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川村元気さんとの対談だったかで佐藤さんはあるものを人にわかりやすく教える、伝えることに喜びを感じてるようだった。(あくまで私の捉え方だけれども)
それから佐藤さんの著書からEテレからの活動をみてると面白くわかりやすくなるほどがいっぱい詰まってるものを作り続けてるなぁと思う。この本もそういった作品のひとつ。
エッセイに近い文章で特に思うのはこの方の優しい語口。
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写真やイラストなどによる作品+短い解説という体験パート、そして最後に関連する随筆6本。頭から一気に読まなくても、気の向くところ気になるところから楽しめそうな、読むピタゴラスイッチ。わかるカタルシスが大きいもの小さいもの、わからないままのもの、人によって違うだろうけれど、時間をおいて読み返すとまた違う分かり方が待っていたりもするのだと思う。随筆には「新しい分かり方」体験の解説として読む以上の叙情と不思議な余韻が感じられた。「モダリティの話」と「象嵌」が印象深かった。
「読むピタゴラ」という見立ても大げさじゃないようで、今日買ってきてわたしが読み終わらないうちから子らが先を争って読んでおもしろがっている。さすがピタゴラ育ち。
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2017.11月。
普段は眠っている頭の中の部分がカチッとスイッチが入った感じ。新しい分かり方。頭が柔らかくなる。視界が開ける。この人はなんて人なんだ。おもろ。きっと日常にもたくさんある。固い頭で気づかないだけ。
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0655、ピタゴラスイッチと、かたい頭を柔らかくしてくれる大好きな番組。それに携わる佐藤雅彦さんの新刊。
以前からファンなんだけど、本当に頭のいい方なんだと実感。難しいことを分かりやすく説明できるのって、すごい。
久しぶりに頭をつかった気がする。心地よい。
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ピタゴラスイッチもだが、著者の作品にはいつも「自分がいかに常識にとらわれていたか」と、はっとさせられる。
本という媒体の特性を上手く使った構成や、シンプルながら独特の世界観を表現する写真、著者の実体験も交えた興味深い文章。
どれも素晴らしい、です。
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佐藤雅彦の新書。新しいわかり方。人間がものごとをどう理解するのかを体験させてくれる、驚きを与えてくれる一冊。もっと早くに、もっと多くの人に伝えたい一冊だ。わかるって、おもしろい。勉強の本質だと思う。
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ちょっと込み入ったアハ体験、
というか、ザワ体験。
このザワッとする感じは、なんなのだろう。
身体の違う知性、たとえば人工知能は、こんなふうにはわからないのだろうか。もちろん彼らは彼らで、我々にははかりしれない、新しい分かり方をするのだろうけれども。
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まるで美術館とか博物館に行ったかのよう。
写真、絵、図、文字を見て、今まで気づきもしなかった(あるいは再認識させてくれた)様々なわかり方に触れて、少し視野が広がったような気がする。
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認知について。
情報の出し方、順序、受け手のバックグランドによって、その事象の認識が全く違うものとなる。
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ひとつひとつの問題を眺めていくうちに、頭が柔らかくなるような快感が生まれる。
「ピタゴラスイッチ」が好きな人は必読!
佐藤雅彦さんの発想力の柔軟さには、本当に感心させられる。
カチッと新しい脳のスイッチが入る感覚、ぜひ色んな人に体験してほしい。
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題名どおり、まさに「新しい分かり方」。
規定通りの見方を変える、新しい視点をくれる。
象嵌は今後のキーワードにしたい。
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新聞の書評から興味を持ち、書店では広告・デザインのコーナーで見つけた本。最初から2/3ぐらいまでは、次々と現れる情報に感応しながら立ち上がる表象の流れに漂いつつ、内容に戸惑い、変わった本だと思ったが、後半の1/3で随筆形式で語られる段になり、視点の面白さにはまった。着想から完成まで10年を要したとあるが、作者の思いが伝わる、よく練られた作品に仕上がっていると感じた。
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あとがきのあと「新しい分かり方」 佐藤雅彦氏 認知の仕組み考えさせる
2017/10/28付日本経済新聞 朝刊
「人間なら誰でも楽しめるものを作りたいと思ってきた。この本もそういう本」。本書には60個超の「作品」と解説ふうの随筆が収められている。シンプルな写真や挿絵、図で構成された作品を鑑賞することで、私たちが現実をどのように認知しているかを考えさせる仕掛けになっている。
たとえば「指の下」という作品。枠の中に散らばって印刷された1から5までの数字を順に読んでみる。次に1、2、3、5のみが印刷された枠内の空いた場所に人さし指を置いて数字を読むと、指の下に4があるような気がする。
「4がないのは自分が指で隠しているからだと考えてしまう。私たちは抗(あらが)い難くそう認知するんです。この実験で『たしかにそうだ』と実感してほしい。それは自分を知るということ」。本書を読んだ後は、周りの世界の見え方が少し変わるだろう。
大ヒットした童謡「だんご3兄弟」、幼児向け番組「ピタゴラスイッチ」などの話題作を手がけてきたクリエイティブディレクターは「『分かる』とはどういうことか考えるのは生涯のテーマ」と話す。
「何かが分かると、それまでとは違う自分になる。前の自分を包含しつつ、自分が拡大します。人は『分かった!』と実感するとうれしくなりますが、それは『生きててよかった』といううれしさです。分かることは、よりよく生きること。そして私の生きがいは、そんな誰かの『分かった!』という瞬間を生み出すことなんです」
メディアが多様化し、「新しい『分かる』体験が広がっている」と指摘する。だが今回は本という伝統的な形式。「『指の下』は4が存在しないことを自分で確信できないと意味がない。タブレットだと『見えないところで機械が何かやってるんじゃないか』と思う。電子媒体と比べれば、本は何もできない。でも、その『何もできなさ』ゆえに人間を裏切らないという点が優れているんです」(中央公論新社・1900円)
(さとう・まさひこ)54年静岡県生まれ。東大教育卒。電通のCMプランナーを経て、現在は東京芸大教授。著書に『考えの整頓』『プチ哲学』など。
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写真やイラストを使い、実際に自分の手を動かすこともあり、人の「分かり方」の不思議、理由を説明、なるほど、と思うことも多い。
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東京芸大の映像科教授、「ピタゴラスイッチ」の企画者。
【面白かった点】
ティッシュの箱内部の斜線→箱を3つ重ねて測る
はかりの皿がいつも水平なのは、内部が平行四辺形「平行定規」
他人の視点や他人の考えがわかることは、それだけで嬉しい
「はっきりとした中途半端な分かり方」:どちらを選んだのかわからないが、どちらかを選んだことははっきりしている
偶奇性=数字が奇数なら、裏にあるのは偶数
なるほど!と思うのもあるが、全般、写真が多いアート本。
暇つぶしに読める。
幼児教育向けなのかな。あまりピンとこなかったが、頭の柔らかさがないのだろう。
こういう発想法の現代アートがあったように思うので、さほど珍しいとは感じられなかった。