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紙の本
レビュー
2018/12/13 13:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:yu - この投稿者のレビュー一覧を見る
とんでもない漫画を読んでしまった。
広大な空間に一人取り残される、そんな幻覚に囚われた。ふと気が付き、部屋の中を見渡すと、そこにあるすべての物が小さく見えた。目の前にあるたった一冊の本が、他の何よりも巨大で、深く感じてしまった。ただただ頭が考えることを放棄している。ちっぽけな私が考えることなど無意味であると。私にはもう、ただそれを眺めるしかできなかったのである。
何とも恐ろしい世界であった。
紙の本
鮨屋で展開する巨大数マンガ(って何?)
2020/04/06 11:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:y0a - この投稿者のレビュー一覧を見る
数学の一分野で、巨大数という考え方があるらしい。宇宙全体の素粒子の数よりはるかに大きい数を扱うという、ほとんどフィジカルな実態の皆無な、ある意味で概念の遊びにも思えるし、それが数学の自由自在さとも云えるし、単に抽象的とも云えて、なるほど仏教の曼荼羅などともイメージ的につながるわなぁ。
ただ、基本的に整数を素材にしているので、数学の素人にもある程度扱えるらしくもあり、ネットなどで世界的に盛り上がっているのだそうだ。(詳しくないのでこのあたり怪しい)
ということを扱ったマンガなのだが、オタク的感性という一点で、マンガと数学がつながっているようにも見える。面白い人には面白く、つまらん人にはつまらんだろう。
なぜ舞台が鮨屋なのかは、たぶん「フィッシュ数」という言葉がヒントなのだろう。「フィッシュ数」を発明したふぃっしゅっしゅさん、この人、日本人みたいだし。怪しさに惹かれて買い求めたが、う~ん、コレ、やっぱ間違いなく怪しい。そこが面白かった。
ただし万人向けではない。
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