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トロカデロ・ド・モンテカルロ・バレエ団初の日本人ダンサーだった著者はトランスジェンダー。女性として生まれた幼い頃から性別違和を抱え、ダンスを天職として現在に至るまでを中学生にも理解しやすく書かれている。LGBTというワードが一般化してもまだまだ理解度は低く、 本の対象層にも確実に存在しているわけだが、この本が悩める彼や彼女たちにとって希望の光となってほしい。
文中では「性同一性障害」と述べていて、現在の状況からすると決して障害ではないのでは?とも思ったが、 そのあたりは今後の一層の理解が進むことで変わっていくだろう。
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生まれたときは女性だったのに
男性として それも、トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団?という疑問も 読みすすめると納得できます
人より困難な道であったのは確か
しかし 持ち前のエネルギー
明るい人柄で 苦難も乗り越えてきた
素晴らしいキャラクターの持ち主でした
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FTMの方の自伝であり、ちょうど自分と同じくらいの年齢なので、時代背景がよくわかった話だった。とはいえ、かなり良い環境で生きてこられた方だとも思った。性自認については、何が事実なのか未だによく分からない部分もあるが、これだけ社会的に認知されてきたのだから、避けられない事実なのだろうとは思う。ただ、個人的には、性的嗜好については、好みの問題なので、特別扱いする必要はないのではと思っているが。
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頑張ることで、夢を叶えてきた。頑張ることを頑張らないと。
どういうふうに生きたら、自分らしく生きられるのだろう。。トランスジェンダーのヒロトさんだけじゃなく、私もわかんない。
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頑張ることで夢を叶えてきた著者は、性同一性障害だ。
身体は女性でも、心が男性なのだ。
色々なことで悩んできた。
けれど、いつもポジティブに考えて乗り越えて、良い方向に人生を動かしてきた。
そんな、著者の生きてきた様子が、細かく分けられた項目ごとに書かれている。
文章もわかりやすいし、一つのまとまりが「見開き2ページから3ページ」になっていて読みやすい。
著者が中学生だった頃から35年ぐらい経っているけれど、まだまだこういう人たちには生きにくい世の中だ。この本を読んで少しでも気持ちが楽になる子がいれば、それだけでいいんじゃないかと思う。
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女性として生まれ、トルカデロ・デ・モンテカルロ(男性のみのコメディ・バレエ団)に入団し、ダンサーとして夢を叶えた名取寛人氏の実話を基にしたエッセイ。
自身の性自認について、中高時代での経験、ショーパブでの出来事、家族への想い、さらにニューヨークへの単身渡米からバレエダンサーになるまでの軌跡をわかりやすく読みやすい文章で綴っている。
男性、女性という括りにとらわれ、固執することなく、自身のすべてを受け入れ、ありのままの自分を知ることの大切さを教えてくれる。性の多様性、寛容な社会にするために私自身もあらゆる生き方を受け入れていきたい。素敵な本だった。
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世界的に有名な男性だけのバレエ団でダンサーとして活躍した唯一の日本人である作者は、実は元「女の子」でした。夏も冬も半ズボンで過ごし、ガキ大将だった小学生時代、制服のスカートが嫌でジャージで登校した中高生時代。自分の性に悩みながら、でも常に前向きに生きてきた半生を綴っています。ダンサーとなるためにアメリカに渡ったのが29歳のとき。性同一障がいへの理解を深める本としてだけでなく、いくつになっても夢をかなえることができるというメッセージも伝わり、勇気をもらえる一冊です。
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自分のジェンダーに悩む人に読んでほしい。こんな先輩も居るのですよ!お母さんの育て方も素敵ですね。前向きに明るく読めました。
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「N.Y.を拠点に世界各国で公演している男性だけのバレエ団、トロカデロ・デ・モンテカルロバレエ団。初の日本人ダンサー名取寛人。実は生まれた時は女だったことを告白。スカートが嫌でジャージで通っていた中学高校時代から、男性ダンサーとして活躍し、手術を受けて戸籍を男性に変えたこと。夢を叶えてほしくて、文章を綴りました。」
目次
プロローグ
宇宙人の誕生
小学校ではずっと半ズボン
憧れの存在はお兄ちゃん
少年のような少女時代
夢はサーカス!
「やっぱり女の子だけ集められるんだ」
自分を呼ぶ時は「僕?」「私?」
「いい女の子」「女の子なんだから」と言われたくない
中学校の制服はジャージ
器械体操部に入部 - レオタードは嫌だ!!
生理が来た!
リア充な毎日
将来は女子プロ?
体操の特待生で高校へ
ホームシックで大泣き
初めての挫折と反抗期
先生への反抗
女性を受け入れる努力
男の子と初の交際!?
高校時代の恋愛と家出事件
どっちにも当てはまらない自分(オレがミス学園!?)
悩みは日記に
インターハイへの夢が破れる
アクションスターを夢見てJACへ
水商売の世界へ
「やっぱり踊りたい!」ショーパブの世界へ
これが男の世界?
大人の恋愛
再びダンサーに
オネエの先輩に囲まれて
ニューヨークへ行くことを決意
胸の手術
ニューヨーク生活がスタート
バレエとの出会い
(ほか)
編集者コメント
今や13人に1人は自分の性に違和感を覚えていると言います。LGBTの子どもたちが悩んだ時に、そういう友達・教え子に出会った時に、どう考えればいいのか、どう接したらいいのか参考になる手引書となる一冊です。
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強い心の人やな。
今はLGBTが社会に広まっていて、差別をなくそうとなってるけど、この人の時代はそんなこともなく、差別の嵐やったと思う。
周りの人たちに恵まれてるのも、名取さんが人間性ある人物なんやからやろうなー。
ここまで前向きに頑張ってる人は中々いないし、尊敬できる。