紙の本
堂場俊一氏のスポーツ小説。今回の主人公はクロスカントリースキーのエース
2018/05/01 19:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:YK - この投稿者のレビュー一覧を見る
クロスカントリースキーを題材にした堂場氏の小説。冬季五輪の年以外ではほとんどテレビで目にすることのないマイナースポーツの一つであるクロスカントリースキー。主人公の竜神は冬季五輪で同競技で2大会連続の金メダルを獲得した孤高のアスリート。一旦引退したのち、再び現役復帰を目指す過程が本小説の舞台です。竜神復帰にドーピングの疑いが浮上。竜神の高校時代の同僚で新聞記者の杉本はこの疑惑とどう向き合うのかが描かれています。
野球やサッカーではなく、滅多に題材として取り上げられないクロスカントリースキーが題材ということで期待して読みました。普段目にすることの少ない競技だけに、ドーピングという切り口ではなく、クロスカントリースキーの舞台裏とか勝負の駆け引きなどこの競技の理解が深まるような描写にもっと力点を置いてほしかったなぁ、というのが正直な印象です。
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今作はスキーのクロスカントリー。
どんなスポーツでも臨場感満点の作品にしてしまう、堂場氏の腕前たるや。
ドーピングはもちろんダメ!ゼッタイ!なのだが、諸々のリスクを承知した上で、それでも手を染めてしまうアスリートたちにも、やむにやまれぬ事情があるのだろう。
でも、ならぬものはならぬのです。
あと、いろんなものを背負わせすぎるマスコミや世論。
日の丸も大事だが、もっと競技を楽しんでおくれ。良い意味で。
日々真面目に精進している選手のみなさんには、楽しむ権利があるのだ。
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スキークロスカントリーでオリンピックを連覇し、国民的英雄のまま引退した竜神が突如現役復帰を発表。竜神の高校時代からの親友でスポーツ紙記者の杉本は今一つはっきりしない竜神の復帰理由を取材するうちに竜神のドーピング疑惑に直面する…。
スポーツ界のドーピング問題、ヒーローを「作り上げる」スポーツマスコミの罪など色々考えさせられるテーマが多く色々と考えさせられる作品だった。
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クロスカントリースキーを題材にした堂場氏の小説。冬季五輪の年以外ではほとんどテレビで目にすることのないマイナースポーツの一つであるクロスカントリースキー。主人公の竜神は冬季五輪で同競技で2大会連続の金メダルを獲得した孤高のアスリート。一旦引退したのち、再び現役復帰を目指す過程が本小説の舞台です。竜神復帰にドーピングの疑いが浮上。竜神の高校時代の同僚で新聞記者の杉本はこの疑惑とどう向き合うのかが描かれています。
野球やサッカーではなく、滅多に題材として取り上げられないクロスカントリースキーが題材ということで期待して読みました。普段目にすることの少ない競技だけに、ドーピングという切り口ではなく、クロスカントリースキーの舞台裏とか勝負の駆け引きなどこの競技の理解が深まるような描写にもっと力点を置いてほしかったなぁ、というのが正直な印象です。
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クロスカントリースキー選手に関する話ですが、いつもの堂場瞬一のスポーツ小説ですね。水泳や駅伝、野球など、様々なスポーツについてシリーズでは書かれていますが、この作品も、これまでの作品のパターンからは離れません。正直、ちょっとひねって、違う結末も期待していたんですが、最後はやっぱり予想通り。スポーツ選手や、それを取り巻く人々の心情が描かれており、非常に興味深いのですが、ストーリーがパターン化しているような気がします。
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読み始めたら、何か読んだことがあるような気がしたけれど、読み進めるとやっぱり知らなかったので、途中で止まっていたとか?マラソンランナーがドーピング剤を勧められ、もちろん即座に断るものの実はこころ引かれ・・・
「絶対にばれない」とか言われたら、ぐらぐらシチャウ人間心理がよく突かれている。
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ドーピングはしたのか、しなかったのか。
試合に勝つためにドーピングをするのではない、試合に勝つためにするトレーニングに耐えられる体にするためにドーピングをする。
何の期待を背負わされていない自分には違いが判らない…。
マイナー競技特に冬の悲哀を感じられる。
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堂場さんのスポーツシリーズは、選手の息づかいが感じられるような、どれも面白い。
今回は、マイナースポーツを取り巻く環境が良く分かり、競技自体が一つのサーカスなんだなと感じた。
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スポーツ小説が読みたくなり、図書館で見つけた一冊。
堂場瞬一氏の本は初めて。彼の作品にはスポーツ小説コレクションなるシリーズがあり、解説を少し読んでからこれに決めた。他は野球やマラソンを扱った作品が多かった中で、私はクロスカントリーを選んだ。何故なら、ウィンタースポーツに魅力を感じているから。
クロカンはマイナーなスポーツと言われている。本作は、そのクロカンで、オリンピックで二回金メダルに輝き引退したものの、また復活しようとトレーニングに燃える選手と、彼の学生時代の友人であり彼を取材し続ける記者が主人公。
記者である杉本の目線で物語は進む。
友人である竜神選手の、栄光からの引退、そして、電撃的な現役復帰に翻弄されながら、クロカン界のある衝撃的な真実を知ることになり苦しむ杉本と、切ない運命を生きる竜神。
ラストは、悲しかったなぁ…。 でも、クロカンというスポーツが魅力的に描かれていて、競技をしっかり見てみたくもなった。
私は個人的にスピードスケートのファンなので、スピードスケートをテーマにした小説を読んでみたいんだけど、なかなか見つからない。
もう、私が描いてしまおうかな…なんて
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クロスカントリースキーの2大会金メダリストが現役復帰するのを友人の記者が取材する
その後実は当日ドーピングをしていたという事実を知って苦悩する