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教場シリーズの風間が教官になる前、刑事指導官をしていた頃を描く連作短編集。
ある県警では刑事になった後、3か月経つと署長に呼び出され、「風間教場」に送り込まれる風習が出来ていた。「風間教場」に送り込まれる刑事は、風間に認められると、その後出世すると言われているが…
全てハウダニットで描かれていて、相変わらず、作者の短編ミステリーの巧さに感心する。
風間が片目を失ってしまった理由も描かれ、シリーズファンには堪らない作品。
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風間さんが右目を失った状況は想像しただけでも身がすくむ。よくそんな状況下でも指導を続けられるなぁ…。覚悟ができているとはいうものの、生半可な覚悟ではないことがヒシヒシと伝わってきた。
ブロンズの墓石における母親の心理が全然理解できなかった。目の前のにくい教師を殺して、自らが殺人者になることが子のためになるだろうか。担任が変わる1年とこれからの人生、殺人者の子どもというレッテルを貼られた人生を歩むことを比較衡量した時、どうしてもつり合いがとれない。
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風間の警察学校の先生になる前のお話。一つ一つの話が、よく考えられていていましたが、以前のぞわぞわ感がなかったかな。全二作は警察学校の中の生徒たちが落とし落とされで怖いイメージもありましたが、今回は「交番勤務をやり直せ」があるものの、緊張感が少なく感じました(あまり特徴がなくなった感)。ふーん、そうだったのっていうのはありましたが。
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警察学校の風間教官になる前、彼が現役の刑事で若手に現場でOJTをさせる風間道場を開いていたときのお話。
短編集なのでやむをえないが、事件が皆、何と言ったら良いか、まぁ強引だ。
被害者がたまたま名前をタクシーで・・・
被害者がたまたま一時的に蘇生し痕跡が・・・
被害者がたまたま県境に住んでいて・・・
犯行現場付近がたまたま土砂崩れで・・・
指輪の人ももっと頑張れたはず・・・
もちろんつまらなくは無いが、この県警はこんな事件ばかりなのかと苦笑した。
青酸って、よくアーモンドの匂いと書かれているが、桃の匂いでもあるのか?確かに木としては同じような種類だが、素人がアーモンドの匂いと書かれているものに、そこから桃の香りをイメージできない。
調べたら収穫前のアーモンドの香りらしい。そんなもの嗅いだ事無いでしょ普通。
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警察学校を舞台とした『教場』シリーズ第3弾は、風間が警察学校の教官になる前を描いているわけなんだけども・・・
風間教官、ターミネーターかも?www
選ばれし新米刑事を風間の下に送り込む「風間道場」なるシステム・・・コワイわー!w ちびりそうwww
そして、風間教官の義眼の秘密が明らかに!
いやー、この人がいたら迷宮入りの事件とかなくなっちゃうでしょ!ww 人間離れしすぎだわさwwwww
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鬼教官が現場に!うわぁ。これは面白くない訳がない!
1対多数の警察学校とは違い、「風間道場」という現場指導での1対1の指導はまさに生きるか死ぬかの闘い。負けたら交番勤務に戻されてしまうんだから新人も必死になろう。
しかし、指導する風間の目は新人に対してとことん厳しくもあり優しくもあり。なにより、一人前の刑事に育てるために自分のもつ術を盗め!という気合がカッコイイ。
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鬼教官が鬼教官である所以というか根拠というかが明らかに。これは面白い。こっちもシリーズ化してもらいたい。
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遂に風間教官の義眼の秘密が明らかに!!
短編の短い中で魅了するミステリーっぷりは今作も変わらずで、どの話もワクワクしながらあっという間に読み終わった。
徹底した鬼刑事ぶりの風間。
絶対風間刑事みたいな人が沢山いたら難事件もすぐ解決するだろうに…
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風間教官の刑事時代を描く教場シリーズ第3弾。
第一話 仮面の軌跡
第二話 三枚の画廊の絵
第三話 ブロンズの墓穴
第四話 第四の終章
第五話 指輪のレクイエム
第六話 毒のある骸
の六編が収録された連作短編集であり、シリーズの原点にもなっています。
風間が刑事課に配属されて3ヶ月経った新人をマンツーマンで鍛えるというのは、教官になる原点とも言えるし、毎回担当する若手刑事が変わってその性格が異なるので飽きないようになっていました。
しかも、自分の好きな倒叙ミステリーで、各話のタイトルにコロンボの初期作品のタイトルがもじられているのはうれしかったです。
ですが、短編すぎて犯人のミスがこじつけっぽいものもあり、大満足とは言えませんでしたが、第5話と第6話は大変良かったです。
この前の風間道場を始める話とか、この後の前線を退いて教官になる話とかは、また別の機会かな。
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警察学校を舞台とした長岡弘樹さんの『教場』シリーズ。第3作は…『教場0』? 実は、風間が警察学校の教官になる前を描いている。
T県警では、各署の新米刑事を、エース中のエースである風間の下につける「風間道場」なるシステムが存在していた。各話の視点人物は、それぞれ異なる新米刑事である。風間の目線に怯えを隠さない、若手ホープたち。スマホなど現代のツールが出てくることから、風間はつい最近まで刑事だったと察せられる。
第一話からすごい。ダイイング・メッセージとはちょっと違うが、これぞIT時代ならではの告発法ではないか。第二話。芸術と現実の狭間。冷徹な印象の風間にしては、意外な心遣いではないか。人間は理だけで動かない。
第三話。現実に、学校側と保護者の対立はよく聞くが、あまりに安直すぎる。まさか、最後の気力でそんな痕跡を…。第四話。主役級女優と、同居している男。演じ切ることはできなかった。「素」のときに、油断が生じてしまった。
第五話は身につまされる。将来、同じような局面に陥ったとき、自分ならどう振舞うか。あるいは、自分が迷惑をかけるかもしれない。取り返しがつかない罪。
いずれも、風間の眼力や着眼点に唸らされるものの、動かぬ証拠とまでは言いにくいだろう。容疑者を心理的に揺さぶり、落とすことが、風間の刑事としての真骨頂なのかもしれない。取調べ室で恫喝するような無粋は、風間らしくない。
そして第六話。司法に携わる男の、身勝手な動機と、被害者の執念。もちろん、内容は注目だが、結末に愕然とするだろう。『教場』シリーズを読んでいる読者なら、風間の事情は知っているはず。なるほど、そういうことだったのか…。
刑事としても、警察学校の教官としても、風間のスタンスは変わらない。彼は、自らの経験から、門下生たちに、警察官の卵たちに、覚悟を問うているのだ。風間の冷徹さは、覚悟のない者を篩い落とす、優しさでもあるのだ。
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教場の、いつものパターンなので流れで読んでいたら、
「指輪のレクイエム」のラストで、グッと来て涙・・
女の人の愛情の深さとか広さ・・・
男には敵わんなぁと思う。
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1,2は警察学校という特殊環境下の事件で凄く面白かったが、今回は普通のミステリに成り下がってしまった感が否めませんでした。
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1作目、2作目と比べて引き込まれ方が薄くて読むのに時間がかかってしまった。
最後の風間の右目の理由がわかるところが感情の最高潮になった。
厳しい世界に身を置きたくなる
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2017/11/2
教官になる前の、刑事•風間。
警察学校のエピソードの方が人間の嫌らしさがより出てたと思う。
ラストはここかー!!とゾワっとした。
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【収録作品】第一話 仮面の軌跡/第二話 三枚の画廊の絵/第三話 ブロンズの墓穴/第四話 第四の終章/第五話 指輪のレクイエム/第六話 毒のある骸
倒叙+教育。