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献本でいただきました!
名画を鑑賞しながら、その絵の中に隠されている数々のアイテムや人々の仕草や行動を見つけ、より深く名画の世界を楽しみましょう、という絵本。
名画の中にはよく知られた作品や、それほどでもない作品もある。これは著者の方の仕事に関係しているのだと思う。著者は美術館などで、絵画を通して、子どもたちにちょっとしたなぞかけを出して、美術に興味を持ってもらうという教育活動をしているようなので、もしかしたら、その経験から子どもたちからの反応が良かった絵を紹介しているのかもしれない。(有名な絵だと版権が高い、という別の理由も考えられるけど…)
この本、子どもに渡して、はい読んで!だと、たぶん食いつきが悪いと思う。これは親が一緒に読んで、親子でお勉強しないと理解は深まらない。
例えば『聖アントニウスの誘惑』なんて、はしごはいくつありますか、とか、ベルはどこにありますか、なんてクイズには子どもはすぐに答えられるだろうけれど、このおじさん何してるの?ということには親が答えてあげないといけない。
何してるんだろうねぇ、自分で調べてごらん、だと子どもには難しすぎる。親がとりあえずでもグーグル検索でもいいから調べてから、子どもの好奇心に応えてあげないと、せっかく芽生えた子どもの向上心を台無しにしてしまいかねない。
これを子どもに見せてあげようと思う親なんだから、たぶん少なからず美術に興味があるか、それに興味を持たせたいと思っているのだろう。ついでに自分も勉強するきっかけにもなるので、良い本だと思う。
難を言えば絵のバリエーションが少ないかなあ…
ダリとかピカソとかシャガールとか、子どもの目にもへんてこに映る絵があっても良かったんじゃないかなぁ、ヴァニタス画の一枚でもあっても、絵に込められた意味を探るって意味じゃ良かったような気もする。
あと出版社は意図していないかもしれないけど、この本、眺めていると結構な眼球の運動になる。近視改善、老眼改善の本がブームになっているから、副次的な意味でこの本を読むのは大人にも効用がある。
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見開きで、絵の中から指定されたものを探す。
ページをめくると、絵についての解説が簡単に書いてある。
こんなに一枚の絵を隅々までじっくり見たことはなかった。
子どもと一緒に眺めると、美術作品に触れるきっかけとなり、楽しいだろう。
絵画に詳しくはないが、そんな自分でも知っている作品もあり、そうでない作品もあり(こちらが大半)…有名どころの絵画であったら、もっと楽しめたかなとも思う。
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献本企画でいただきました。レビュー遅くなり失礼しました…。
届いたときは「しょうがくせいの おにいさんの ほんだね」と見向きもしなかった長男、5歳になった途端になぜか引っ張り出して読むように。子ども探し絵好きだし、絵をじっくり見るきっかけになって、よい企画の本だと思った。大判だから絵もよく見えるし、きれいだし。あとは、優しいおとなしい雰囲気の絵が多いので、もう少しバラエティ豊かにしてもいいんじゃないかなー、と。子ども向けといえども。第2弾に期待!
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アートブック@児童書
とはいえ、説明もしっかりと
視点が「たんてい」なので
日々の鑑賞なら見逃すポイントも
紹介されていて、
改めて、作品の魅力に気づくことができる