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ロッキード事件をモチーフにした作品。
お台場で発見された大量の聖徳太子の1万円札。このお金はロッキード事件に関与するものと思われ、元大和新聞の記者で現在は週刊誌の記者をしている酒井は過去の事件の真相を改めて追い始める。
その酒井と交互に、政治部に異動したばかりなのに、何故か官房長官番に選ばれた酒井の同期で、現在も大和新聞の記者である松岡の様子が描かれる。
政界の関係者は、名前は変えられているものの、安倍政権の現職を思い浮かべてしまう。
こういう隠れ資金ものの話は好きなので、全体的に面白いと思って読んでいたが、展開がスピーディーではなく、なかなか進まないのがいまいち。結果は見えているのに、そこまで長引かせておきながら、ラストのまとめ方が雑なのがすごく残念。
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ロッキード事件をモチーフとしたミステリー小説。
先に読んだ「罪の声」のグリコ・森永事件とは異なり、事件自体は司法の判断もされたロッキード事件ですが、謎が多く残っている点もあり、作者はそこに着目して物語を膨らませた点が面白いです。
自分もタイムリーにニュースなどでロッキード事件は見ていたのですが、大人になって改めて俯瞰してみると、確かに怪しい点が謎のまま残っていると感じます。
ただ、P3Cに関しては、この作品ほど裏があるようには思えませんでしたが、この作品のようなストーリーもありだと思います。
構成も、二人の記者視点から真相に迫っていくなど、ロッキード事件を知らない読者も理解しやすいようになっていると思います。
ただ、ラストの問いかけに対しては、物語としての解を出してほしかったと思います。
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どういうことなのかモヤモヤする終わり方だったけど、面白かったのは確か。ロッキード事件を題材にしていたけど、どこまで真実に迫っていたのかが気になる。
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経済部から政治部に異動となった新聞記者・松岡はひょんなことから官房長官の阪の番記者となる。「トップリーグ」と呼ばれる官房長官に食い込んだごく一部の記者となった松岡だが、元同期の週刊誌記者酒井が掴んだ昭和の一大疑獄事件の真相に巻き込まれていく。
登場する政治家が明らかに現政権の人物を彷彿させる中、「トップリーグ」という名の元での情報操作、情報統制が行われているとしたら恐ろしいなと感じさせられた。
ラストは結末を明確にせず、読者の想像に委ねる形になっているのは少しもやっとしたが、決断を迫られた松岡がどちらの判断をしたのか?人それぞれ捉え方が変わってくると思った。
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経済部から不慣れな政治部へ異動した主人公がいきなり官房長官に直取材を許されるトップリーグ入り,その裏には政治スキャンダルがあった…。主人公の選択は如何に?政治の裏を描いた社会は小説だが,田舎で平凡に,でもそれなりに生活している自分には理解できない世界だ。
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政治部の記者となった松岡から見た政治の世界。政治部記者としてランクがあることや官房長官との関わりなど知らない世界を知ることができて興味深く読んだ。松岡がトップリーグになる過程は少々安易かなとは思うが、その分テンポが良かったのでさほど気にならなかった。が、ラストがこれでは残念だった。演劇を見ている途中で急に幕が降りた感じになってしまった。これでは結局作者が何を言いたかったのかわからないし、ただ政治部にこんな記者がいたというだけで後は何も伝わってこないのではないだろうか。
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トップリーグとは何ぞや?ロッキード事件をモチーフにした事件を中心に物語が進んでいき事件の真相が明らかになるなかで政府首脳と特別な立場になった番記者との魑魅魍魎なやり取りを描いている。題材が大きすぎてページが足りないように思う。政府首脳の攻撃を結果としてしか描いておらず、もっと過程を描いて欲しかった。最後の松岡の決断がすごく気になる!
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経済部から政治部へと異動となった新聞記者の松岡は、瞬く間に「トップリーグ」と呼ばれる官房長官に食い込んだごく一握りの記者となる。一方、元同期で現在は週刊誌記者の酒井は、昭和史に残る一大疑獄事件の真相に迫るも、発表を前にして妨害工作に遭い瀕死の重症を負う。後を松岡に託すが・・・
ロッキード事件をモチーフにしており、登場人物のネーミングは面白い。現在の政権トップや与党幹部など、すぐに思い浮ぶ顔もあり楽しめた。
結局・・・気になるところだが。
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書名からラグビーのトップリーグをテーマにしたものかな?と思っていたが、そうではなくて、政界のドロドロとしたお話。
時の首相や官房長官に気に入られた数人の報道関係者のことを「誰それのトップリーグ」と言うらしい。
内容もさることながら、登場人物のネーミングが現政権トップや現与党幹部をすぐに思い浮かべさせて面白い。
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トップリーグ、政治局の記者が政治家に取り入り、その本心をとらえる。疑獄をスクープするか、育児法案を通すことを選ぶのか。
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ノンフィクションのように楽しめた。
が、最終近くになるとテンポが速すぎた感があり、
ラストもあー、そうなのね。でした。
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政治家に深く食い込んだ政治記者のことを「トップリーグ」と呼び、その政治家と一蓮托生になっていくというのがタイトルの意味。
なんとなく読み進めにくい小説だったが、読み終わってみるとまあまあ楽しめた一冊。
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政治とマスコミの裏事情、きっと半分以上嘘ではないのだろうなと思わせてくれて、恐ろしさを感じました。どんな情報もそのまま受け取るだけではダメなのですが、何が正しいかわかるはずもなく。。本当に狡猾な人間はいくらでもいるんだろうなと、改めて怖くなりました。最後松岡は戦ってくれたと信じたいですが、明確な回答を酒井にしなかった=結局政治家に懐柔されてしまったのではないかと思ってしまいます。
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政治記者の仕事のやり方がこの本のようなやり方であれば、新聞記事は本当に薄っぺらいなぁ、と。
一方で、あのような世界があるということもわかり、興味深く読みました。
終わり方が、、、ちと残念ですが。
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扱われる事件や政治家はじめ登場人物のモデルが(マスコミ関係者を除いて)ほとんど現実に即して容易に想像でき、しかも話の展開がリアルで面白いと思ってサクサク読み進めたのに、終盤風向きがなんだか妙だなと思ったらこの終わり方。読者に問題を突きつけたと取る向きもあるかもしれない。エンターテイメントだからこれで良いのかもしれない。でも自分は作者のスタンスがある程度わかる書き方なり、もう少し違った展開と結末にして欲しかった。昨今の世の中で物が言いにくい、旗色鮮明にしづらい空気がそのまま反映しているようで読み終えて悪い意味での脱力感しかない。
しかもこれ捉えようによっては殺人教唆があったかもしれないんだよね。モデルの政治家が真面目に捉えて訴えてくることはないと思うけど。