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世界の様々な研究や実証実験の結果をもとに、子どもの非認知能力を高めるために何が必要か、を明らかにしていく。
具体的な事例が多く紹介されていて、薄いけど中身の濃い一冊。
以下、印象に残った箇所。
・日本語版前書き
貧困問題への意識調査で、貧しい人の支援を政府が行うべきか、との問いに対して日本人の38%が「そう思わない」と回答。
・109 学業のためのマインドセット
①私はこの学校に所属している。
②私の能力は努力によって伸びる。
③私はこれを成功させることができる。
④この勉強は私にとって価値がある。
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今、注目されているGRIDや自制心、集中力といった非認知能力を高める方法はなく、環境によって育むことしかないという結構、ショッキングな内容。結局、子どもが安心して好きなことを好きなだけやらせてあげられる環境を提供してあげることが親にできる最大のことなのかもしれない
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貧困により教育格差が開いている。けど、6歳以下の子どもをもつ低所得家庭に、しっかり介入して非認知教育すれば、効果的な対処法になる、ということが、ざっくり書いてました。
とても参考になったのは、モチベーションの話。貧困関係なく、また、子どもと大人関係なく、モチベーションを高める施策は、見返りを顧みない生産性向上が期待でき、そして、自分も他人も幸せにできる、という気がした。
お金でのモチベーションはダメやね。
そして、こういう施策が最も効果的なのが、低所得者層で、社会的コストと換算して、持続的な施策を実施できたらいいな〜。換算難しそうやし、まだまだ研究段階なんやろうけど、こういうのは民間から小さく実績つまないと!
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とても勉強になる本だった。
エビデンスが多く紹介されておりとても納得のいく内容だった。
米国に学び、日本でも国として、そして地域で子どもたちをサポートしていくことが大事だと思った。
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内発的動機付け
→有能性(自分はできるという感覚)
→自律性(自分の意思でやっている)
→関係性(自分の価値を認められる)
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私たち、社会の構成員として、様々な環境で生まれ育っ子どもたちが特に心理面で健康に育つためには何ができるのか書かれた本。
就学前は家庭への支援、就学後はどんな教育環境が良いのか、様々なデータを用いながら説いている。
教育には批判がつきものだが、その批判がある種の子供にとっては脅威で、教師との関係形成が難しい一因になっているという話はなるほどと思った。
また、家庭において親が子にするのが望ましい関わり方を2つ挙げているのだが、貧困など親の課題によって、その関わり方ができなくなる危険も改めて感じた。
保育園はそういう子供たちの受け皿にもなる、望む親に保育園全入、そして保育料無償化はそういう意味で良い政策だと考えた。
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「3才児神話」というと「3才までは親元で育てよ」やけど、この本が示すのは新・3才児神話(この本はできる限り実証的に述べているし、神話というと皮肉がこもるので語弊はあるが)。
3才までに子がおかれる環境が非認知スキル(言わば心の体力)を育てるために決定的に重要、これは直感的にも納得できる。
子にとって良い環境=母が家にいてつきっきりで可愛がる、ではなく、保育園などで母以外のたくさんの人とも触れあい、色んな視点から見守り育ててもらうのも、良い環境の一つだと思う...ので、良い保育園入れますように。
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いわゆる学力ではなく、数年前にグッと流行ったやり抜く力(グリッド)や自制心、誠実さの方が学校を卒業した後の人生に大きく影響を与える、という視座の元に整理されていく「非認知スキル」。
「非認知スキルが大切なのはわかりました、ではどうすればいいんですか?」という質問が必ず浮上してくると筆者も述べているが、そこだけをサクッと知りたいという方にはおススメできない一冊と言わなければいけないかもしれません。
ただ、そもそもそういうテクニック的な介入で非認知スキルを上げようというアイデアはどうなんだ?という観点をお持ちの方にはぜひ手に取っていただきたい一冊です。
どうやって非認知スキルを計測するのか、どのような習慣、そして環境が非認知スキルに影響を与えているのか、ということを様々な事例を通して解説し、さらにアメリカでどのような取り組みが行われているのかを詳説しています。
途中少々事例連発で中だるみするような印象もありますが、学びの多い本です。
みなさんの「やり抜く力」を使って読み切ってみてください。
分量自体はそんなに多くないので構えずともさらっと読めると思います。
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文章が好き ◯
作品全体の雰囲気が好き
内容結末に納得がいった
また読みたい
その他 ◯
自分のこどもに非認知能力つけるためにはどうすりゃいっかなー、あまり調べもせずに、サブタイトルに「非認知能力」とあっただけで読むことにしたところ、
低所得層の子どもが学び続ける意欲を持ち続け、将来的には富裕層といわれる人たちとの様々な格差を縮めるために、
誰が何をすべきか、
というとても重い内容だったことが冒頭で判明。
読むのを躊躇しましたが、頑張ることにしました。
「自律性・有能性・関係性」を促進する環境を促進する環境を教師が作り出せば、生徒のモチベーションはあがる。
乳幼児期の家庭環境が重要。
詰め込み式の学習ではなく、自ら率先して時間をかけて課題に取り組む姿勢が肝心。
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子育てに通じると思い読みました。実際教育に関してのデータなどが多かったので、教師をされている方は参考になると思います。流し読みしてしまった箇所もありますが、現在成人した娘の病の原因がやはり自分にある事、そして孫の育て方も見直していかないといけないという事が明確になりました。小さいお子さんを持つお母さんに、取り返しがつかなくなる前に読んでほしい一書です。
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非認知能力の重要性とその能力を育てるのに必要なのは環境であるという視点は面白かった。
親が子にできること、社会が子供達にできること、それらのことが書かれているが、実践を目指すにはやっぱり少し、結局どうする?と考えさせられる。
大人の教育にも使える一冊だと感じており、非認知能力を育ててこれなかった大人や幼少期に親の愛情が不十分であった人にも今から実践してあげたり、その人を理解するのに役に立つ。
読んでいて思ったのは成長マインドセットを持ってコツコツ粘り強く何かを成せるスキルを磨くことは最高の成果を呼ぶということだ!
子育てや教育には必要な一冊と私は感じた。
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子育て本と思っていたが、貧困層の解決を目的とした内容でもあった。
以下、印象に残った言葉。
失敗は一時的なつまずきに過ぎず、学んだり改善したりするための貴重なチャンスであるというメッセージを受け取れば、挫折はその生徒をより勉強に打ち込ませる推進力になる。(17 メッセージより、抜粋)
(作文のコメント方法について、高い期待を寄せていること、また生徒がきっとその期待に応えられると確信している事を示すメッセージとして)
作文にコメントを書き込んだのは、君に大いに期待しているから、そして君がそれに応えられると思ったからです。
(18 マインドセットより、抜粋)
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自分の子育ての参考に読み始めたが、メインターゲットは貧困層の子供、あるいは問題を抱えた親のいる子供。
表面的に捉えると、本書は個々の親よりも教育機関や公的機関の人に向けたものといえる。
しかし、以下のような部分に注目すると、普通の家庭でも役立つと思う。
・ポジティブな環境をつくる
・子供と正面から向き合って、笑いかける
・努力すればできるようになる、と考えられる しなやかな心 を育てる
・自分の脳が努力や苦労を通じて育つことに確信を持つようになる
・混乱や苛立ちを乗り越えて答えに辿りつく過程が、非認知能力を高める
・親が家庭で発する声の調子
・付箋紙のメッセージ
これらはビジネスパーソンにとってもマネジメントやチームビルディングに役立てることができるかもしれない。
文中、アメリカ、日本、ドイツの数学の授業を比較した研究結果は驚き。紹介されている事例はちょっと特殊かつ高度だが、たしかに「なぜそうなるか」について時間をきちんと割いていた。なんやかやで日本が今でも何とか世界で戦えてるのはこの辺が要因なのか?と、気になった。掘り下げると面白そう。
流行りの、というか注目の非認知能力というものは、直接働きかけることで伸ばすのではない。
という説明は、とても興味深いし、役に立つ。
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この本はDaiGoさんのオススメだったので買ってみた、
細切れに少しずつ読み進めましたが、
正直、とてもムヅカシい内容だと思った、
僕の頭が悪い事が要因ですが、
結論が分からなくて腹落ちしていません、
結局、どの様にしたら良いのか分からない、
納得いかないので、再度読む事にしました。
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自分の子育てに役立つというよりは、世の中を良くするための本。
この本はアメリカについて述べられたものではあるけれど、考えさせられたのは日本も子供の貧困層が増えているということ。そして日本人は貧困問題を自己責任だと捉えている人が多いというデータ。アメリカより中国より圧倒的に高いらしい。これじゃ文部大臣の「身の丈」発言を非難できない。
私たちは教師や児童相談所の職員程じゃなくても子どもに「何か」することができる。
と、思わせてくれる本。翻訳調で読みにくいけど。