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米国産の肉が輸入されている
むろん、社会問題としてとらえる。
その発端を
「桜田門外の変」
から論じ始める。
おやっ と 思わせられて
その歴史的な事実、
その背景には水戸の老公斉彬の
「牛肉食嗜好」があった
へえーっ と 思わせられる
そして、
わずか70年前の
敗戦直後の日本を従属させるための米国の巧妙な食料政策にも関連付けられていく
圧巻は
米国に飛んでの現地の畜産・農業従事者への取材、
TPPに絡む米国の畜産、農業事情が詳細にリポートされる。
同時進行して、
中国に飛んで現在の習近平政府で行われている、世界を視野に置いた中国の飼料用の農業事情、役人事情のリポート
が続く。
米国、中国が位置づけている食料政策
そこを論ずれば論ずるほど
食料の自給率をほとんど
他国に依存している、
食料弱者としての日本が、
この国の脆弱性が、
浮き彫りになってくる
私たちは
何を 食べていくのだろう
私たちは
どこに 向かっていくのだろう
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敗戦から72年経った今でも、アメリカの思うがままになっている日本。
おそらくこれからも。
食糧は生きていくために一番必要なものだ。
それをアメリカばかりでなく、中国にまで握られたら。
希望的なことは何も書かれていなかった。
国民一人一人は、よく頑張ってると思うのだが、政治の力がなさすぎる。
でも、その政治家を選んでるのも国民なのだから仕方ないか。
頑張っている国民も、多くは奴隷根性なのかもしれない。奴隷の頑張りなのかもしれない。
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戦後の日本の食料自給率は、最高点の79%から年々低下し、今や37%に滑り落ちている。食料はほとんどアメリカなど外国からの輸入に頼り切っている日本。本作は、国のこうした状況に警鐘を鳴らしている。
主に「食肉」という観点から、日本がいかに海外の畜産農家に頼りきっているかを読者に示す。
食肉や関税などを巡る様々な現状ももちろん興味深かったが、後半に語られる習近平国家主席の半生エピソードに一番驚いた。冷血無慈悲なリーダーという、自分の勝手なイメージとはかけ離れた話ばかりだった。
様々な苦境を乗り越えて今の地位についたのだと知り、もっと中国や彼自身のことを知りたくなった。
新しい知識の詰まった一冊だった。
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表紙の絵は、1960年にアイオワ州(米国)から山梨県に送られた35頭の豚に基づくものです。まあ、言いたいことは理解できないでもないけど、全体としてまとまりの無い文章です。
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農業とその販路について国全体で対策している米国と、それとは反対に零細農家に第6次産業まで押し付ける日本、一方で汚染された国土での自給率95%をあきらめ、輸入依存度を高める中国。そこへ貿易自由化と保護貿易が鬩ぎ合う。日米友好の為に送られてきた35頭の豚には、アメリカのしたたかな農作物拡販戦略隠れていた。戦いはまだ続いていてこの先も終わる気配はない、と実感。