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みんなのレビュー3件

みんなの評価3.7

評価内訳

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3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本

すごい本だと思うのですが。

2018/11/03 10:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

図書館新着本で見つけ、気になって手に取りました。
物語の創りかたの本です。
参考でAmazonを見にいったらまさかの酷評でした。

ひとつは、前半は参考になったものの、後半の内容を
いちいちやっていたら一年はかかるし、
そもそも例が全然面白くないというものです。
もうひとつは、脳科学との関係がデータで示されておらず、
期待した内容と違ううえ、翻訳のひどさと文章の分かりにくさで
全くダメというものです。

わたしは素晴らしい内容だと思いましたし、一部の語句は
理解に注意を要するものの、充分伝わりました。
ちょっと恥ずかしかったのですが、酷評しかないのは
もったいないですし、後々何かの役に立つかもしれないので
書評にすることにしました。

この本は、手取り足取り、微に入り細に入り、小説の書き方を
細かく書いています。
山ほどの神話という章で、最初に素人考えの過ちを指摘します。
それを読めば、なぜこれほどにも練習メニューが
あるのかが分かります。

よくできた登場人物、劇的な場面、見事なメタファー。
そこに物語を生き生きさせる細部描写を散りばめれば、
あとは自分の創造性を解き放つだけで物語の誕生だ……
とはならないようです。

物語が勝手に動くことの意味をレッスンで示し、プロットの役割、
作者の伝えたいことの役割がどう組み合わさっていくのか、
ひとつひとつ解きほぐします。説得力があるのですよ。

大半の人は歩き方が自然と分かるけれど、物語の書き方が
自然と分かる人はごく一部ですよということは、素直に納得です。
小説を書くことを、自転車に乗ることに例えた説明を読んだ
ことがありますが、ようするに自転車の乗り方の解説本みたいな
ものなのです。
一から十まで完コピする必要はなく、たくさんの練習方法で
きっかけを掴めればというのが本書の使い方なのでしょう。

以下に、キーセンテンスを抜き書きします。
本文を適当にまとめました。なにか響きましたらご一読を。

>ーーまとめーー<
どんなに素晴らしいアイデアがあっても、
どんなに見事な文章でアクションが満載でも、
「物語」がなければ読者の心をかき立てる力が生まれない。
作家が犯す最も大きな過ちは、「物語」とは何かを
理解しないということだ。

人の脳には物語が組み込まれていて、自分の聞いた、見た、読んだ
物語のなかにある何かを追い求め、反応するようにできている。
つまり物語から特定の意味や情報を引きだすことにたけている。

物語に電力を送る導線は、主人公の内面的な闘いである。
電車の電力供給用の第三のレール、つまり第三軌条に
触れることで小説は意味や感情的インパクトを持つようになる。

物語とは、外面的な闘いではなく、内面的な闘いを描くものだ。
>ーーーーー<

「物語」とは主人公の心の動機、「第三軌条」とは小説の
推進力と読み替えることで理解できました。
そしてこの二つの用語こそが、最重要単語なのです。

基本となる考え方を掴むため、形を変えて繰り返し
レッスンしていくので、400ページもあります。
小説を書けるようになるかはよく分かりませんが、
これだけ徹底的に書いてもらえると少なくとも小説の構造が
少し見えた気になりました。

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2017/09/24 12:04

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2019/12/01 21:35

投稿元:ブクログ

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