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古い文体なので少し読み辛く、読み進めるのに苦労しました。
でも、コペルくんが旧友と上手くいかなくなってしまう後半からの描写がとても良かった。
苦労しながらも最後まで読んで、たくさんの人に支持されている訳が分かりました。
これは名著。
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君たちはどう生きるか。
善い生き方も、悪い生き方もできる。
全ては自分が決定できるし、その決定は、人類の進歩に役立つことを目的としたい。
ただ、忘れてはいけないのは、世界の中で一人で生きているわけではなく、多くの人が生きている中の一人であるということ。子供のころは、すべて自分中心で考えてきたけれど(誰々は、僕のお父さんの友達とか)、大人になると世界の中での自分という視点を持てるようになる。
その世界と自分の関係の中で、一番美しく人間らしい関係は、母と子である。相手のために好意を尽くし、見返りを求めない関係。世界中、全員がこんな関係であれば、争いもなくなる。今もどこかで戦争が行われているが、結果、人は傷つき苦しんでいる。苦しみというのは、本来あるべき姿ではないことを示しているのだから、例え生存本能で縄張り意識を持っていたとしても、人間本来の気質に争いはないように思う。
貧乏は引け目を感じやすい。その傷つきやすい自尊心を軽々しく傷つける行為をしてはいけない。その一つが、自分が貧乏の苦しさや辛さを経験していないのに、一段上から高ぶるなんていうことはしてはいけないということ。さらに、そうした人たちが生産者としてモノをつくり、一部の人が消費者となっていることも忘れてないけない。
自分の心に正直に、悪から弱者を守りたい、悪と戦えるだけの力が欲しいと思いながら生きていいきたい。
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中学1年生に向けての対話形式での人生観のハウトゥ本なんだけど、「という設定で」感が強すぎて、「もう少しトーンを落とせばいいのに」と感じた。
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「死んでしまいたい」と思うほど自分を責めるのは、君が正しい生き方を強く求めているからだ。
この一文にぐっと気持ちを持っていかれた。私は私が思う正しい生き方を、心の声に従ってまっすぐに生きていきたい。
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最近急に話題になってきた本。
漫画ではなく、息子も読みたいということなので
文書版を購入。
確かに話題になるように、なかなか含蓄のある内容でした。
息子も含めて若い人には読んでもらいたいと思う内容でも
ありました。
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純粋に人の気持ちの根底を考えさせられる本。中学生ぐらいにこの本を読んでいたらモノの考え方とか多少は変わっていたのではないかと思ったが、まずこの本を見つけられないし読んでみようとも思わないか。。。自分の子供にはいろいろな経験をさせておこうと改めて思う。
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書店のおすすめコーナーに置いてあったので、ついつい手に取った話題の一冊。
児童向け書籍のため非常に読みやすい語り口になっているが大人でも読みごたえのある素晴らしい内容。
15歳のコペル君が向き合う疑問や悩みは現代にも通じる普遍的なものばかり。その一つ一つを丁寧に、時には叱咤激励するように叔父さんが力強く解説してくれている。まるで絡んだ糸を解きほぐすように。しかもコペル君自らが考えることを促しながら。
叔父さんのNOTEにはよくある自己啓発本よりもずっと深く説得力があるメッセージがたくさんある。
80年以上前の著書ながら全く色褪せないまさにオビ通りの「日本を代表する歴史的名著」。
余談だが、コペル君が初めて女性を好きになった時、叔父さんはどんなアドバイスをするだろうか。きっと温かく人間味溢れる言葉をくれるはず。
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コペル君とその友達、叔父さんとの交流の中に人生を生きていく上で、大切なことが散りばめられている。
一つ一つの話が、あったかい缶コーヒーのように、心に染み渡る。
自分も子どもの頃に、そばに叔父さんのような存在がいたらよかったなぁ。
特に印象に残っているのは、最後の友情の話。自分もめちゃくちゃ後悔して死にたいって思ったことあったなぁ。力強く悩んで、それに立ち向かっていく。そんな大人になりたい。そんな姿を子どもに見せられる、伝えられる大人になりたい。そう思えた本でした。
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池上さんのコメント通り子どもに読ませたい本。なかなか言葉で説明できないけれど人生を豊かにするために大切な考え方が詰まっている。
・偉人はなぜ偉人と評価されているのか、その人がどうやって世の中に貢献したのかを考える
・消費するだけでなく将来生産する側にならなくてはいけない
・貧しい人に対してそのことを理由に相手を見下すのは浅はかな人間である
・後悔をしたとしてもその後悔があるからその後の人生をより後悔のないように生きようとすることができる
君たちはどう生きるか、なんとなく日々を過ごすのではなく自分と向き合って生きていきたい。
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戦前に刊行された子供向け教養書の新装版。
旧制中学校を舞台に、父を失った主人公「コペル君」が叔父の指導の下、自己と社会の関係を見て、考え、自律的に生き始めるまでを描く。
自分の気づきを真面目に綴っていくコペル君は、学校の中でアウトプットを求められる今の児童・学生にとってのロールモデルになるのかもしれない。
今につながる部分もあるせいで、今の子供にとってとっつきにくい描写はありつつも受けているのかな。
決して悪い本ではないのだけれど、この手の本は現役の人間が書いた本を読んで欲しいのであえて評価は低めにしました。
糸井重里や池上彰といった著名人のふわっとした評価を武器に売り出しているのも、この本の趣旨とちょっと違う気がする。
初出が日本少国民文庫というシリーズの一冊として刊行されたものなのだけれど、叔父さんの助言の中で、割と露骨に文庫の本をセールスしているのも面白かった。
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80年前の作品ですが充分現在にも通用します。
特に男なら誰もが経験するであろうことを分かりやすい描写で書いてます。
子供の教育にもよろしいかと。
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大人でもこの本から学べることはたくさんある。以下、印象に残ったことば。
『だから、こういうことについてまず肝心なことは、いつでも自分が本当に感じたことや、真実心を動かされたことから出発して、その意味を考えてゆくことだと思う。(中略)そうすると、ある時、ある所で、君がある感動を受けたという、くりかえすことのないただ一度の経験の中に、その時だけにとどまらない意味のあることがわかってくる。それが、本当の君の思想というものだ。』
『...あたりまえとのことというのが曲者なんだよ。わかり切ったことのように考え、それで通っていることを、どこまでも追っかけて考えていくと、もうわかり切ったことだなんて、言っていられないようなことにぶつかるんだね。』
『正しい同義に従って行動する能力を備えたものでなければ、自分の過ちを思って、つらい涙を流しはしないのだ。』
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重い本だ。
どうやって行きていくか。それは、人生で触れることになる物事をどう判断するか、何を選び取るか、ということ。その一つ一つを、だれでもない自分が判断するという、責任の重いことだった。忘れていたことを思い出させてくれた。
やっぱり、重い本だ。
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池上彰さんが冒頭で『日本国内では軍国主義が進み』と解説されていて、いきなり読む気が失せた。
白人が進める侵略、奴隷制度からアジアの平和のために命を捧げ、戦った先輩方にとても失礼だ。
いつになったら日本人に自虐思想を植え付ける教育がなくなるのだろうか。
内容はだらだら。
なぜこれがいい本だ?
日本人として当たり前のことが書かれていてるだけ。
普通の教養があればふーんて感じの内容。
半分まで我慢して読んだが、時間の無駄だと思い読むのをやめた。
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話題になってるとのことなので読んだ
かなり前に書かれたとは感じさせない読みやすさと今の時代にもフィットする話。人間の本質的なあるべき姿は変わらんのでしょうね。描写もきれいでした
君はどう生きるかはパワフルな問いで、さくっとは書けないけど、漠然とだけど良い人間ではいたいね。
年始の目標の確認・更新をあとで行いませう