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【エドガー賞受賞『ミスター・メルセデス』続編】多額の現金と幻の原稿を拾った貧しい少年。それは出所したばかりの強盗の盗んだものだった。少年を守るため元刑事たちが立ち上がる。
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定年退職した刑事のホッジスが活躍するシリーズ第二弾。
といっても、第一部を読んでいた時はシリーズだとは思っておらず、第二部でホッジスが登場してから、そういえば「ミスター・メルセデス」の続編だということと、ホッジスのシリーズは3部作になると予告されていたことに気づきました。
第一部は導入部で30年前の事件と現在の物語が交互に語られる構成なのですが、現在の少年が見つけたものがなんであるかは早々にわかっているにもかかわらず、それぞれのストーリーの先が気になって読まさせられたのはさすがストーリーテラーのキングです。
で、ホッジスシリーズとは思っていなかったので、二つのストーリーが現在につながった時点でホラーサスペンスになるのかなと思っていたのですが、ホッジスとその仲間たちの登場で、王道的な探偵ものになるのではないかと予感しつつ、下巻に期待したいと思います。
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始まったら終われない、例のごときジェットコースターのよう展開で。
ピート少年がいじましい。どうぞ彼が傷つきませんように・・・
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この物語は、ある作家と小説(ノート)をめぐる二人の男の
数奇なミステリーです。
過去のモリスの話と現在ピートの物語が章ごとに書かれ、やがて現金と一緒にあったノートが、シンクロしてきます。
第1部は、この物語の大枠です。
驚嘆すべきなのは、S・キングが架空の作家を創作し、この物語の核である本とノート(シリーズものです)も作りこんでいることです。それはその本に人生を狂わされ殺人もいとまないモリスと、ノートの今の所有者であるピートの少年期から青年期(成長記録)に影を落としているからです。
これからこの二人がやがて出会うのだろうが、その時一体どうなってしまうのか、読んでいてドキドキするというより、
ひりつく気持ちでいっぱいになりました。
この物語は前作「ミスターメルセデス」の続編である。
しかしこの小説は独立した物語で全く初めて読む人にもお勧めできます。
第2部になって前作主人公のホッジスが登場します。今回は純然たる探偵みたいです。
もう一人古書店主のドルーという狡猾な奴が登場!ピートとやり取りをします。どうしても読者(自分)はピートに肩入れしてしまいます。上巻はここまでで。これからモリスがどう絡んでくるのか、そしてホッジスがどう関わってくるのか、下巻を読むのが楽しみです。
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作家が殺され未発表原稿が盗まれる。犯人が隠した原稿を偶然見つけた少年と犯人が今後どうなるのか下巻に続く。キングだから悪い結果になるに違いないって思い込みは裏切られるかどうか?
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ビル・ホッジズシリーズ二作目。でも実は上巻、なかなかホッジズが登場しないのですが(笑)。もちろんそれでも面白さは保証付きでした。
作家を殺して大量の現金と作品ノートを奪った強盗犯。金よりもむしろ作品が目的だったその犯人は、しかし別件で逮捕され終身刑に。そしてお宝は長年埋もれたまま。
そしてその三十五年後にお宝を偶然発見した少年は、困窮する家族のためにその現金を使うことに。まあこれは責められることじゃないと思うのですが。ノートの価値もわかってしまったせいで、それを何とか有効活用したいと悩む少年。そこにつけ込む悪徳古書店。このあたりで不穏な空気は充分に漂ってくるのだけれど……ここでなんと、強盗殺人犯が仮釈放。物語の展開的にはそうでなくっちゃ、と思うのだけれど。いったいどうなるの。はらはらどきどきが止まりません。
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「ミスターメルセデス」の続編。
元刑事のビル・ホッジズ三部作の第二作。
「メルセデス」がベースにあるだけに
こちらもめっぽう面白い!
老境に入ったキング氏は
「作家である僕が死んだ後に残るもの」
についてかなり色々考えているようだ。
今読んでいる「リーシーの物語」も
そんなおはなし。
三部作の完結編「End of Watch」が楽しみ。
映像化もされると思うけど
Netflixあたりになるのかな。。。
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おもしろい!発売から3ヶ月くらいなのに、待ち無しで図書館から借りられたのが不思議!早く下巻読もーっと。
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2018.1 このシリーズはやはり肌に合わない。面白さがわからない。とってつけたようなストーリーでした。3作目は読まない。
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何気ないのに読ませるな〜。
三人はメインじゃないけど、
今作の主人公二人の描写もそれなりに楽しんだ。
とりあえずシリーズだから最後がアンハッピーな
事はないだろうというのが安心。
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ミスターメルセデスの続編。いつものようにすぐに話に引き込まれる。前編では、まだまだこれからというところ。後編が楽しみ。
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退職刑事ビル・ホッジスが大量殺人鬼「メルセデス・キラー」と渡り合った前作「ミスター・メルセデス」の事件から4年。「ファインダーズ・キーパーズ」探偵事務所を構えるホッジスの前に・・・と簡単には話は始まらないところがこの第2部のひねったところ。1974年の有名作家の強盗・殺人事件からスタートするこの物語は、徐々にメルセデス・キラーの犠牲になって人生を狂わされた親子をからめとり徐々に2014年のホッジスにつながっていきます。
引退した有名作家というと、内輪ウケだけの話のなるのかとの心配をよそに、寝苦しい夏の夜のなか、切なさ全開でどんどん読ませます。ほんとに最近のキングは「また」面白くなった。すごいことだ!
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ミスター・メルセデスの続編上巻です。
あの事件によって狂わされた家庭が、数奇な巡り合わせに翻弄されます。
過去に起きた小説家殺害事件が濃厚に絡み、先行きが見えない面白さがあります。
ホッジズは探偵事務所を立ち上げて新たな人生を歩んでいますが、そのお話は本書後半のお楽しみです。
下巻にも期待します。
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第一弾は昨年発売した「ミスター・メルセデス」
不景気に沈み込むアメリカ。その足下まで腐食した部分、その崩れかかった部分さえをも得ようと糧を求めた労働者の列に無慈悲にもメルセデスベンツはアクセル全開で突入した。この大量殺傷事件を引き起こしたにもかかわらず、捜査線上には一切現れなかった冷酷無比な犯人が次に狙ったのは人間のコントロール。退職して自暴自棄になったかつての熱血刑事ビル・ホッジス。彼をコントロールし、嘲笑し、嘲り、自ら死を選ばせようとする・・・・・
上下巻の大作「ミスター・メルセデス」は元刑事と黒人少年に心の病を背負ったアラフォー女子のチグハグ3人組が殺人鬼に挑むノンストップスリラー。
今作はその事件から30年以上遡った1978年から始まる。
片田舎で隠遁生活を営むかつてのベストセラー作家。
彼の平和な眠りを強盗が襲う。
彼らが盗み出したのは貯めこまれていると噂される現金、
そして隠遁後に書かれていたであろう夥しい数のモレスキンに綴られた文章
犯人が熱狂的な「作品」の信者だった事で事件は単純な強盗事件から
長い長い迷走の旅を始める・・・・
そして舞台は2010年
メルセデスベンツが無慈悲に殺戮を行ったあの街から作品は動き始める。
これもまた「出会いと別れの物語」
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キング初のミステリー『ミスター・メルセデス』を読まずにこっちを先に読んでしまったのは、別に失敗だったとは思わない。『ミスター・メルセデス』はいずれ読む。かなりのネタバレを含んでしまっているが、読んだことは後悔していない。結末を知っていても、面白いものは面白いんだから。
しかしながら、上巻は読むのがかなり辛かった。『ミザリー』と『刑務所のリタ・ヘイワース』を想起させる強盗殺人犯(主人公の一人といっていい)と、「メルセデス・キラー」の事件で崩壊の危機に陥った家族を何とか助けようと孤軍奮闘する少年。交わるはずのない二人の運命が、一人の作家の残したノートによって捩りあわされていく。作家を殺しノートと金を奪った凶悪犯はクソ野郎に違いないが、架空の存在である小説の主人公に狂うほど(実際には狂っているのだろうが)のめりこんでいく姿には、ある種の共感すら覚える。
そして、我らが主人公退職刑事ホッジスの登場は上巻も終盤近くなってからだ。彼が登場するまでは、本当に読み進めるペースがいつになく遅かった。
彼と、彼の仲間は少年を救うことができるのか?
下巻へ急ごう。