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近未来警察小説枠の斜め上をいっている
2017/12/07 20:19
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:hontoカスタマー - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ第6作、次世代通信技術にまつわる国家プロジェクト級の技術を、政・官・民とそれを狙う中国がそれぞれ技術と利権をかけての攻防が主題となる。
当の機龍兵がチラッとしか出てこないのは、ハリウッド調のアクション小説ではないという作者のメッセージなのではないか。
今回電子版で読んだが、登場する銃器をダイレクトに検索して画像を見ることができ、使い勝手が良かった。
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積んでる人は早く読んで!
2021/07/04 21:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Rhao - この投稿者のレビュー一覧を見る
毎回、読むと衝撃を受けて日常生活に支障をきたすシリーズなので、いつか腰を据えてじっくり読もう、と遠ざけているうちに数年たってしまったのでした。
私と同じような方がいたら、早いところ勇気を出して開いてみてください。後悔はしません。……徹夜して読んでふらふらになったけど、後悔はしていない。た、たのしかったー。もっと早く読めばよかった。
まずサスペンス小説として最高。ページが進むごとに見えてくる、一大国家プロジェクトをめぐる権謀術数には背筋がぞくぞくする。今回、国税庁も巻き込んでの異例の合同捜査で、ラストまで高エネルギーで突っ走ります。
それから、キャラクターの魅力に惹かれて読んでいる方(私もだ)、特捜部のだれ推しでも、もれなくピンチと見せ場が回ってきます。それはもう、ジャズセッションのソロ回しのごとく。さすが月村了衛、容赦がありませんね。特に鈴石緑ファン、それと沖津ファンの方々、想像を絶する展開が続きますが、気をしっかり持ってください。さて、もうこれ以上はネタバレになるから何も言えない。あとギリギリ言える範囲では、そう、あのライザが!一瞬だけど虚無でなくなります。
姿さんは安定の姿さんです。アイスコーヒーで聴取の流れを変えてくれる場面とか、アサルトライフルを担いでの「第一、俺が黙って見過ごすわけはないだろう」の何気ないセリフにしびれました。この人ほんとにプロフェッショナルだよな。しかし、一般民家でアサルトライフルを構える姿俊之……絵面が強すぎる。
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今作も重厚な警察小説。
幾重にも張り巡らされ、重ねられた世界観に圧倒される。
ライザが軸になっていると、やはり華がある。
死神だけれど。
持っていると重いくらいのボリューム。
でもどんどん減っていく残りのページに「あああぁ!
」となりながら読み進む。
あっという間に読み終える。
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月村了衛『機龍警察 狼眼殺手』読了。シリーズ5作目にしてまたしても最高傑作を更新。そしてやはり泣いた。本作ではシリーズの魅力の1つである機甲兵装(ロボット)による戦闘シーンを敢えて描かないでみせることで、本作を"至近未来"SFと銘打つに相応しいことを十分以上に証明してみせた。
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圧倒的だ。色々なことが。龍騎兵が出てこなくてもやはりキーポイントはそこ。しかも何重にも広がるストーリー。大傑作、でしょうな。
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内容紹介
経産省とフォン・コーポレーションが進める日中合同プロジェクト『クイアコン』に絡む一大疑獄。特捜部は捜査一課、二課と合同で捜査に着手するが何者かによって関係者が次々と殺害されていく。謎の暗殺者に翻弄される警視庁。だが事態はさらに別の様相を呈し始める。追いつめられた沖津特捜部長の下した決断とは――生々しいまでに今という時代を反映する究極の警察小説シリーズ、激闘と悲哀の第5弾。
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相変わらず読ませるストーリー展開です。
息もつかせぬアクション、複雑な伏線、以前の作品との関係性など、とにかく楽しめます。
警察内部の「敵」の正体は、果たして誰なのか。
政治も絡み、国際問題も絡み、事態はどんどん拡大していきます。
次回作に続く、壮大な物語になっています。
早く次回作が読みたいです。
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機龍警察シリーズ、長編第5弾。今回はあえて主役を立てず、複雑に絡み合った大きな事件を特捜部が他部署と連携しつつ、総力を上げて解決しようとする完全な警察小説。あれが登場しないまさかの展開。死神と主任のところ、グッと来た。
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シリーズ5弾。次世代通信システムクイアコンをめぐる連続殺人。暗躍する中国諜報部、裏社会の面々そして「敵」。龍機兵がの出て来ない本書だが、テーマが人間を描くこのシリーズであればこれもあり。今回の中心人物はライザ&鈴石緑。それにしても特捜部長は怪物だ。
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シリーズ第5弾。
最初は龍機兵の派手なアクションが魅力のSFだと思っていたこのシリーズも、どんどん複雑になり深みが増して今回は重厚な警察小説という感じ。アクションは少なめだが、龍機兵の秘密が明らかになりつつある。いくつもの犯罪が重なり合って指し示す先はどこなのか。
疑獄事件の内容など個人的にはたいへん難しかったが、先が気になって後半は一気読みだった。ライザと緑のくだりは泣ける。
次作はどのような展開になるのか楽しみ。
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完璧。タイトルはあくまで事象の1つに過ぎない。機龍兵の戦闘シーンがシリーズ初めてなかったが不満などは一切なく、ただただ圧倒的な波が四方八方からやってきてこの作品に飲み込まれてしまった。早く次回作を読ませてほしい。
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機龍警察シリーズ第5弾。
経産省が進める新たなネットワーク開発事業”クワイコン”。このプロジェクトに関わる人物が立て続けに殺害され、警視庁は捜査一課/二課、そして特捜部の合同体制で捜査に当たる。謎の暗殺者、中国マフィア、そして”敵”などが入り組む中、犯人にたどり着くことは出来るのか・・・
今回は機甲兵装や龍騎兵は登場しないが、緊迫感は相変わらず。ライザと緑のくだりは良かった。おなじみのメンバーに加え、財務捜査官・仁礼や国税庁の魚住など、面白そうなキャラクターも登場で、今後も楽しみ。
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これまで曖昧にされていた龍機兵という存在について焦点を当てた巻。テロリストの抑止力としての龍機兵の存在の大きさを改めて実感した。
今作の驚くべきところは、機甲兵装の出番がないにもかかわらず、これまで積み上げていた登場人物の背景や物語のおかげで、退屈するどころかより面白く感じられる点だ。
新作が出るたびに前作より面白いと感じられる本シリーズ。その分ハードルが高くなっているため不安な気持ちもあるが、それでも早く新たな特捜部の活躍が見たいという気持ちが止まない。
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全部ウソで全部がホントで…。これを読ませる筆力が凄いなあと…。読んでいなかった前作も読まなければと、何故読まなかったのだと…。
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今回は狼の彼女と内部の「敵」、ですが……それよりやっぱり鈴石主任とライザだな!
いやあ、ドラマが進んで参りました!