ピアノマンは今宵も不機嫌 みんなのレビュー

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投稿者：やじやじ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

恋物語です。
「ヤクザ」（あちょっとチラ見せはあるけど）も「事件」も「オカルト」も
ありません。

仕事に前向きな広告代理店勤務の史也が
仕事相手に連れて行って貰ったジャズバーで
泰介という「ピアノマン」と出会う
彼が気になっておっかけはするけど
恋とかよりも好奇心って感じ
（この強い好奇心がこの恋を引き寄せた感はあります）
泰介は大学休学中で学費のために
工事現場他仕事を色々して稼いでいる。

二人が出会って交流を深めていく。
性的嗜好は明らかになっていない状態
そもそもそういうことを抜きでの交流なんですが、
ゆっくりと関係が熟成していく過程が読んでいて心地良い。
そこに史也の仕事が絡んでいるのですが
仕事に対する真摯な態度も心地良いのです。
泰介に出会ったことにより、
仕事への感覚も研ぎ澄まされてと・・・
徐々に距離をつめていくような感じが読んでいて心地良い。

そこへ別れた元彼からの復縁話
泰介とはそういう関係でない状態でしたし、
嫌いあって別れたわけではなかったので復縁することも考える。
その気持ちもわかるし
あの瞬間復縁できないと思ってしまった気持ちもわかる。
すごい大きなことではないのだけど、
寄り添えないと思ってしまったら寄り添えない相手なのだと。
二度失恋したという気持ちも痛い
とはいえ、ふられたのは明らかに相手の方だよね
気の毒だけど・・・
「なんで俺じゃ駄目なんだ」って言う気持ちも
史也の気持ち同様にわかるので痛い。
でも、そういうものなのだと。

そうそう二人のそういう関係になだれ込んだ時の
史也の年上の導きっぷりが・・・
あれそういう人でしたかって感じで（決していやな感じではなく）
泰介のちょっと大型わんこな感じも心地良い感じでした。

ジャズを聴きながら
バーボンのグラスを傍らに置いて読みたい恋物語でした

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投稿者：にゃお　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

すごいいい作品でした。
よしひこが何かしてくるというか麻薬の件知ってたので何か仕掛けてくるかもとドキドキしてましたが癇癪起こして終わっただけだったので一安心。
最後まで一緒に入れたか続きがみたくなる作品でした。

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投稿者：nandakanaa　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

お手頃キャンペーン作品の中から、イラストに惹かれて購入。アレンジが得意で力強いピアノを弾く泰介の手が大きく描かれていて、ああ大きな人なんだなぁすんなり理解。遠藤さんが前つんのめり気味の好奇心旺盛な自分に正直な人種なのも大きな目の印象からすんなりイメージできました。事件にまきこまれますが、出会うきっかけ止まりで、大事にならなくてよかったです。

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投稿者：mimimi　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ゲイの広告マンが、勧められるままに連れていかれたジャズバーで出会ったピアニストの音の虜になり、気持ちも徐々にもっていかれる話し。

プロットやキャラは悪くないんですが、色々出てくるお仕事とかの説明が、如何にも説明っぽくて、しかも分量さいているので（内容表現の重複も多い）文章的にまずいと思う。

お仕事小説としてはイマイチですが、ピアノマンは若さと人間性がとても魅力的で、ふたりがくっついてからは楽しく読めました。

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投稿者：uraran　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

あとがきで、突拍子のない普通の恋愛をしてるものを買いたかった、と水原先生が書かれている通りそのままです。
水原作品のデフォルトとして、不幸な背景はあります。でもそれを健気とかではなく、淡々と受け入れ、それを苦とせず（見えず）、生きている力強さというのを感じさせる作品でした。
浮ついた恋愛ではなく、大人の地に足の着いた恋愛ものです。私は好きでした。