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読み終えるにがもったいない
2017/11/11 21:16
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミント - この投稿者のレビュー一覧を見る
やっとリンカーンとアメリアが帰って来た!前作は私的には今ひとつだったが、今作は壮快感疾走感謎解きの面白さに加えて、より一層登場人物たちが魅力的に書かれていると思った。
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リンカーン・ライムシリーズ12作目
IOTを使った連続殺人事件
エレベーターが、電子レンジが自動車が凶器となる
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シリーズ12作目。
今回は、「身近な道具が牙を剥き、あなたを殺す」というストーリー。新旧テクノロジーやカルチャーを巧みにストーリーに取り込み、身近な存在を恐ろしい凶器に変えて読者を震え上がらせる流儀はディーヴァーのトレードマークとなった感があるけれども、本作は『バーニング・ワイヤー』とカブってるような。
事件の本質を語るうえで、凶器の応用についてそこそこ専門的な考察が続くので、その間に徐々に醒めていく自分がいるのも事実。ディーヴァーは「読者を怖がらせること」に作家として無上の喜びを感じるらしいが、残念ながら恐怖が持続しない。初期のような心理的サスペンスを堪能したいよー、と毎回思うのだが、そういう方向にはもう行かないのかな?
相変わらずレベルは高いので安心して読めるのは良い。マンネリ化を避けるためか定かではないが、サイド・ストーリーを無理矢理盛り上げてる感もある。ライム・チームに見習い捜査官が加わったり、私生活ではライムとサックスの関係にも変化が生じたりと、次作へのお楽しみ的展開も気にならないわけではないが、結局いい感じに平和的に解決するので、好きにやればー、てなノリで遠くから見てますよ、私は。
出来がどうこうよりも、「ディーヴァーを読めば今年も終わり」というポジションが定着しつつあるな。
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●この何年か、めっきり新作(新人)小説を読まなくなりました。なぜって現実が結構やばいから。
面倒事は物語の中から出て来んでくれんかな・・・・・・。←無理
●今回の敵は、スマホでいろいろ操作できる便利な世の中を逆手に取り、公共の場の設置物から家電まであらゆるものを凶器として社会を混乱に陥れます。
まあ、何年か前にも自動運転がハッキングされる報道が出てましたし、そりゃそう言う事もありましょうなあ。
加害者の動機についても、そりゃそう言う考えに至る事もありましょうなあ。
「え~、大げさに考えすぎだよ~??(^^)」と言える人は幸いなり。
●2010年以降のリンカーン・ライムシリーズは、週刊アメドラって感じ。ふむふむと読み進めるけど、知ってるディーヴァー(=予測の範囲内)なのであんまり驚愕はしない。
人それを惰性と言いますが、それでも読める作品を提供するのはさすがベストセラー作家ですね。←なにさまだよ
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リンカーン・ライムシリーズ第12弾。20周年だって。
あらすじ
殺人犯「未詳40号」を追っていたサックスは、ショッピングモールでエスカレータ事故の現場に遭遇。しかし、それは事故ではなく、未詳が起こしたものだった。彼は電化製品のシステムの不具合に入り込み、殺人を続けていたのだった。
一方、リンカーンは自分が手がけた事件の被告が亡くなったことを理由に、引退していたが、エスカレータ事件の民事裁判調査をおこなう。また、サックスの元恋人で、元刑事、強盗犯で服役を終えたニックが出所し、自分は無実だという。
途中まで、二人が別々の事件を捜査していたけど、だんだんスケールが大きくなって、やっぱり難しい犯人になった。いろんなパターンを持ってるな、このシリーズ。いいところまでいって、逃げられての繰り返し。最後にどんでん返しがあるのは覚悟してたけど、やっぱりやられたーと思ってしまう。次の作品も楽しみ。
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リンカーンライムシリーズ12作目。ある事件をきっかけに捜査顧問を退くことにしたライム。アメリアはそれに納得できないまま、すれ違っていた。ある日アメリアは抱えていた殺人事件の犯人を街中で発見し、追跡して入ったショッピングモールでエスカレーターの事故に遭遇してしまう。
IoTがテーマな今作。いやーこわいよねIoTテロ。ついこないだ100億の男でも見ました。あんまり科学捜査してない気がするけど、アメリアとライムのすれ違いにハラハラしたし、最後にプロポーズの言葉まで聞けてそれで十分お腹いっぱいだった。誰とは言わないけど、クズ〜!事件自体のどんでん返しはそこそこだけど、人間関係のどんでん返しが楽しめたので良かった。そして家の中にエスカレーターって凄まじいな行動力。
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『スティール・キス』 ジェフリー・ディーヴァー
The Steel Kiss by Jeffery Deaver
〈リンカーン・ライム〉シリーズ第12弾
このミス17位、文春ミステリー13位
メインの連続殺人のほか、ジュリエット・アーチャーの弟子入り、プラスキーの不審な行動、サックスの元カレ、ニックの刑務所からの出所、民事の損害賠償訴訟とサイド・ストーリーも走って違った雰囲気も味わえたんですが……
ツイストもビックリするようなのを期待しちゃうので
なんだか盛り上がりに欠けた気がするかな
このシリーズは大好きなので、そこそこだとガッカリしちゃう。
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あの手この手で、常に新しい試みを届けてくれる。変化を怖れないのは、作者も登場人物も一緒。ライム不在による序盤の事件の捜査の進まなさと、犯人が魅力に欠けていた点以外はいつも通りの素晴らしい面白さ。
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ライムシリーズ。なんとライムが警察の顧問を引退してしまい、民事訴訟の捜査をすることに。一方で連続殺人犯「未詳40号」を追うサックスとの間に生まれてしまった軋轢も気になるし、サックスを逆に付け狙う殺人犯の動向も不安。さらには刑務所から出所したサックスの元恋人の接触まで! のっけからハラハラドキドキの展開てんこ盛りです。もちろん終盤も、息もつかせぬ展開に振り回されっぱなし。驚きの連続でした。
今回もおなじみのキャラに加え、ライムの弟子となる女性も登場。この人もなかなかにいいキャラだなあ。ラストのあれにはものすごーく驚かされましたが(完全に騙されてた!)有能だし、今後の活躍も楽しみかも。
このシリーズは毎度毎度その時流に乗ったものが凶器に使われ、日常に恐怖をもたらしますが。今回のこれも……嫌だなあ。私はまだあまりこういうものを使っていませんが。こんなことにならないという保証はないよなあ……と思えば怖くて仕方がありません。そして犯人の動機となったああいう事態も、ないこととはいえず。本当の悪とは何なのか、というのには確かに考えさせられました。
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図書館の本 読了
内容(「BOOK」データベースより)
リンカーン・ライムが刑事事件から撤退を決意した!原因はバクスターという男の死だった。ライムの徹底した捜査の結果、重罰を科されることになったバクスターは自殺を遂げた。捜査に間違いはなかったが、しかし…。そんな疑念がライムを捕らえたのだった。だから連続殺人犯を追うアメリア・サックスはライムの助けを借りることができない。そしてライムは、民事訴訟のための調査依頼を引き受ける。それはサックスの目の前で起きた痛ましいエスカレーター事故の訴訟だった…。
え?ライム刑事事件から手を引いた?どうした?
アーチャーとの接点を作るだけの設定なの?とか思っちゃう。
アメリアとライムの関係が危うくなるのでは?って思わせたかったのか?とも思っちゃったり。
どちらにしろ教授職は長続きしないでしょう。
ニックの意味はあったのか?
アメリアママげんきになりますように。
The steel kiss by Jeffery Deaver
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12作目 例によって火曜日から始まるw
ここ最近、ジェフリー・ディーヴァーの翻訳本の誤字の多さのために、なんだか本自体の価値が下がって哀れな感じがします。推理本として崇め奉っているのにとっても残念です。
(犯人がわざと知性を隠す文章以外で)
・先週勝ったばかりのスチールの のみ。
・どんな小さなものあれ、
・どういうことが説明してもらおうじゃないか
・棄権と隣り合わせ
・銃を見つかれば、たとえ前科がなくても問答無用で一年の実刑になる。
・愛車の馬たちに鞭をくれる行為は、楽しみのためものであって、怒りの発散のためではない。
やれやれです。
ショッピングセンター内で犯人を追いかけているアメリア・サックス。その時上りエスカレーターで死亡事故が起きる。
リンカーン・ライムはある事件の結末を悔やみ刑事事件の捜査から引退してアメリア・サックスや周りのものを悩ませる。そこへ更に家電や車、ガス・電気のコントローラーに不具合を生じさせ事故を起こそうとする犯人。
今回、リンカーン・ライムの元に女性の弟子が新しく参入。アメリア・サックスの元夫も登場し、あっちの事件とそっちの事件が最終的には繋がっていく。あらまw
で、アメリア・サックスが無給の3か月停職処分となり最終ページを閉じる。ナニガオコルノカナ
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読み終わった。犯人が実は雇われで真犯人は別の被害者を装った人だとは。その犯罪の理由が根が深い。 ¾ぐらいは本当のことは語られず、次から次へと事件発生!
リンカーンは引退と言っていたが民事事件の手伝いをして、結局アメリアの事件と関わる。
アメリアの元旦那が出所して、無罪主張したが、やはり本当は犯人であったことが途中でしっかりばれていることでアメリアがっかり。
最後はまあ、一瞬襲われることも有ったが、なんとか切り抜け、無事に解決。まあまあの展開で面白かった。しかし、本が厚い! 長い!
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リンカーンライムシリーズもかなり長くなっていて、若干のマンネリ感はあるけど、序盤から終盤に向けて読む手が止まらない、という読書体験をさせてもらえるだけで本当に幸せだと思う。
あと、この作者の手法は流石によく分かっているので、途中途中の展開でビックリすることはだいぶ減ったけど、それでもああ、こうくるかという展開が随所に入っていてニコニコしながら読書出来る。シリーズ物の良いところで、あの登場人物がこうなるか、というサプライズが随所に入っていて、こういうのを読んでいるとこのシリーズを読んで良かったな、という気持ちにさせてもらえる。
アメリカでは既に最新作が刊行されている、との事ですが、また来年の日本語訳を楽しみに待ちたいな、と思う。
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以前に比べるとハラハラドキドキは少なくなっていますが、それでもリンカーンシリーズです、最期まで引き付けます。メインのストーリーとサイドストーリーが上手く絡めて飽きさせません。リンカーンとアメリアのこれからがますます目が離せません。
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年に一度のお楽しみ、ディーヴァー。しかも二年ぶりのリンカーン・ライムシリーズなので、読む前から楽しい。こういう気分もミステリを読む醍醐味だなあと思う。
前作「スキン・コレクター」が傑作だったので、それに比べると若干弱い感じがするが、さすがに期待を裏切らない職人技を堪能した。ディーヴァーといえば、ツイスト。読む側は最初から、さあどう来るか、何をどうひっくり返すのかと身構えている。シリーズもすでに12作目(邦訳作品)だというのに、それでもやはり「うーん、そういうことだったのか!」と思わせる剛腕ぶりに敬服する。
全体として、すごくインパクトが強いわけではないが、それを補うのが、脇筋のエピソードが充実していることだ。サービス精神満点。ライムが刑事事件から手を引いてしまっている所から始まり、ライムとサックスの関係が微妙な感じになったり、プラスキー(わたしのご贔屓キャラ)の挙動が不審でハラハラしたり、重要な新顔が登場していたり。すごいのは、これらすべてに「ツイスト」があることだ。いやあすばらしい。
メインとなる殺人事件は、まあ殺人なのだから当たり前だとはいえ、痛苦に満ちたもので、犯行の方法にゾッとさせられるが、わたしはそれ以上に、犯人をめぐる状況の痛切さが強く心に残った。それでも、深々とした「闇」を描きながら、嫌な読後感を残さないところがディーヴァーなんだよね。
シリーズの主な登場人物は、もうすっかりお馴染みさん。みな個性的で、ウジウジしていないところが好きだ。終盤のあるシーンには笑った~。これぞ、ライム。サックスが「それはもうロマンチックだったわよ」と評したライムの言葉は、シリーズファン必読。
あとがきによると、本国ではすでに次作が出版済みで、来春にはその次が出るそうだ。早く読みたいとは思うが、今までどおり年末恒例のお楽しみというのも、いいものかなとも思う。