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wantedlyの代表の仲さんのミレニアル世代やこの時代を自分の位置から分析した一冊。
自身もミレニアル世代だからこそ、かける内容といった感じでした。
いろいろな図表も参照されてわかりやすいので、本テーマについて知りたい人は手に取ってみてはいかがでしょうか。
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・ 自分にとって「快適なパターン」のことを「美学」という。つまり「自分にとって幸せ」な状態のことだ。この不透明な世の中を生き抜く上で、「美学を持つ」ということは何よりも大事だ。
・ 大きなことを人生においてなそうとするときに、大事なのは「自分一人で何ができるか」よりも「多くの人を動かすことができるか」だからだ。
多くの人を動かすには「何のために」が最も重要だ。同じ大義を持っているか、それを言語化して伝えられているかどうか。
・ 人の究極の幸せは何んの幸せから生まれるのだ(人はコミュニティ、他者とのつながりで幸せを感じる。例えば、人に感謝されるとか、他人にいいことをしたと思えることが大切だ)
・ 目先の利益よりも、顧客の満足度。そのためには、お客さんの視点に立てばいい。そんなに難しいことではない。どうしてそんなに簡単なことがおろそかになってしまうかというと、おそらく「継続的に」相手の視点、つまり客観的視点に立つのが難しいからだと思う。要するに、人間は本来「個」であって、かつ自分が一番可愛い。だからこそ、「自己」は最初の障害であり、最大の敵である。
相手の立場になってかんg萎える。こんなにシンプルなことなのに、実行はただただ難しい。
・ 今後はよりリアル(流通、製造、医療、農業など、それぞれの産業の現場)とインターネットを融合するスタイルで価値を提示していかないと、ユーザーに共感してもらうことが難しくなっていく。
・ 今後、エンジニアの定義はUXも定義できる人材、という風になってくる。設計もできて作れてしまう人というのは、コストの勝負とは次元が違う。
・ 自立とは、ある程度は自分で「決められる」幅があること。
次に供養感。自分が行っているプロジェクトや所属している組織の進む方向性に疑問がなく、納得感があるか。常に疑問を抱いていることをやるほど辛いものはない。
最後に成長実感。新しいパターンをみつけたいという好奇心が常にあり、それが満たされないとつまらないと感じてしまう。そういう意味で、手に負えないあまり押しつぶされてしまうようなものでもなく、寝ていてもできるようなすぐに飽きてしまうことでもなく、それらのちょうど中間に「チャレンジングなゾーン」の仕事に取り組んでいくのが大事だとおおう。その継続で得られるのが成長実感だ。
キャッチアップし続けられるということは、自分たちが今作り上げているものや事業にのめり込めるということだ。
・「DRYの精神」
スケールする思想の根本にあるのは、「DRY」だと思う。それは「Don’t Repeat Yourself」の略で、エンジニアなら誰もが知っている用語。要は、何度も書いたりやったりする必要がある作業はテンプレ化、自動化するなどして、同じことを繰り返さないようにしよう、という考え方だ。 営業などの領域だとまだ精神論もある程度必要だと思うが、プロダクトやマーケティングの領域に近づくほど、この考え方が重要になってくる。 また、営業で商品の説明にすごく時間がかかるようであれば、それは商品が分かりづらいのが原因で、改善の余地は大きく���る。
・ 要は「足していく」という考えを捨てないといけない。機能を追加すればするほど、つくる側の満足度は高まるかもしれないが、ユーザーにとっては使い方が難しくなっていく。
シンプルな部分にフォーカスし、なるべくUIを盛らずに、ベストはUIが変わっていないのに圧倒的に便利をするという考え方だ。例えば、Google。
・ 今は「ユーザーの創造」がどの事業体にとっても最重要だと思う。
まさにこのユーザーを創造できるかどうか、これさえも死活問題になってきている。
ユーザーの確保としう最初の段階で躓いてしまうスタートアップが掃いて捨てるほど存在するからだ。
利用を続けてくれるユーザーが定着し、リリース後の死の谷を生き残って這い上がってくるのはせいぜい10もないんじゃないかと思う。
・ ユーザーに聞くのではなく問う。
つまり、何かを作る時に「自分でイケている思うから」とか「自分が必要だと思うから」というのはどうでもよくて、継続的な利用者がいるかどうか、そこを最低ラインとして認識すべきだ。
まず大前提として、ユーザーは自分が欲しいものを分かっていない。
ただ、ユーザーは意見を言わないといけないと!という善意から、責任も伴わない思いつきをどんどん言う。赤ら、ユーザに「どう思うか」と聞くのは愚の骨頂だ。
さらに、ユーザーファーストという時に、それはユーザーにとって短期的にいいものか、長期的にいいものか、についてもバランスを上手くとる必要がある。
・ 例えば今や誰もが利用しているLINEやFacebookも、立ち上がり当初は何とかネットワーク外部性を生むために、半ば強引に友達が友達を引っ張ってくる仕組みを作って広がっていった。
短期的に見ればそれはスパム的と受け取られる部分もあったかもしれない。
けれど、LINEやFacebookが広まった今、簡単に人と繋がれたりコミュニケーションがいつでも気軽にできるようになったり、便益が圧倒的に大きい。だから人々は、使うことをやめない。
・ 短期的にユーザーの気持ちを考えるのももちろん大事だが、それだけだとサービスの性質によっては全く広がらず、長期的にはユーザーが享受できるかもしれない便益を殺してしまっている可能性があることを意識し、長期と短期の視点を上手く切り替えつつ、ユーザーファーストのUXを設計することをお勧めしたい。
・ また、ユーザーの過去の傾向を洗ってみるのもあまり意味がない。それらはすべて「過去」のであり、過去の課題が10%改善した未来が作れたとしても、100倍いい未来はなかなか作れない。
・ 仮説や決断に対して、ユーザーの行動や反応によって「答え合わせ」することを欠かしてはならない。人は往々にして、言っていることとやっていることが違うことがあるが、一番正直なのはその「行為」だからだ。
ある意味、「責任者」の「思い込み」で決めたその仮説を、ユーザーやマーケットに問う。間違っていれば微調整すればいいだけの話だ。
・ 「ユーザーファースト」の本質は、「ユーザーの声を丁寧に全て聞く」ではなく、毎回自分たちの仮説をしっかりユーザーやマーケットに問い、そこで生き残る部分を伸ばしていくことにある���
ユーザー、すなわり「商品の使い手」の創造、言い換えるなら「使ってもらえるものを作る」姿勢のことだ。
「もっと速い馬車が欲しい」というユーザーの声を聞き続けるのではなく、「速く移動したい」というユーザーの本質的な欲求に応える行為がユーザーファーストだ。
・ 営業の方法はプロダクトによって異なるが、ロングテールにものを売っていくモデルにおいては、全ての顧客に対して平等に接することはできない。濃淡をしっかりつけたチームへの転換が必要だ。
・ 「カスタマーサクセス」
顧客が提供サービスを通じてやりたいことを実現するサポートがカスタマー・サクセスで、例えば顧客が売上を達成したり、コスト削減したり、採用人数を達成できる支援をしていく。
これで用いられる手法が「トラッキング」だ。サービスを提供するウェブサイトに顧客がいつ訪問して何を閲覧したかまで全てトラッキング(追跡)し、そこに対して自動化した対応(この種のパターンのメールを送ったりとかセミナーにしょう対したり、など)していく。
個別の顧客への接し方も大事だが、それ以上に全体を数字で把握しながらどこの変数をどう調整していくのか考えていく、いわばデータアナリストと言われる役割が大事になってくる。ここもDRYの精神が生きてくる。
・ そんな時代で圧倒的に強いビジネスモデルとは、多様なトライブが存在する社会をインフラ的に支える無色透明なプラットフォームであり、薄く広く多くの人に利用してもらうことが決め手だ。所有は推奨しないので、サブスクリプション型で貸し出すモデル。シェアリングエコノミーにも通じる。
・ 人がこれからどんどん小さなとライブを作って仕事をし始める時に、彼らを支える「全てのロングテールビジネスのバックオフィス」として非常にスケーラブルだ。
それから個人や中小企業が納得してお金を払っているので、広告のようにユーザー体験を損なうことはない(UXと相反しづらい)。
・ 欧米のスタートアップはスケーラビリティに対する考え方が日本のスタートアップと全く異なる。
欧米のスタートアップは全て「型」で考えて、プレイブック(作戦や戦略の定型をまとめたもの)なるものを作りたがる。例えば海外でサービスを正式公開する場合は、まずそこで成功事例の型を作り、そのステップごとのマニュアルを作成し、その型を次の地域、さらに次の地域、と当てはめて動いていく。
・ 事業が例えば月商100万から1000万規模に育っていけば、様々な専門分野の知識が必要になってくる。デザインやプログラミング、経理、財務、採用、労務、マーケティング、ブランディング、挙げていけばキリがない。
そして往々にして私たちは、自分の専門領域以外には疎いし人材も知らない。なので、そこの扉を開けてくれる弱い紐帯が必要になる。この弱い紐帯をどれだけ維持し活用できるかが、事業の成功、さらには将来の差を生む。
弱い紐帯によるチーム作りとは、メインの人が自らの持つ100%のリソースを出し、その人と緩く繋がっている他のメンバーが20%ずつぐらいリソースを出すイメージだ。
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ミレニアル世代の当事者である筆者による世代解説とイノベーション解説。
筆者の人生論も載っていて興味深かった
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いろいろ話題になっていた人なので購入。やっぱりこの人頭いいんだ。医者でもこういう人いるなあ。好きなことを我慢しないというのは同意。日本でもそういうことができるといいけど。
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ウォンテッドリー仲暁子氏による、ミレニアル世代の行動志向およびそれに基づくビジネス設計のヒントの書。自身の体験、経験と想いがベースであり、読むにはその点を考慮する必要があるが、ミレニアル世代のしっぽを捕まえるには良書である。
著者は意識高い系の高学歴キラキラ女子起業家で、なにかと批判を浴びる存在である。IPO時の炎上騒ぎの時に会見をボイコットするあたり、意外と打たれ弱いと思わせるが、へこたれずに新しい価値観を出して進めばいいんちゃうかと、思ったりする。
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仲さんの書く文章はどれも力強く、勇ましい。言葉は力。磨けば磨くほどに、自分を、そしてその周りの人ををも勇気づける力になる。そう思い知らされた一冊。
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読了した本がたまっています・・・
付箋部分を抜粋します
・「何がストレスかと言えば、フロアの半分のおじさんは9時から17時までヤフーニュースを見て帰って行って
自分よりも給料が高い。その精神衛生的なストレスがハンパない」(p36)
・日本人の給与水準が低いのは、労働力の流動性が足りないからだ(p40)
・ものの所有は喜びではなく、負担でしかない(p45)
・安いとかバッテリーのもちがいいとか、給料が高い、だけじゃもう人は購入しないし働かない(p48)
・誰もが知っている「まぁそうだよね」という事象を「刺さる」ように見せられるかが全てだ(p52)
・ロボットが代替できるようなルーティン・ワークは駆逐され、ストーリーを紡ぎ出せるクリエイティブ・ワークだけが
残っていく(p55)
・大きなことを人生においてなそうとするときに、大事なのは「自分1人で何ができるか」よりも「多くの人を
動かすことができるか」だからだ(p78)
・私にとっての快は何だろう、自分の美学は何だろう、みたいにぼうっと考えていても誰も助けてくれない。大事なのは
今の自分にできること、目の前にあるものを片っ端から試してみることだ。好きな食べ物を知るためには、目の前に
あるものをどんどん口に放り込んでみるのが一番早い。旅をして、本を読み、行動してみる。いろいろと試しているうちに
あ、自分はこれが好きだ、これが嫌いだ、ということが分かる(p84)
・最強のマーケティング戦略は「口コミ」で、商品に恋してもらえれば頼まなくてもユーザーはそのサービスについて
周りに話してくれる(p165)
・まず大前提として、ユーザーは自分が欲しいものを分かっていない(p173)
・「もっと速い馬車が欲しい」というユーザーの声を聞き続けるのではなく、「速く移動したい」というユーザーの本質的な
欲求に応える行為がユーザーファーストだ(p176)
・上を見ても下を見てもキリがない。今手元にあるカードの中で最善のプレーを考える(p197)
・言葉を磨くには、たくさんのパターンを頭にインプットするしかない。たまにすごく言葉のセンスがいい人がいるが
そういう人は付き合う人間のセンスもよかったりして、人が使っている印象に残る言葉を聞けばすぐにインプットしていく。
言葉が洗練されていると、同じことを聞いても全く捉え方が変わる。例えば、「充実した仕事をしたい」と「仕事で
心躍りたい」は、同じことを言っていても心への刺さり方が違う(p207)
・平日サラリーマンが本意ではない仕事で生計を立てていて、週末に本当にやりたかったことをやっていて、それを
セラピーとか趣味とか割り切っているならいい。けど週末の方を本業と勘違いしているぐらいなら、さっさとサラリーマンを
辞めて本当にやりたいことにチャレンジした方が、死ぬ瞬間に清々しく死ねる(p222)
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駅の書店で買って、ちょっと遠出をした時に一気読み。
ある程度他の知識で知っていたことはあったが、若い起業家としてちゃんと全体をまとめているところが気持ち良い。
そして(たまたま自分も)起業をしたばかりで手探りの中、ある程度の尺度になる情報が満載されていた。
「トライブ(共同体)」をテーマに、自分の心地よいトライブを探して発展に繋げるベースとなる考え方。
新しいビジネスの発展に期待。
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ちょっとカタカナ多くて読みにくいけど言わんとしていることはわかる。
「お金を使わない世代」と言われる昨今の市場だが、実際に「wantedly」の採用前に気軽にオフィス訪問などは「自分自身のストーリーをこの会社で作れるか」「カルチャーフィットするか」を重視する現在の若い世代には受けるんだろうなと感じた。
トライブを作っていこう!
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人生の目的は「幸せな状態」の最大化。辛い中の一瞬の幸せよりも、幸せな状態がずっと続いた方が良いと。忘れてたわ
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◯幸せとは「自分の所属するトライブへの貢献」(72p)
◯この不透明な時代を生き抜く上で「美学を持つ」ということは何よりも大事だ。(77p)
◯この主観という大敵から逃れられない人が多すぎる。だから、伝え方も失敗するし、営業も失敗するし、商品開発もパートナーとの関係でも失敗する。(112p)
★堂々としていて清々しい。優秀な若い人は多いと思うが、自分の考えをこうして本にまでしてくれるのはありがたい。
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同年代として非常に共感できるし、一歩先を行く視野の広さとグローバルな視点がとても共感でき、また勉強になった。
今年のベスト5に入ると思う。
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なにかのメディアで紹介されていたので読んでみた。単純に、仲さんは非常に頭のいい起業家であることがよくわかる一冊。提起の一つ一つに首を縦に振ってしまう。わたしよりも歳下の彼女だが、芯が強いのはもちろん、思考の幅の広さやその強さには脱帽だ。なにかの機会にお会いできることを期待したい。
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お金2.0の後に読んだので、繋がる所が結構あって面白かったです
この人は尊敬できる女の人だと思いました
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同じ世代として納得することが多かった。
お金はもちろん欲しいけど、
意義ややりがいを
感じれるかどうかも肝心になってくる。
思いを共有できる人たちと仕事ができるなら
仕事は苦ではなくなる。
行動し、ストーリーを伝えていきたい。