紙の本
この本で心を潤わせて下さい
2017/09/21 05:22
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
良き経営者の多くは、良き読書人であるといっていい。
伊藤忠商事の社長の時に経済界の注目を浴び、勇退後民間人初の駐中国大使を務めることになった本書の著者丹羽宇一郎氏もそうである。
実家が本屋だったという丹羽氏は本に関して恵まれた環境で育ったといえるでしょう。
本を読むことには抵抗がなかったからこそ、「本の時代は復活する」とまで言えるのだと思います。
何故、丹羽氏は本を読むことを薦めるのか。
それは、この本の「はじめに」に書かれています。
自分の軸を持つためには「知」を鍛えるしかなく、それには読書が欠かせないと。
前段にこうあります。
「「何でもあり」の世界は一見自由なようですが、自分の軸がなければ、じつはとても不自由です。それは前へ進むための羅針盤や地図がないのと同じだから」と。
最近流行りの「定年後」がまさにこの「何でもあり」の世界です。
「定年後」をしっかりと生きるためには、丹羽氏のいう「自分の軸」が必要だし、そのためには読書は必要です。
この本はタイトルに「読書」と入っていて、本の話とか出版の話と思う人も多いと思います。
確かに本の関する話もたくさんあって、さすが読書人丹羽氏の本領発揮と感じますが、その一方で働くということ生きるということの心構えを綴ったビジネス書でもあります。
良き経営者ならではの本の読み方は良き働きかたにつながっているような気がします。
「楽しいから読む。わくわくするから読む。心が潤うから読む。そういう気持ちで読むから本はいいのです」。
読書人丹羽宇一郎氏の、極上のひと言です。
紙の本
流石ですね
2017/08/28 18:56
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:飛行白秋男 - この投稿者のレビュー一覧を見る
上から目線でなくて、わかりやすい。
この本を読みなさい、などとはけっして仰らない。
本当にわかりやすい本です。
お勧めです。
電子書籍
本物の教養人は偉ぶらない。 休日、ご自宅に訪問してじっくりお話を伺ったような爽快感。
2023/04/09 13:36
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が本書を書かせる原動力となったのは、新聞に掲載された大学生の投書。
「読書はしないといけないの?」
著者は、もしこの学生本人に直接問われたら「読む、読まないは君の自由なんだから、本なんて読まなくてもいいよ」と答えるという。
だがそこから、読書の楽しみについて縦横無尽に語っていく。
考える力。想像する力。感じる力。無尽蔵の知識や知恵。生き抜く力を培ってくれるのが読書。
「自分は何も知らない」と自覚することが、人間にとって一番大事だという。
本を読めば読むほど、「無知の知」を知り、人は謙虚になっていくという。何でも学ぼう、違う考え方を認められる。
教養の条件は、「自分が知らないことを知っている」ことと、「相手の立場に立ってものごとが考えられる」こと。それには、仕事と読書と人だ。
こうした読書の経験が、すこしずつ自分の中に蓄積されて、自然と人格を輝かせていくのだろう。
本物の教養人は偉ぶらない。
休日、ご自宅に訪問してじっくりお話を伺ったような爽快感。
紙の本
縦横無尽の読書論。 本物の教養人は偉ぶらない。 休日、ご自宅に訪問してじっくりお話を伺ったような爽快感。
2022/02/05 09:46
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者が本書を書かせる原動力となったのは、新聞に掲載された大学生の投書。
「読書はしないといけないの?」
著者は、もしこの学生本人に直接問われたら「読む、読まないは君の自由なんだから、本なんて読まなくてもいいよ」と答えるという。
だがそこから、読書の楽しみについて縦横無尽に語っていく。
考える力。想像する力。感じる力。無尽蔵の知識や知恵。生き抜く力を培ってくれるのが読書。
「自分は何も知らない」と自覚することが、人間にとって一番大事だという。
本を読めば読むほど、「無知の知」を知り、人は謙虚になっていくという。何でも学ぼう、違う考え方を認められる。
教養の条件は、「自分が知らないことを知っている」ことと、「相手の立場に立ってものごとが考えられる」こと。それには、仕事と読書と人だ。
こうした読書の経験が、すこしずつ自分の中に蓄積されて、自然と人格を輝かせていくのだろう。
本物の教養人は偉ぶらない。
休日、ご自宅に訪問してじっくりお話を伺ったような爽快感。
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
読書三昧な日々を送りたいが、読書など隙間を見つけて楽しむものですね!この本を読んで、より多くの本を読める技を身につけたいが、好きだったら技など関係ないだろうな。
電子書籍
死ぬほど読書
2018/01/11 15:12
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投稿者:宮本武蔵 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の丹羽宇一郎氏の生き方における読書の大切さを分かりやすく解説している。自身の人間としての考え方や生き方のみならず幸福についても紹介されている。非常にニュートラルな考えを簡潔な文章でまとめられており好感を持って一気に読んだ。
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著者ほどの読書家でも、外れの本を手にとってしまうことがあるということと、関心があっても思うように読み進められない本は、文章に問題がある等何かしらの理由があるので無理に読む必要はないと自分勝手に解釈しているということに、俗な本読みの私も勇気づけられた。
「読書は心を潤したり、精神的な満足を求めてする無償の行為」という言葉にハッとさせられる。「何かリターンを求めて功利的に本を読むのは、読書の価値を下げる」という言葉等に反省すること頻り。
「仕事と読書と人間関係と、そこからくる人間への理解」が人が生きていく上で大事であるという著者のモットーは心に刻みたい。
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兎に角、本を読め!読め!と書いてあるのかと思ったら違った。小説でも何でも興味のあるものを読め、読みたくないなら読まなくていいと書いてあった。
自分にとって価値のあるものは他人には価値がないかもしれない。でも、自分には価値があるなら読むべき。
昔、こんな本を読んでも意味がないと教師に言われたことがあるけど、まさにこの事なんだよな。
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死ぬほど読書とあるが、読書術の本ではなく、人生において読書がどう関わり、影響するかを著者の経験から書かれている。文体も平易で読みやすい。
読書があまり好きでない方は、読書っていいかも!と思えるし、読書の好きは人はあらためて今の自分の日々にどう関連し影響しているか見つめなおす機会だと感じた。
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読書論というか、読書に関するエッセイ集。楽しく読め、読書好きにはさらなる読書意欲が湧く。
本を読んで考える事。本は著者との対話であること。心の栄養は読書で得られること。読書により心に色々な興味がフックとなり、セレンディピティが起こること、等々など・・・。
終りの方で著者が、本を読んでいる人とそうでない人は話をすれば分かる、と述べているのは大いに頷ける。面白い人はみんな読書好きか、或いは読書以外によって心のフックがたくさんある人だと、私も思った。
星数が少ないのは、特に感動的でも情報量が多かったわけでもなかった故。私の基準。
読書家には良い暇つぶし。それ以外にも読書をしたくなる良書。
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瀬島龍三 もし問題が怒ったら、すぐ飛行機にのって現地に生きなさい。お金なんか気にしなくてもいい。それで会社から文句をいわれたら、私にいいなさい」
現地にすべてがある、一次情報をいかにして集めるか
瀬下さんは、「問題があれば、すぐ現地にいけ」といっていたよと新人社員にいった
人間にとっていちばん大事なのは、「自分は何も知らない」と自覚すること
情報は考える作業を経ないと、知識にならない
教養の条件、「自分は何も知らないことを知っていること」と「相手の立場にたって物事を考えることができること」
教養を磨くもの 仕事と読書
ガンジー 人間を人間たらしめる条件は、自分の意思を抑制すること
賢者は自らを律し、愚者は恣(ほしいまま)にする
本当の賢者とは自分の欲望をコントロールできる自制心を持っている人
新宿 ルミネtheよしもと なんばグランド花月
徳川家康 不自由を常と思えば不足なし
問題があるというのは、懸命に生きているあかし
「失敗しても死ぬわけでじゃない。生きていればチャンスはいくらでもある。そもそも生きていることそのものが問題を生むんだから、問題が嫌なら死ぬしかない」
「問題は人との関係であり、一人で解決するものではない。他人への想像力と共感が、解決へ導いてくれる。問題がある限り、またそれを解決する答えも必ずどこかにある。問題があるということは、生きている証だ。問題があることを喜べ」
人間一人では生きていけない。人間一人の力はたかだかしれている。これが私にとって人生最大の教訓です
木のいのち木のこころ 西岡常一
癖を見抜いてそれを生かす
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タイトルに惹かれて手にとった。
読む本のジャンルに優劣はない、と書かれていたけれど、普段小説ばかり読む自分としては、この本を読んで、歴史物や古典、ノンフィクションも読んでみたくなった。
読書をするときに、「考えながら」読むことが、自分にできているのか?
経済界で力を発揮してきた人が、どのような本の読み方をしているのかを知れて、勉強になったし、自分の読書の仕方を省みることができた。
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「動物の血」と「理性の血」がよくわかった。
読書しなくても生きていけるけれど、
私は読書して
より人間らしく、より良く生きたい。
毎日読書する習慣つけたい。
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2018.5.25
平易な言葉でわかりやすく、量も程よかった。
タイトルからは少し違ったイメージの内容だったけど。
本の読み方、楽しみ方は人それぞれだしそれでいいと思ってるけれど、丹羽さんの書いていることに共感できる箇所がいくつかあって、そうそうって思ったり。うーんってところもあったけど、そうやって、ふだんは違う世界にいる人の考えを知ることができるのも読書の醍醐味なのだと。
その本を読んで、自分がどう思うか。それが人それぞれ違うから、人によって感銘を受ける本とか面白い本って違うんだよなー!
私も書評や帯、人のおすすめ等をもとにして本を選ぶことはあまりないけれど、決め込むことはせず、たくさんの本に触れる中で自分にとっての良書に出会っていきたいと思う。
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【死ぬほど読書】
・与えられたものばかりで生きていると、「自分の頭で考える」ことができない
周りから与えられた狭い世界のなかで、実利的な結果ばかり求める。そんな生き方は、精神的に不自由。
・ビジネスにおいて情報は生命線。一次情報は重要。情報の精度と質を高める。
・自分の無知を自覚する。どんなことからも学ぼうと謙虚になる。読書すれば、自分の未知が多いことに気付く。
自分が何も知らないという思いは、成長させてくれる。
自分は何でも知っていると思い込む人は傲慢で、なんでもひとより優位に立ちたがり、自分勝手に進める。
・情報は「考える」作業を経ないと、知識にならない
・本は人間力を磨くための栄養
・相手の立場でものを考えることができない人は教養のない人
・伊藤忠兵衛「商売菩薩の業、商売道の尊さは、売り買い何れをも益し、世の不足をうめ、御仏の心にかなうもの」
・アレクシス・カレル『人間──この未知なるもの』
人間とは何かという問いに対しては、人は謙虚でなくてはならない、ということを教えてくれる
・想像力は大事。人間理解が深まる
・本を買う決め手は目次、作者の論理的思考が分かる
・古典とは…長時間、多くの人に受け入られた書物は広い間口と奥行きがある。人々の心の渇きを潤してきた。
・関心あっても、理解できない本は無理に読まない
・ベストセラーは時代の流れを知るためのもの。
・週刊誌の役割は、大衆の下世話な覗き趣味に応えること。妬みひがみ満載を読んでいたら、負の感情に偏ってしまう
ネットの情報は、週刊誌よりもさらに断片的。理性の血よりも、闘争本能の動物の血を掻き立てる
・「なぜ?」と考えながら読めば、思考力が磨かれる
・作家・歴史家の編曲のHis-Storyでなく、ノンフィクションなど史実に基づいたStory
史料性の高い本には、その行間を自分の想像力と思考を使って補っていく楽しさがある。
・戦争がひきおこす数知れない悲劇は、人間の心の弱さを示す。心の鍛錬の難しさを自覚せよ
・ガンジー「人間が成長するための条件」として
1.身体の鍛錬 2.知識の鍛錬 3.精神の鍛練
・不足している感情は本で補う
・劉備「悪、小なるを以て之を為すなかれ。善、小なるを以て之を為さざるなかれ」
・他人の失敗談はあてにならない。小さな失敗をしておいてその都度反省する。
・西岡常一『木のいのち木のこころ』
──癖のある木は寸法で組まず、。癖で組め。癖を見抜いて上手に使えば、まっすぐな木よりも強く建物を支える。
・読書は自己の内面ではなく、著者とも対話。多くを読んだ人は、たくさんの著者と出会って、彼らの声を頭の中で響かせている
・育ちのいい学者先生でも、人生経験乏しければ、品性はにじみ出てこない
・お金持ちになって仕事をしないで遊び暮らす、のが最高の幸せだと思っている人は、
仕事の意味やそれが人生の上でいかに大切かを理解していない
・真面目にいい仕事をし、よこしまな発想をせず、人のことも常に考えられる人に運は微笑む
・エ���ートほどスランプに陥る
「社会に出れば、君の立場は君が決めるものじゃない。人が決めるんだ。だから人事を尽くして天命を待つ気持ちでいればいい」
自己評価が高すぎる。調子が悪くてだめなときこそ、自分本来の実力だと思えば、スランプに陥らない
・壁にぶつかったときこそ、その人の器の大きさがよくわかる
・本は人を見る目を養ってくれる。人間とは何かという究極の関心を抱きながら生きてきたことが影響している。
・学歴が高くてもに伸びない人はプライドが高い。上司と軋轢、雑用をおざなりにした仕事ぶりで信頼を失くし、人望を集められない