紙の本
不思議な余韻
2018/08/12 08:11
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nabe - この投稿者のレビュー一覧を見る
小学校の課題図書だったので、子供たちと一緒に読みました。
昔にあった本当のお話。普段は森の中にかくれている動物たちが、山火事の時は湖の中へ出てきて、動物も人間も関係なく身を寄せ合い、難を逃れ・・・
山火事が起きてドキドキしたり、動物たちがすぐそばまでやって来てドキドキしたり、想像してドキドキしながら読み進みました。大きな災難の前では、動物も人間も平等な一つ一つの命なのだなと感じます。
本当にあった話だからか、不思議な読後の余韻のあるお話でした。
投稿元:
レビューを見る
舞台は1914年のカナダ。
アントニオの家は森のほとりのホテルです。
アントニオが5歳のとき、たくさんのお客でにぎわうこのホテルに山火事がせまってきます。
怪物のような炎に追われ、人々はみずうみに逃げ込みます。
赤ちゃんからお年寄りまで、水につかり森を見つめていると、
思いもよらないことが起こります。
小動物から猛獣まで森の動物が次々とみずうみにつかりはじめたのです。
自然の脅威の中で、ひとときの間だけなくなった人間と動物「かべ」…、神秘を感じる実話です。
投稿元:
レビューを見る
作者レベッカ・ボンドさんの、おじい様、アントニオが自分の子どもたちに語って聞かせた、本当におこったおはなしです。
子どもの頃のわくわくと、恐ろしさ、忘れられない森のホテルでの日々が淡々と、生き生きと描かれている。はなしって、こんな風に語り継がれ、素晴らしいものはきっと今も残っているのでしょうね。
素敵な絵本でした。
投稿元:
レビューを見る
副題にカナダであった本当の話、とあり、分類では250(北アメリカの歴史)に分類されていたけど、絵本の書架に置く事にした。
1914年、カナダのゴーガンダ湖のほとりに住んでいたアントニオ。お母さんが3階建てのホテルをしていた。ホテルではいろんな人が働き、また、客室には釣りや狩をしにきた人たつや、何ヶ月も森で働く人たちがいていつも賑やかだった。
アントニオが5歳の時、山火事がおきました。
火の勢いは止まらず、人々は近くのゴーガンダ湖に入って避難をしていた。
そこへ、山から逃げてきた動物たちも加わり、湖には人と、野生の動物たちが一緒に、ただ、火をさけて湖にいたのです。
人間と野生も動物が、山火事を前にして、わけへだてがなくなったひと時でした。
山火事がおさまると、人々も動物たちもそれまでの日常に帰っていきました。
投稿元:
レビューを見る
カナダの森の中のホテル。
アントニオは従業員とお客さんに囲まれて暮らしている。
自然と生活がほんわかと描かれる。
夜のにぎやかさがうらやましかったり。
そんなある日、アレはやってくる。
シーンとした場面。
わたしも忘れられない。
投稿元:
レビューを見る
人間を含む動物が本能的に持っている生きようとする気持ちを感じる本。
自然の中で暮らしていた時代の人々の強さも感じる。
投稿元:
レビューを見る
・この本は、昔カナダであった本当の話を本にした作品で昔のカナダであったときのことがよく分かりました。皆さんも読んでみて下さい。
投稿元:
レビューを見る
図書館本。娘は読み聞かせ2回目で「面白かった」との感想。山火事が自然発生して、動物も人間も湖へ逃げた話。
投稿元:
レビューを見る
このお話は昔カナダであった本当のお話です。
山火事が起きて人間たちは湖に入ってどうぶつたちは...。
投稿元:
レビューを見る
図書館本。長女は読み聞かせ2回目で、「面白かった」との感想。山火事が自然発生して、動物も人間も湖へ逃げたお話。
投稿元:
レビューを見る
1900年代のはじめ、カナダであった山火事の話。森の動物たちが人間と一緒に湖に避難して、鎮火するのを待っていた。
投稿元:
レビューを見る
むかし、カナダであったほんとうのはなし
ほんとうにこういう事が起きるのですね。
人間と動物をへだてていたものが、あのあいだだけは、なくなっていた。
当事者達は、どんな気持ちだったんだろう
動物達は、どんな気持ちだったんだろう
そんなことを考えながら読み進めていた。
投稿元:
レビューを見る
カナダであった実話。
1914年、カナダの森の中にある小さな町。
そこのゴーガンダ湖のほとりでホテルをやっていた母と住んでいたアントニオは、5歳になる夏に山火事をみる。
そこに住むすべての人、さらには森から動物までもが次々とみずうみへと入る。
人と動物たちとの間には、何の隔たりもなくいっしょにみずうみの中にいるのだ。
不思議なんだけど不思議さがまったく感じられない。
誰もが、自然に生きようとしている姿。
そこには人だとか動物だとかは、関係ない。
生きていくということ。
みんな生きていこうとすることに不自然なことなどない。
なんと力強い絵本なんだ。
投稿元:
レビューを見る
きっと、ずっとわすれない。
人間と動物をへだてていたものがなくなった、あの日のこと──。
これは、いまから100年ほど前に、カナダでほんとうにあった話です。
アントニオは、深い森にかこまれた、みずうみのほとりにすんでいました。近くに子どもがいなかったので、アントニオの友だちは、はたらくおとなたち。動物をさがして、ひとりで森を歩くことも好きでした。ある夏、おそろしい山火事がおきました。にげる場所は、ただひとつ──みずうみです。人間も、動物も、必死に生きのびようとしたそのとき、アントニオの目の前で、思いもよらないことがおこったのです……。
人間と動物の思いがけない出あいを繊細に描いた、胸に迫る絵本です。」
投稿元:
レビューを見る
〝きっと、ずっと忘れない。あの山火事のこと、みんな腰まで水につかって火を逃れたときのことを...鮮やかに浮かんでくるのは、目の前にいた動物たち。人間と動物を隔てていたものがなくなった、あの日のことを 〟・・・突然の山火事から逃げられる所は、湖の中だけでした。人間も、森の動物も、生き延びることに必死でした・・・これは、この絵本の作者レベッカ・ボンドの祖父(アントニオ・ウィリ-・ジロ-)の5歳の夏の、カナダでの実体験をもとにした、人間と動物たちとの思いがけない触れ合いが語られた、胸打たれる絵本です。