紙の本
5点としたいところだが、前半が少々もたついて物足りなかったため4点とした。
2018/06/21 09:27
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
5点としたいところだが、前半が少々もたついて物足りなかったため4点とした。もたついたと言っても、これまでの経緯から考えて、幸と智蔵が夫婦となって五鈴屋を切り盛りしていくことになるのは、私にとっては予定調和みたいなものなので、早く予定通りの結末に辿り着いてよねというもどかしさであり、もたつきである。よって基本的には減点対象とすべきではないとは思うのだが、やはりずるずると引っ張られた感は否めない。その分、智蔵が店主となり幸を娶り、幸に実質上の店主を委ねる結論に達した7章以降は快調。戦国武将=幸の本領発揮で事業は順調で、同業大手の桔梗屋を買収して店舗規模も拡大。いよいよ、江戸進出を視野に攻めの事業の展開が予想される次巻以降が楽しみ。幸(人形遣い)と智蔵(操り人形)とが織りなすこれからのお話が楽しみです。
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紆余曲折の末
2017/11/19 17:44
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投稿者:イシカミハサミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
3兄弟と添うというなかなかの展開からの4巻。
商売面ではいよいよ軌道に乗って、
拡大路線へと乗り出す。
人物面では、
1巻からするとかなりときが経って、
それを実感することになる。
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幸に幸あれ
2017/10/27 14:26
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投稿者:maki - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっと・・・ ほんとにやっと!!
収まる所におさまったんじゃない??
五十鈴屋と幸に明るい光が見えてきたところで、
でもやっぱりやっかいごとをしょいこむのね(笑)
でも、それでこそ!
何はともあれ、読んでて幸せな四でした^^
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もはや目が離せない。
いわば職人としての
ものつくりの矜持を持っていた澪とは違い、
幸はまさしく商人。
その天性は、自らがよしとするところに向かい
おのずと解き放たれてきた。
さらさらと流れていた小川は
いまや周囲をも巻き込む奔流となり
さらにその力を増すばかり。
掛け値無しに面白い!
大坂が舞台であり、史実も下敷きにあることが
大阪に生まれた者の親しみと誇りにつながり
これから起こるはずの
天地鳴動(を起こしかねない幸の活躍)を
期待してしまう。
本当に面白い!
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第4弾。
四代目には新婚早々に死に別れ、五代目は出奔と、荒波ばかりだった幸の生活もやっと落ち着き、いよいよ本領発揮とばかりの活躍に安心していたら、ラストの展開にやられた。
次が待ち遠しい。
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4巻も面白かったです。始まりから怒涛の展開でした。去る人もいれば、戻ってくる人もいて、幸は今度こそ幸せになれそうです。やっぱり智ぼんさんはいい人だ。しっかり真摯に人と付き合い、生きていくって大切ですね。五鈴屋さんの、傘もかわいいと思いましたが風呂敷もかわいいな。なんだかとんとん拍子に上手く進んでいて、ちょっとドキドキします。最後の展開に、また続きがとても待ち遠しいです。
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良かった、良かったんだけどさすがに智蔵さんの妻ってはどうよ?
惣治さん良かったのになぁ。
相変わらず面白く商売に真摯で熱心な幸を尊敬するのだけど、なんかちょっとだけ違う気がしてきた。
「器量良しなご寮さん」なのが読み手に少し反感というか、「みをつくし」シリーズのように、心から応援がしにくくなるというか、共感が覚えなくなるといか、私の心が狭いせいだろうか。
幸がたんたんとしていて、うーんという気がする。とはいえ次も楽しみに買っちゃうんだけど。
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購入。
いや、今回はマジでビックリしたよ!ついに三男と再婚だし(これは嬉しい(笑))、商売は上手くいくし。波乱万丈とはまさにこれだね。ラストの買い取り話もマジで!どうなることか。本当に次巻が気になるよ。早く続き出してください。
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五鈴屋を守り立てようと奮闘する幸のシリーズ4作目。やっと通じあえると信じた夫が失踪。またも窮地に立たされた五鈴屋。幸はどうするのか、そして年老いた富久は、五鈴屋の行く先は。思いつきを形にすることで、女では主になれない大阪の商売に、挑んでいく。あの人はラスボスなのかそれとも白馬の王子になってくるのか。
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また色々と変化が。でも前三巻と比べれば、ポジティブな出来事が多かった。
最初に感じた智蔵との縁組で、今度こそ夫婦はうまくいくのかなあ。兄弟3人に嫁ぐことへの違和感は、この際考えないことにしようか・・・。
精神的な支柱を失いはするものの、鉄助は育ち、治兵衛も大事なところで大事な気づきをくれる。利と情のバランス。売る相手、作る相手、そして身内のことも考えにいれた商い。流行のものと、安定して売れるものについて・・・など、四方を見渡してじっくり考える幸。
購買客のことだけを見たような商売が広まる現代からすると、そういった考えは古臭くも思える。
でも、理想だ。追いかけるべき理想。
仏像にならないおたけどん、には吹き出してしまった。そういう伏線だったのか(笑)
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急展開に驚き、一気読み。文句なしで面白かった。しかし何てところで終わってしまうのか・・・早くも続きが読みたくてウズウズしてしまう。罪作りな作品です(笑)
あらすじ(背表紙より)
江戸時代中期、長く続いた不況を脱し、景気にも明るい兆しが見え始めた。大坂天満の呉服商、五鈴屋でも、五代目店主の惣次とその女房幸が、力を合わせて順調に商いを広げていた。だが、徐々に幸の商才を疎むようになった惣次は、ある事件をきっかけに著しく誇りを傷つけられ、店主の地位を放り出して姿を消す。二度と戻らない、という惣次の決意を知ったお家さんの富久は、意外な決断を下す。果たしてその決断は五鈴屋を、そして幸を、どのような運命へと誘うのか。大人気シリーズ第四弾!
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最後はそうなるんだろうとは思っていたけど、智ぼんさんと仲良く商いができて、なんだか安心して読めた。
お家さんが亡くなったのは悲しいし、頼りない気がする。でも、元番頭の治兵衛さんがだんだん元気になってこられたり、元嫁の菊栄さんと仲良く商売の話ができている。
大店の店主の中にも幸の才を理解してくれる人がいたり、波村の養蚕農家や織子さんにも理解者が増えてきて、何か持ってる人は周りを自然に動かしていくんだと感じた。
商売がだんだん広がっていくことに少々不安もあるし、隠居した惣ぼんさんがこのままではないだろう…とも思うし、智ぼんさんはこれから先ずっと大丈夫か?など先にまだまだ見えない楽しみがあって、続編を心待ちにするところ。
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旅行中に読んだこともあり
レビューを後回しにしたんですが……
ネット上では、予測をしていた方々がおられたようで
私は、どうなのかな? その通りになるのかな? と思っていたんですけれども……
やはりそう来たんですね、次男惣次との離縁、三男智蔵との結婚。
さすがに三人目ともなると(最初の跡取りから次の跡取りというのはあった)
世間の目も冷たく。
でもやり遂げようとしたわけですねえ。
みをつくしと比較なさる方の気持ちも分かるし、
違いを出さなきゃならないのも分かるかな。
澪と幸、違うタイプの優等生というか。
次はどうなるのか。
追記 本作でも、幸とお竹どんのやりとりを嬉しく読んでいました。
お竹どんも五十鈴屋に欠かせない人ですよね。
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このシリーズは今までの高田郁作品と違う、登場人物がそれぞれ人間臭いのが良い。
皆が良い人、ではないところが面白い。
そして艶っぽいことも少し出てくる。
高田郁さんの挑戦と幸の成長が楽しみです。
楽しみなんですが、今回も気になるところで終わってくれて、最低半年待つのが辛いです(泣)
こんなに早くに智ぼんと結婚するとは思ってなかったけれど、ようよう考えたら幸が商いの道を進むには、確かにそうするのが一番なのかもしれませんね。
最近、人形浄瑠璃(文楽)を聴き始めたひよっこなので分かる演目と分からない演目があり、それもちょっと楽しかったです。この秋冬2017-2018の文楽地方公演に曽根崎心中があるらしいので、行けそうなところに行こうかな。
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みおつくし料理帖は、ご寮さん、種市さん、おりょうさん、源斉先生、小松原さま、美緒さんといった魅力的な人たちのなかで澪ちゃんが少しずつ成長していくのが好印象でした!
一方、あきない世傳金と銀の幸さんは結構淡々としていて、旦那さんが変わるたびに「前の旦那さん、これまでありがとうさんでした」と手を合わせ、さぁ次!と案外さっさと気持ちを切り替えていくので、えっ!?早!!と思わず口に出して突っ込んでしまいました。今度こそ智ぼんさんとうまくいってほしいな。。。
しかし今回も物語終盤の展開はスピード感抜群で、早くも半年後の新刊発売が待ち遠しいです。