としてくれる。
所謂、大どんでん返しというもの。
本当に最後もう終わっちゃうよ、ってところで種明かしをしてくれる。
紙の本
う~ん
2021/04/02 08:33
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投稿者:ちょびリッチ君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
無くなった彼の気持ちが気になる作品でしたね。
いったい人は何を求めているのか?
人間の見にくい部分を見た感じです。
紙の本
狂気
2020/11/17 14:11
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投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分の息子のため、というお為ごかしで自分の理想を追うために他人の犠牲どころか当の息子すら危険に追いやるとは。
殺人計画とは別の部分が気になってしまう作品です。
もし、現在の筆力ならって贅沢なことはいっちゃいけないんですよね~。
紙の本
複雑でよく練られたストーリー
2020/08/25 19:25
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
東野圭吾初期の作品たが、よくストーリーが練られている。かなり早い段階で犯人がわかるが、いろいろな謎が取り残されたままだ。犯人でさえわからない部分があり、状況は複雑に入り組んでいる。叙述の視点についても様々な人物の視点で書かれており、複雑だ。なかなか面白かった。
紙の本
更なる飛躍
2020/04/01 12:14
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
スキージャンプの優勝をかけた熾烈な争いと、絡み合うそれぞれの思惑がスリリングです。科学とスポーツの密接な関係や、ドーピング問題もいち早く取り上げられていました。
紙の本
天才を見事に描いてはいるのだが…
2020/01/20 23:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テトラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回の謎は大きく分けて三つある。
まずは通常のミステリに倣い、楡井殺害に関する謎。どうやって楡井に毒を飲ませたのか?犯行の動機は?
二番目は峰岸を犯人だと告発する者の正体。これは犯人側峰岸が探る謎だ。どうして告発者は自分が犯人である事を見破ったのか?
そして最後は題名にもあるように、本編のモチーフであるスキージャンプに関する謎。日星自動車の杉江翔は一体どのようなトレーニングをして飛躍的にジャンプ能力を伸ばしているのか?
東野氏のミステリの優れたところはこういったモチーフが非常に魅力的な謎を伴っているところにある。今回はジャンプを高感度カメラによる連続飛形モデルの加速度経時変化の力学解析、それを基にした水平方向、鉛直方向の加速度推移グラフといった科学的データを実際に提示して謎の解明を行う。かなり実践的な領域まで踏み込んでいるのが大きい。
今回読んだのは角川文庫版で、どうやら新潮文庫版から一部改訂されたらしい。どの部分が改訂されたのかは読み比べてみないと解らないが、恐らくこの科学的分析は原版でもあったのだろうと思われる。
本作にて作者が云うように、一流のスポーツ選手というのは完璧無比なる強さを求める。それが故にドーピングなんかに手を出すのだが、彼ら・彼女らは確かに「バレなければやってもいい」、「みんなやっている事だ」といった割り切りがあるのだろう。競争心が歪んだ形で欲望に変異していくのだ。それはもはやスポーツが一個人の理想の追求や求道精神だけに納まらない莫大な利益を生む一大産業となっているからだ。
世の中、要領のいい奴はいる。私などコツコツやるタイプだから、労力をかけずに上手くやる人間や、人の結果をそのまま転用して自分の成果とする人間に対して確かに悔しい思いがする。「何なんだ、あいつは」と確かに思う。
しかし殺意とこれとは別だ。それは私が犯人のようにある物事に人生を賭けていないかもしれないが、それでも他人は他人、俺は俺だと云い聞かせる自分がいるように思う。そこがどうしても共感できなかった。犯人が恐れたのは自分の人生の意味の喪失であり、片やこの私は普通、人生に意味などない、自分に迷いや悩みが生じたときこそ、人は人生に意味を求めるという観点に立っているから、これは当然の結果だろう。この共感の度合いこそが作品に抱く思いの強さに比例するから、本作はしたがって星3ツなのだ。
最後に本作にて語られる楡井の人物像について。この不世出のジャンプの天才が天性の陽気さを放つ人物として語られる。周りにかけられるプレッシャーをそれとも気付かず笑い飛ばす、一種天然ともいえる陽気さ、そして常に話している内容は論理的でなく、イメージ先行型で、周囲の人は理解が出来ない。しかしここにこそ私は東野氏の上手さを感じた。
元巨人の長嶋茂雄氏が高橋由伸氏が入団したての頃、バッティングの指導をしたエピソードを思い出した。長嶋氏の指導は身振りを交えて次のようなコメントしたという。
「バッと来た球をバッと打つんだ」
そして高橋氏はそれが解ると云ったらしい。
天才には詳しい説明など要らないのだ。天性の感覚で感知するイメージを伝えるだけで天才同士は通じるのだ。そしてその感覚は私も解る。いや私が天才だといっているわけではない。あるレベルにいる物が体験するゾーンという物がどんなものにも存在する。それは決して説明のできる物ではない。感じるものなのだ。
そんな部分も含めてこの本はかなり色んな要素が込められている。
紙の本
東野氏の変化・進化・深化・高度化がひしひしと伝わる良作
2017/02/11 11:56
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hee - この投稿者のレビュー一覧を見る
東野圭吾作品を出版順に読み込んでいこうとばかりに、『放課後』から読み進めて、11作目の本作。
本作に触れても、同氏の作品の変化・進化・深化・高度化ぶりがひしひしと伝わってくる作品です。
意外に早い段階で判明し、逮捕されてしまう犯人。
解明すべき謎が二転三転する展開。
謎解きや物語の主体となるべき殺人事件をも脇役に回してしまいそうなほどの鳥人計画。
スキージャンプ界という閉ざされた世界の中でも、多種多様なキャラクターたち。
図やグラフの活用によって効果的で臨場感を高めてくれる、スキージャンプの各種分析資料。
この場ではあまり細かなことは申し上げられませんが、あの手この手で楽しませてくれるこの物語は、とある有名遊園地の超人気アトラクションのようにホスピタリティがあふれているように感じました。
冬季五輪等の際にテレビでは幾度となく拝見したけれど、あんまり理解できていなかったスキージャンプの仕組み・ルールやその世界観についても、とっても勉強になりました。
文庫版の解説ではないですが、また、冬季五輪の頃に読み返したくなる良作です♪
紙の本
どうなの?
2016/04/13 14:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しまんちゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る
つっこみ所満載の作品、登場人物も多く一見動機のある人間も多いようだが、主線に対して後付けで枝葉を足していったようなかかわり方がほとんどである。東野作品にしてはあまり印象に残らない作品でした
紙の本
読者の予想を次々に覆すストーリー!
2016/02/22 08:49
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品は、東野圭吾氏の初期の作品です。スキーのジャンプをテーマにしていますが、その背景にはスポーツにおける倫理と人間的価値という深い哲学があります。筆者の初期の作品にみられる現代社会の悪や科学の急速な進歩に警笛を鳴らす意味をもった傑作だと思います。さらに、この作品は、秀逸なジャンパー楡井明が毒殺されるという展開から始まるのですが、読者が考える犯人像が次々に覆されてしまいます。したがって、読者は一ページ一ページから目が離せません。ぜひ、一度読んでください。
紙の本
真犯人を探せ!
2008/11/11 22:05
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
鳥人計画 東野圭吾 角川文庫
スキーのジャンパーを鳥人と称しています。舞台は札幌です。
殺されるのは楡井(にれい)君22歳天才ジャンパーです。彼の死因は毒殺ではなく、ドーピングのやりすぎではなかろうかというところからわたしの推理は始まりました。彼の死に色めきたつのは、警察関係者だけであり、彼の周囲にいる者たちにとってはライバルが消えただけで、彼の死は過去のことになります。
98ページ、どうしてこんなに早く犯人が判明してしまったのか(何かある)犯人とされる峰岸コーチの殺意の動機がわからない。楡井君の性格はあさのあつこ著「バッテリー」の主人公天才ピッチャー原田巧君のようでもある。わずか数日間程度のことがとても長い期間に感じます。
峰岸コーチは本当は犯人ではないのだろうか。しかし、彼の行為は確かに楡井君を死に追い詰めている。タイトルの鳥人計画とは、手術でサイボーグをつくるということなのか。
363ページ付近、「存在の否定」峰岸コーチが自分のことを死ねばいいと思っていることに気づいた楡井君のショックは大きかっただろう。こうの史代著「夕凪の町 桜の国」では、平野皆実さんが、原爆投下にからんで、死ねばいいと思われたというショックをひきずっていきます。
欲の固まりである杉江泰介監督は卑劣です。松本清張作品とは違う凄み(すごみ)があります。
紙の本
古さを感じず
2008/02/21 00:01
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:あん - この投稿者のレビュー一覧を見る
PCの性能や「ファミコン」の言葉で80年代を連想させますが、それ以外は古さを感じさせません。
早々に犯人を指摘してしまうので、コロンボ風の展開か?と思いきや最後にはしっかり「オチ」が。
勧善懲悪でない所が東野氏らしいです。「そんな最後でいいの?」と問い掛けたくなりますが、それもまた一興。
紙の本
鳥を目指した男達の熱い冬のミステリ。
2005/05/02 12:07
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いくら - この投稿者のレビュー一覧を見る
角川文庫から本書が発売されたのが2003年とわりと最近のことなので、新しい作品なのかと思っていたら、初出は1989年。思いの外古い作品で大変驚きました。
15年経った今でも全く色褪せていません。
もちろん、15年なんてたいして昔のことじゃないかもしれませんが、その間に冬季オリンピックが、4回行われているんですもの!
まだ子供だった私の記憶には残っていませんでしたが、調べてみたところ、1988年に行われたカルガリー大会での、日本ジャンプ陣の成績はお世辞にもあまり良くありませんでした。団体11位。個人も70・90m級(当時はこのようなくくりだったらしい)共に10位以内に日本の選手の名前はありません。
多くの人々の記憶に残っているであろう原田雅彦選手や船木和善選手はこの時まだ登場していませんでした。
その時代背景で書かれた作品だと思って読み返してみると、また違った感慨が胸に広がります。
外国人選手の圧倒的な力を目の当たりにし、それでも日本人選手たちはいつか自分が一番遠くまで鳥のように跳ぶ姿を夢見て練習を重ねていたのでしょうか。
そして、その夢を叶えた後輩達の姿を、どのような思いで見つめていたのでしょう。
・・・な〜んて語っていると、スポーツ小説を読んでいたかのようですが、本書は「ミステリ」です。
しかしながら、鳥を目指した男達のドキュメンタリーのようでもあります。いや、もちろんフィクションなんだけど。
そんな錯覚を起こしてしまうほど、この作品はジャンプ界を緻密に描かれています。
これだけジャンプに詳しくなり、選手達の心境を理解するにはどれだけの取材を重ねてきたのだろう、と脱帽するばかりです。
特殊な業界を舞台にしているにも関わらず、読み進めているうちにいつの間にか読者はジャンプ界のいろはを知り、「ミステリ」として本書を楽しむ為の下地作りも自然にできてしまうのがまたすごい。
スポーツとミステリが見事に融合しています。
もちろん、ミステリとしての魅力も存分に発揮されており、今まで体験したことのない不思議な謎解き合戦が読者を待っています。
あらかじめ犯人がわかっており、様々な物証から探偵が追い詰めていくコロンボ方式のミステリは数多くありますが、本書のすごいところは、更に犯人が密告者を推理するという要素が含まれているところです。
警察が犯人の犯行方法・動機を追い(How・Why)、犯人が密告者を追い(Who)、これでもか!というくらい贅沢に謎が散りばめられています。
刑事の視点、犯人の視点の他に、第3者的存在の選手の視点が交差し、一つの真実に向かって収束していく展開に引き込まれ、一気に読まされてしまいました。
序盤からかなり重要な証拠や、推理のヒントとなる情報が読者に与えられるにも関わらず、その結末は更に上をいくものでした。
「おっ、もしかして?」なんて自力で真相解明した気になってぬか喜びした私です。(^^;)
ここは一つ、あなたも鳥人達のジャンプに賭ける青春を味わいつつ、純粋に騙されてみませんか?
紙の本
飛べ!より高く!より遠く!
2004/07/25 03:14
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:luke - この投稿者のレビュー一覧を見る
冬季スポーツの花形、ジャンプ。ただ飛べば良いってものじゃない事ぐらいわかりますが、想像以上に厳しいジャンプです。ジャンプチームが合宿している最中に殺人が起きます。警察が介入、合宿所にあてられているホテルでの捜査が始まります。…犯人に「自首しろ」と手紙が届きます。のちに警察に同様の犯人を名指しした密告状が。調査の結果、犯人は逮捕されますが動機を語ろうとしません。警察は動機調べに……。
犯人は中盤でわかりますが、動機が掴めません。犯人探しと言うより動機探しのミステリー…と、新趣向かなと思いつつも、何故かその謎に目が離せないのですから、さすがですね。ジャンプに関しての知識も得られて勉強になりますよ。刻々と動機の核心に迫りつつラストへ向かいます。しかし、さすが東野圭吾、これだけひっくり返されるとは思わなかったです。
スポーツと科学、オリンピックと評価、いろいろ話したいなと思うのですが、今回は止めておきます。そういう事も語らずにはいられなくなるようなミステリーでもありますので、十分堪能した上に、これ以上語れば作者の思う壺って事ですものね。