紙の本
水面下の暗躍
2018/09/30 17:29
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:J・P・フリーマン - この投稿者のレビュー一覧を見る
警察サイドのカーソンと、殺人者グレゴリーの視点を交互に見せていくタイプの構成となっています。最初のほうにグレゴリーがうんこ漏らすシーンがあって、こんな哀れなシリアルキラー見たことないわ、と思っていたら最後に驚きの真相が。二度読み必見と書いてあるだけあって、伏線にはまったく気づきませんでした。見事。
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【ディーヴァーの後継者が放つ人気シリーズ最新作】連続殺人の被害者の共通点は何か。ルーマニアで心理実験の実験台になった犯人の心の闇に大胆な罠を仕込んだシリーズ屈指の驚愕作。
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シリーズ最新作。
相変わらずの完成度の高さで面白かった。巻末の解説を見ると、けっこう未邦訳のものが残っているので、もう少し早いペースで出るといいなぁ……。
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今回はいつもと様変わりして、複数の一人称が用いられる。
主人公のカーソンと犯人であるグレゴリー、この二人の視点から事件が描かれて行く。
サイコ殺人ながら犯人は分かっているので、いかにして捜査陣が犯人に迫るのか、そして何故犯行を行うのか動機探しが話しの主眼となる。
とはいえ、ジャック・カーリィの作品だからここにトリックがあって、最後には話の構図が一変するように出来ていて、いたるところに伏線が張られている。
このシリーズはいずれ2度読みを楽しめるな。
完結ながら示唆に富む文章は相変わらず見事の一言で、このページ数ながら読みごたえがあるし、陰影に富む人物描写も魅力的で幾多のキャラが浮き彫りにされ物語に花を添える。
この文章だけでもすごいレベルなのに、サスペンスとしても一級品として成り立っているのがスゴイ。
お馴染みのメンバーが揃って、さらには新キャラも登場して、ラストには話の新たな展開も示唆されているので次回作も楽しみ。
しかし唯一残念なのは、巻末の作者のディスコグラフィを見ると、シリーズの翻訳が飛んでいる!
未訳も多いし…。是非全部翻訳してい欲しい!
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期待を裏切らない面白さ。今作は主人公が成長したなと思う反面まだまだいい意味で若い(熱い)。早く次作を読みたい。まだまだ翻訳されてない作品があるんですよねー。
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カーソン・ライダー・シリーズ、7冊目である。
毎回とにかく面白いのだが、これを読んで驚いた。
よりいっそう、面白い!
冒頭、さる人物の様子が描写される。
さらっと理解しがたいので、一、二度読み返す。やっと把握する。
奇妙な光景だ。思わず笑ってしまう滑稽さと、うす気味悪さがある。
そして、章を改めて、我らがカーソン君の出番である。
こちらも奇妙なことをしている。わけがわからない。
このふたつの場面が、まさに物語のはじまりで、そして全てなのだ。
読み進めれば、たびたび思わぬところで、これらの場面のなにかが大きく関わってくる。
まあとにかく、本屋でこの本を手にとって、冒頭第一章を読んでみよう。
奇妙さ、滑稽さ、気味悪さを覚えたら・・・つまりはそれに魅了されたら、まっすぐにレジへと行こう。
ただし、ここは大事な注意点。これはシリーズ7冊目なのだ。
前の話を読んでいなくても面白い。それは間違いないのだが、
話の中にさらりと、これまでの本のあれこれが、明かされてしまっている!
もしも、これまでの話も楽しみたいのなら、1冊目の『百番目の男』からどうぞ。
飄々と茶化し、さらりと皮肉るカーソン節は、どの本でも明るく面白く飽きさせない。
そして彼の恋愛遍歴にやきもきしたりすることもできる。
私はといえば、もうこれは寅さんシリーズのマドンナだなと思うようになった。そういう楽しみでいこう。
そんな軽さに加えて、このシリーズは、私に実に啓蒙的な働きをしてくれた。
「人を見るには、その人の目を見よ」
シリーズ中で私はこれを知った。
人の目を見よとはよく言われることだが、「目だけを見る」ことで、その人の見せかけではない姿が本当に見えてくる。
その簡単な方法が、シリーズ中に書かれてあり、またこの『キリングゲーム』の冒頭にも描かれている。
これは、すべての人間が会得すべき方法だと私は思う。
自分の身を守るためにも。
アメリカでの出版が2013年。
2017年の現在には「フェイク・ニュース(偽ニュース)」という言葉をよく耳にするようになった。実際、世に数多く吹き荒れている。
その「フェイク・ニュース」がどのように作られるか、広まるか、そのひとつの形がこの本に描かれている。
カーソン君の軽口につい「明るい娯楽小説」扱いしてしまうが、実はこのシリーズは現代社会の問題を皮肉ったり、注視させたりする、上質な文芸書なのである。
強くお薦めすると同時に、
「早く次を翻訳してください!」
と、これまた強く願っている。
ちなみにシリーズの順番は以下のとおり。
『百番目の男』
『デス・コレクターズ』
『毒蛇の園』
『ブラッド・ブラザー』
『イン・ザ・ブラッド』
『髑髏の檻』
『キリング・ゲーム』
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カーソン・ライダー刑事シリーズは『百番目の男』からずっと読み続けている。
最後のひねりは、ちょっと予想外。
ジェレミーも元気そうで、良かった良かった。
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カーソン・ライダーシリーズ7作目。実際では9作目らしい。今回はカルトではあるが、あまりそれが気にならない程度でサクサク話が展開していく。終盤に無差別に見えた殺人につながりがあり、伏線がしっかり張ってあったのは読んでいて楽しかった。しかしながら最後がちょっと展開が急というか、あっけないというか。せっかくだからジェレミーにもう少し出てもらってそこまでも解決できればよかったかな。次作からは職場変更?期待。
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「超絶技巧で度肝を抜く。」
と言うコピーを帯に飾れるのは
ジャック・カーリィ先生だけ!
というわけで刑事カーソン・ライダー
シリーズの七作目(未訳含めず)
2019年12月現在最後の日本語訳なのが寂しい。
毎回タイトルと本のデザインから、なかなか重たく手に取りづらい印象の本シリーズですが、カーソン視点で語られるのでユーモラスにスラスラ読めます。(グロさはありますが)
今回は無差別連続殺人を繰り返す男が相手、精神的に安定してないが「ロカールの法則(犯行時、犯人と犯行現場は必ず何かしらの小さな物質を交換する)」を意識して行動するあたりからなかなか手強い。
動機も読めない脈絡の無い殺人に
カーソンはどう立ち向かうのか?
感想は…
帯の通り、二度読むしかない
事が起きる。
あとがきに書かれている様に
シーズン1の最終回の様な感じでしたが
終わり方はアレで大丈夫か?なので星1つ減
早く新シーズン出してほしい。
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冒頭に謝辞のような形で、マーサ・スタウト「良心を持たない人たち」に着想を得たと書かれていたので、これは面白くなりそうだ〜と期待して読んだのですが、想像の上を行かれてしまいました。
まさに、大胆かつ巧妙。
このシリーズ、ハズレなしです。
チャウシェスク政権下のルーマニアの悲劇について、また何か読んでみたくなりました。
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「え?そういう事?」
ジャック・カーリイやっぱり一筋縄じゃないです。
2018年はこれで〆です。
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カーソンと殺人者の視点でストーリーは展開する。五里霧中の捜査を強いられるカーソンと、奇妙な行動を続ける殺人者グレゴリー。このふたつの線はどういう関係にあるのか、どう交差するか、そこが読みどころのひとつ。
「ミッシング・リンク」が本作品のテーマ。意外な真相へと繋がる手掛かりや伏線は、いくつものエピソードの中に巧妙かつ大胆に仕込まれているから、真相を推理することは十分可能。さらに、その先にもうひとつの驚きが仕掛けられている。そこで読者は全体の構図が反転するショックを味わうだろうし、作者の企みを確認するため再読したくなるかもしれない。
いつも以上に攻めてきたなーという印象は強いが、ラストが若干弱い。それをスルーされたせいで、読後は不完全燃焼。
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お馴染みの登場人物が一通り登場。フレッドの服は相変わらずステキ。事件は解決したことになるけど、この後何も起こらないんだろうか? ちょっと不穏。
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面白かった…けど、おいおいこれで終わりでいいの?って。後味悪いです。これはこれで終わり何でしょうか?
今回お兄さんが何って活躍してないですね。
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カーソンシリーズ。
ジェレミーが少ししか出てこないのが残念。
チャウシェスク政権時代の孤児のことも知らなかったので興味深かった。
ラストが今回読後感が良くなく・・次回に続くのか?